夜が明けない
はなもとあお

母親は、普通、恋なんてしない
安定した家族の中
子どもを育てることに
ちからをそそぐ

子ども達からもらう元気

それだけで
どうして満たされないんだろう
母親である自分自身が
甘えられる
関係
探している

知ってる
溺れれば溺れるほど
母親としても立てなくなって
子ども達にいい影響を与えないこと

誰でもよくない
間に合わせでも
妥協でもなく
お互いのことを思いやれるような

すべて
明け渡すのではなく
支えあうような

そんな人と巡り会いたいと
思う
願望

幼子のように
撫でられて
安心するような
ふれあいさえもとめて

夜が明けない





自由詩 夜が明けない Copyright はなもとあお 2014-05-22 13:04:39
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