傘持ちて吾子を迎えに行くことも
久し振りなり雨もまたよし

さりげなく扇風機の風 吾が方に
向けてくれし子は漫画読み継ぐ

見知らぬ子 通りがかりの吾れに寄り
トンボが居るよと ささやき ....
駅までは歩いて十数分
雨の日は五分も待てばバスが来る
車と人の道も分けられて
目的地までは
黙ってまっすぐ進めばよい

この道は
多くの人のために作られた
そしてこの道には
多くの人 ....
夜の飛行場には
サヨナラが点在する
携帯電話のキーのような
小さな光の形をして

滑走路を疾走するもの
引き離されるもの
雲に呑まれるもの
星になるもの
僕らの住む街 ....
山を見ろ
何かが聞こえてくるだろ
それが
ヤマトの歌だ

海を見ろ
何かが動いているだろ
それが
ヤマトの踊りだ

ヤマトは
自然という言葉を知らない
なぜならば
自然そのも ....
水平線に帽子を被せている人を見た
世界と対等に向き合うということは
それほど
難しいことではないのかもしれない
子供たちに蹴飛ばされた波が
海の向こうで
砂浜に描かれた絵を消している
 ....
カラヤンのレコード買いきて おもむろに
娘灯を消して聞くがよしと言う

萬緑を濡らして夕立過ぎゆくに
近江の里の深き静もり

緑濃き萩の道もいく曲りか
蓮の花咲く池に出にけり
     ....
一度目の恋は恥ずかしくて
愛してる、なんて
言えなかった

二度目の恋は何となく
愛してる、と言った
意味なんてわからなかったけれど

三度目の恋は愛してる、という言葉に
責任を持と ....
前だけを見てぐんぐん進む君が
いつふりかえってもいいように
母ちゃんはいつも笑って見守ってるよ
机に置かれた
ちいさな消しゴム一個
それで
僕の文字と一緒に
僕のこころも消してほしい
B5サイズの
白い印画紙になって
誰かが言葉をいれてくれたら
僕のこころにしよう
誰かが絵をい ....
ぎらぎらとした太陽の光を
何も遮るものもなく
そのまま受けながら
アスファルトの道を
ひたすらと歩き続ける
たらたらと頭から汗が落ち
体がべとべとする
道からはむらむらとした熱が
浮き ....
しきりに甘えてくる
路傍に捨てられた仔犬
お腹を空かせているんだろう
僕に似ているような気がする
震えながら何かを待っている

僕がポケットから
割れちゃったビスケットを
取り出して手 ....
未来に
あくびをさせるな
過去なんかに
囚われるな

高ぶる感情のまま音を紡ぎ上げ
楽器を演奏するジャズメンのように

その瞬間に熱狂しろ

目一杯着飾って
トランペットを持ち
 ....
一秒
このわずか一秒の間に
地球の中で
数えきれないほどの電子が移動する
それが今という時代

今の時代には今の詩を
それでは
何が生まれるというのだろう
とてつもなく広く速い流れの ....
加茂川に降る雨と共に昭和逝く
 何時もと変わらぬ景色まぶしく

編隊のかたちに鴉帰りゆく平成となる日の夕空を

永かりし昭和の御代も終焉となりて
小雨降る 夜となりけり

親しめぬ言 ....
ある日の夏
空にできた波紋は
地上のあらゆるものを揺らした
緑豊かな森も
氷で覆われている山頂も
果てしなく続く海も
一日を必死で生き抜く動物も
せわしく生きる人間も
その波紋に包まれ ....
一期一会
だなんて、ことばでは語りきれない

