何度でも愛しているとくり返す
    雨打つ窓にムスカリ蒼く
金色に染め抜かれた黄昏の中で
一人ブランコをこぐ
おもいでは
陽だまりのようにあたたかく
消え残りの夕光のように
淋しくそこにゆれている
切ないものは
この胸の痛み

今朝一番に見た
青い空
それは
濡れた樹々の梢に透かし見た
緑の扉
明るい庭先のその扉を夢見る
光と影を刻み憧れにたたずんで
あるいは移り変わる街の喧騒の中に
待ちくたびれて
人知れず錆びついていたあの扉
そ ....
一瞬で
それと分かる匂いは
金木犀


 幼き頃の庭遊び
 細かな花びら
 摘み取って
 硝子の瓶に蓋をした
 秋の陽だまりにも似た
 満ち足りた表情で

 その濃い芳香さえも ....
のんちゃんの
さんりんしゃは まっかかで
はんどるのとこに
いろんないろの
フサフサが ついていた
あか あお きいろ みどり しろ
いつつも ついてて きれいだった
あしでけって さか ....
追うように
追われるように
獣たちが駆け抜けていった
土手の草むら


ことし祖母は
言葉をいっぱい失ったので
体も半分になってしまったと言う


秋になって
いちめん ....
かなりむかし
子どもの頃には神様がたくさんいた
崩れそうな石段を登ってゆくと
空がだんだん近くなって神様が降りてくる
樹齢千年の銀杏の樹のてっぺんに
神様はいらっしゃるのだ と神様が言った
 ....
未有花さんのおすすめリスト(6101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
失意- 石瀬琳々短歌9*06-5-23
おもいで- 石瀬琳々自由詩6*06-5-17
切ないものは- 石瀬琳々自由詩6*06-5-12
緑の扉- 石瀬琳々自由詩17*06-5-5
思い出『金木犀』- LEO自由詩7*05-10-11
思い出『シロツメクサのさんりんしゃ』- LEO自由詩10*05-10-5
彼岸花- yo-yo自由詩705-9-28
ぼくたちの神様- yo-yo自由詩5*05-5-31

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