もういいかい もういいかい
暗闇に響く声
夜はだんだんと日を食んで ほおら 冬がくるよ
寒い寒い冬だよ 秋ですら変わらずにはいられないのだよ
子供が一人 そう口ずさんで
杜若が咲いていた ....
午後の陽射しを受けている
窓が開いて
レースのカーテンが揺れて
ガラスは 遠い空を 白い雲を
水平にたたえ 映した

時おり 
子供達の歓声は
静寂を乱し
小石は投げられて
うすい ....
天を突き通す パルス
尖塔を仰ぎ見て
コートの襟を立てて
足早に通り過ぎて

石畳を睨みつけ
落ち葉のささやきを
スケッチしたなら

帰るべき部屋で
レトルトは加熱され

言葉 ....
めをつぶると
しん と
みえる

それは暗い水に浮かぶ
水銀のようなひかり

それをすくい上げると
すこし かなしいおとがする

とうめいなうみの底で眠る貝殻

いつしかそれら ....
あなたが感じた
その美しさを
僕の手のひらで触れることが出来るのなら

あなたが感じた
その痛みを
僕の右足で蹴ることが出来るのなら

あなたが感じた
その優しさを
僕の頬がさ ....
君が もうチョットだけ 大きくなった頃には
ハロウィンのイベントも今よりもっと一般的になっているだろう

ハロウィンの日には うちに来るといい
魔法使いだかゾンビだかなんだかの仮装をして訪 ....
紅珊瑚のゆりかごの中で
柔らかな月が眠ってゐます
美しい薔薇が月にキスして・・・
(カステラの香り!)

薔薇に棘などありません
棘は一つ残らず
詩人の心臓が受け止めましたから

柔 ....
指揮棒が乱舞して
演奏が走りだす

息は上がり
弦ははち切れ
それでも止まらない

もっと速く
もっと速く
もっと速く
もっと速く
もっと速く
もっと速く  ....
その道を行くのだ!

巨大なスフィンクス
詩人達の間を抜けて

理性と情熱
我らの持ちうる 全て
詩人の謎に答えつつ
渾身の一打は この胸にあり
遊撃しつつ 通過してゆけ

ラン ....
春兆す空を二つに分けるごと
飛行機雲は青き陽の中

入院の友に送られ外に出る
日照雨の空に冬の虹たつ

京都には冬が似合ふと初雪に
神戸の人は寒さも加ふる

子等達が どんぐり寄せて ....
時間は意識しなければ

いつの間にか流れているけど

本当はこうしている間にも

一秒一秒刻々と動いている



僕達はそれに気付かずに

過去にしがみついたり
 ....
ひとつふたつと
どんぐりの実を数えながら
息子は
年の数をおぼえた

ぼく みっつ

小さな指で
小さな生き物のような木の実をつまんで
みっつの命をならべていたが

あっというま ....
そして いつか
魂が おさまる場所
魂と肉体が完全に同期して
なに 過不足ない 満ち足りた
まわるい場所へと

全て 全ての 人々が
人生を楽しみ
取りたいだけの 汗を流し

満ち ....
欲望絡みつくアラビアンナイト
踊り子の華麗なるベリーダンス

マハラジャは結婚を申し込むが
踊り子は首を縦に振らない

彼は強大な財力を使い
あらゆるものをプレゼントした
 ....
露草の青は空へと溶けて消え

縞猫が寝床へ運ぶイチョウの葉

阿呆鴉柿の実一つ落とし行く
夜明け前の
蒼い蒼い
ひととき

こんな眼をしたひとに
遠い昔
会ったことが
あるような記憶

蒼いそらを仰ぐ

還らないときを思って
戻れないときを憂いて
東に開かれた 窓があった
ソファーにもたれて
書物に目を落としていた

部屋を採光された 光が
うねり 本を照らす

読み継ぐ事に 少し疲れ
目を空へと あげる

陽光は石をも貫き ....
わけもなく心和める夕暮れや
秋はやさしさ運びくるらし

音たててころがりて行く空き缶に
信号待つ間の視線集むる

夜半覚めて物読みおればしぐる音
しばししてより また止みにけり

木 ....
桔梗の匂いです
ほんのりぼかした地平線は
花のうねりが続いています
その上をすべる
乳白色 あおい月
輪郭はまだうすい


   夜はさらさら
   風はさやさや


月は花の ....
小さな星


あの清らかな花の先の星は
いくつもの試練を
乗り越えた光

何光年離れても
夜空に浮かぶ明るさは
僕らの住む銀河と 同じ炎の星の灯り

何百年も昔の光は  ....
僕は知っている。
君が誰で
どこから来て
何をしているのか

だけど

僕は知らない。
君が何を好きで
どんな事に興味を持って
どんな笑い方をするのかを
あるお腹が空いた日
しょうがなく戸棚を開けた
何もなかった
幸せすら
見当たらなかった


あるお腹が空いた日
雨粒を一掴み口に入れた
なんの感情もなかった
ただ
冷たくなった雨 ....
涙一つ零れ落ちて

水溜りに広がる波紋

何度後悔を重ねても

繰り返してしまう悲しみを

すべて抱きしめて生きていけるほど

この両腕は強くはないけど


雨上 ....
若葉が芽吹いた時の
頬の熱さを
私は今も未だ
忘れずにいる
 
瞳孔を徐々に開く
その過程の間で
視界が緑に染まるのを
見ないふりをして
 
 
気管をゆっくりと
狭めていく、 ....
ちいさな
陽だまりが

こんなに
たくさん
    冬の夜の
    何もない一本道を
    包帯だらけの山羊が
    針金でできた自転車に乗って走る
    かたりかたりと
    暗闇に音を染み込ませていた

   ....
都市は
石と風のコントラスト

開けきった 窓から
円形の空のしりぞき

視線は永遠を求め
白い雲を追う

近くに目を落とせば
中層住宅・オフィスビル
ガラスが日に輝き
祝祭の ....
あなたのなかをふるあめが
あなたのまつげをゆらして
あなたのなかをふるゆきが
くちびるをふるわせるとき
ぼくはあなたのてにふれて

ちいさくなみうつおと
ちいさくはじけるおと

あま ....
みてごらん
あれが空だよ
そうつぶやいて
私は放物線をえがく

どんなに荒んでしまっても
その運命は変えられない
流れていく景色
夕暮れの空

夏のなごりが残るなか
野焼きのにお ....
ちいさな電車だった
いくつも風景をやり過ごした

乗客はいつも決まっている
新聞のにおいのする父と
たまねぎのにおいがする母
シャンプーくさい妹と
無臭のぼく

電車ごっこの紐は
 ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
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