こんなデジタルの時代だからこそ
0と1の狭間にあるものを
あなたに伝えたい

それは
感動に震える心臓の鼓動であり
汗ばんでしまった掌の ....
初めて通る道なのに
なぜだかどこか知っている

誰が通るか知らないけれど
笑顔はどこか懐かしい

ここはもしかすると
故郷なのかもしれない

ほんの短い道だけど
本当はものすごく長 ....
夜の気配に触れて
私の思いは
満点の星空へ解き放たれる

決してあなたの前では形にすることのない思いが
夜の冷気と慈愛の中
予期せぬ激しさで 身を起こす

果てしの無い天空に満ちた音楽 ....
工事現場に置かれた
大きな平面板は
空に流れる白い雲を見ながら
あの雲のように
自由に流れたいと思った
平らに寝そべっている自分では
風に相手にされなかった
起き上がれば
風を跳ね返し ....
君が勢いよくカーテンをあけるから
まさに零れ出ようとしていた光が
勢いよくぼくを包み込む
その白い肌は朝に満たされて
なんて君を美しくさせるんだ
たった今ぼくのなかも
朝が通り抜けて行った ....
我が家に
最新型のテレビを入れてみた
だからといって
家族の会話が増えたわけではない
そもそも家族全員が
揃って家にいるときはない
増えたのは
番組録画の数だけだった

自分の付き合 ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
フラミンゴの色の雲

エミール=ガレの作品集を
撫でる指で繰っていた
男のこと

苗のき ....
りんりん、と
風鈴が鳴る

目蓋の裏に
広がる風景

日本家屋の
優しい縁側

そうめんに
氷を浮かべて

酢の入った
ところてんは
食欲を誘う

かき氷
甘い匂いと ....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
浸りゆく
この黄昏に

街は慈愛の潮 満ちて

海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し

アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する

道をまっすぐに!

密 ....
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
 ....
目の前で
ひらりと舞い上がって
足跡は空高く飛んでいった

あのひとの足跡も
ひらりと舞い上がった
慌てて両手でつかまえて
背中に隠したけれど私はすべてを知った

行き ....
笑う鳥を見たくて
空を見上げてみました
けれどもそこには
白い雲しかありませんでした

誰かが言っていました
笑う鳥は
うれしいときには鳴き
哀しいときに笑うのだと

だから
笑 ....
一面に広がる三つ葉のその中に
必ずあるさ君の幸せ


白摘の花編み飾る冠に
想いを隠し頭に載せる


幸せを探したあの日
夕暮れの色に染まらぬ僕らの心


四つの葉見つけた時の ....
いま
あなたが話しかけているのは
だれですか
透きとおったまなざしが
つかもうとした
青い空はくろく汚れてしまって
はいいろのかなしみが
あなたを見つめています
それでも
だれかに知 ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
8P_「短歌2」より_〜_昭和四十年- むさこ短歌10*07-6-5
都会の温かさ- ぽえむ君自由詩13*07-6-5
夜の飛行場- Rin K自由詩43*07-6-5
ヤマトの歌- ぽえむ君自由詩12*07-6-4
考察_〈海辺にて〉- Tsu-Yo自由詩2007-6-4
7P_「短歌2」より_〜_昭和四十年頃- むさこ短歌13*07-6-4
愛してる- たもつ自由詩1507-6-4
進めリュウタロー- a/t携帯写真+ ...1007-6-4
消しゴム- 乱太郎自由詩12*07-6-4
夏歩き- ぽえむ君自由詩21*07-6-4
仔犬- おるふぇ自由詩1007-6-4
Dig- Porter自由詩26*07-6-3
今の時代には今の詩を- ぽえむ君自由詩10*07-6-3
12,13P_「短歌2」より_平成元年- むさこ短歌11*07-6-3
空の波紋- ぽえむ君自由詩11*07-6-3
- 恋月 ぴ ...自由詩32*07-6-3
懐かしい道- ぽえむ君自由詩15*07-6-2
夜の気配- いねむり ...自由詩507-6-2
膨らむ板- ぽえむ君自由詩12*07-6-2
朝の静かな領域- 村木正成自由詩17*07-6-2
最新型の詩- ぽえむ君自由詩27*07-6-1
予感- かや自由詩23*07-6-1
涼しい過ごしかた- 小原あき自由詩13*07-6-1
雨が揺れている- ぽえむ君自由詩16*07-6-1
この黄昏に- アハウ自由詩1407-6-1
きみのことが好きだ- yo-yo自由詩5+*07-6-1
足跡- 小川 葉自由詩1107-6-1
笑う鳥- ぽえむ君自由詩8*07-5-31
clover- 秋桜短歌8*07-5-31
だれですか- 乱太郎自由詩15*07-5-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204