はねつぎ
楽歌

肩胛骨の軋む音が伝うたびに、背なのうぶ毛の震えに耳を澄ましては、
はね、がめりめりと肉を突き破り産まれてくる様を、夢想して射精へと至る。


手を抜けば死に体となりて、こうべを垂れるのみでよいのに、
ぶつかり、継いでは、逃れようと跳ぶ。
1間、1間、渡りを求めて。


すでにシチョウの様相にて、足掻いて愚か。

天元へと、無様にただ、


そら、


自由詩 はねつぎ Copyright 楽歌 2015-06-03 14:36:23
notebook Home 戻る