真夏に日車は、咲いている


雷鳴の空を裂く。
轟音で目を覚ます
一輪車に稲光りが青白く反射する
一瞬で葉陰の殻は黒焦げになり
焼けた臭いに鼻をひる
傘の骨はしろがね色で
{ルビ死灰 ....
10万人の名前を書き並べてみる



書き並べてみる

書き並べてみる





ただ、ただ、
帯のように
書き並べてみる


それぞれの名前
いろいろな名前

 ....
空の箱 空の箱
空の箱には空が入ってる
空の箱には何にもない
空がほけっとのぞいているだけ

空の箱 空の箱
僕には大事な空の箱
いつか見つける宝物を入れる日まで
空の箱は空のまま
 ....
夜の底から空に瞬く星を見ている。
悠久の輝きを、肌で感じた気がした。

僕の足元には暗闇しかないから、
僕は決して下をむかない。
僕の中の小さな光が、
飲み込まれてしまいそうだから。

 ....
僕の涙はいつか落ちるだろう
水溜まりの虹の中へ

空にかかる虹よりも
綺麗じゃないけれど
でもサイケデリックに
輝いてる

君の涙はいつか落ちるだろう
あの虹の ....
草市に うみほほづきを購いて
海の味する遠き幼日

朝ごとにくぐもり啼ける鳩の声
故里に啼く森を想えり

西陽射す路に日課の水をまく
秋めきし風に虹たてながら

白白と待宵月は行き来 ....
好きな空を作れるなら、

真っ白に塗った空に

青い絵の具を筆に付けて

一気に走り出すんだ。


今、皆が見ている青い空は

ホントはボクが作った青い雲かもしれないよ。
雲無しの高い青空に
ひりひりと胸の底が焦がれ
季節外れの山藤は
頭の痛くなるほど
甘い香りを振り撒いて

どこまでも高い蒼穹を見上げて
わたしの存在は拡散してゆく
伸ばした指先はほら
 ....
言葉が白くなる
その言葉はもともと
愛や夢だったのかもしれない
確かに今まであったものが
消えてゆく
忘却とともに
蓄積が始まってゆく
過去が現在へと結ばれる

言葉が白くなる
そ ....
日曜日の朝には
ふたりで散歩に出かけた

草花を摘んだり
空を見上げたりした

原っぱには
一本の砂利道が続いていて
その道をふたりは
ただ、まっすぐに歩いた
ときどき
トノサマ ....
それは朝陽を煌々と浴びる
蜜のような栗毛だったろうか
それとも夜のように流れる黒いたてがみ
そんな事は重要ではないのかも知れない
長いまつげを震わせる一頭の馬が
街角をひっそり駆けてゆく
 ....
ぼくたちが童貞だったころ
汗で肌に張り付いた
女の子たちの制服の白いブラウスは
未踏の大陸の地図のように見えた

街角の薬局の店頭では
小箱に入った不穏な計画が
巧妙にカムフラージュされ ....
見上げれば星屑が眩ゆすぎて
さすらえば闇が深すぎて
若いぼくらは歓喜で眠れなくて
そんな国があった


言葉でもなく指きりでもなく
確かめ合った
赤い木の実を食べて
甘い草の根をかじ ....
あるひとが言った

  世の中の戦争は
  おとこが起こしたもの
  おんなには罪の無いはなし

そして
ほかのあるひとが言った

  そんなおとこを産み
  育てたのは
  わ ....
夕陽が呼吸する
昼を吸って
夜を吐いてゆく

夕陽が広がる空は
とてつもなく大きいけれど
その呼吸は
かすかに揺れているだけ

夕陽は静かに呼吸する
微かに夜を吐いてゆく
全ての ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
朝、道端で

仰向けに転がった蝉を見た



よく

蝉が陽の光を浴びられるのは
長い一生の中で、最後の幾日かだけなんだよ

可哀相だね

そんなことを聞くけれど

私は ....
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
チヨコレイト
パイナツプル
グリコ
階段を駆け上がっていく

チヨコレイト
パイナツプル
グリコ
階段を駆け下りていく

夕方5時の鐘
あの子は遠く 帰っていく
ぼくは帰る ....
どこにでも手に入る
いつでも目に入る
そんなモノに囲まれて
いつも当たり前だと思っている

けれども
それを作る工場は
最初はそれが何であるのか
さっぱりわからない

何も関係なさ ....
立ち込める熱気が鳴りを潜め
夜の帳が下りる頃

大人たちの目をぬすんで抜け出した僕らは

毎日のように星空を眺めた



きれいだね、と君は言う

まるでシュガーキャンディを散ら ....
少しずつ
明かりが点り始めた街を
歩道橋から眺める

気ままな
散歩の途中で

緩やかなカーブを描いて
線路の上を走る電車
朝に出掛けた人達も
またこの街に
戻ってくるんだ

 ....
白薔薇よ 白薔薇よ
僕の下で 咲いておくれ


うつ伏せで溶けていく熱い腹に
鋭い棘を突き立てて
僕の赤い 
  赤い懺悔を吸い取ってしまえ


ベッドサイドには 欠けた花瓶
無 ....
すじ雲が広がる空の中で
遠くの方で飛行機が弧を描く
ゆっくりと大きな旋回だった
夕陽に反射する銀色が
勇ましかった

飛行機は目的地に向かうための
方向を変えるというよりも
今の空をす ....
玄関の向こう側で
人の声がする
それは私の知らない人の声

玄関の向こう側で
行き来する自動車の声がする
それは忙しいと街が嘆いている声

玄関の向こう側で
ジェット戦闘機の声がする ....
いこう
この丘をのぼったら
一面の星空みたいに、きらきら輝く町並が見下ろせるんだ



キミの手をつないでゆくよ

いこう
澄んだ夏の青は
海を宝石のように輝かせるんだ


 ....
祭の金魚すくいで義理でもらった
間に合わせの小さな薄いビニール袋に
入れられた時から
すでに水がこぼれていた
それでもそこから漏れてくる水を
押さえながら
そろりそろりと家に持ち帰る

 ....
宇宙のツツジの咲くあの丘で
水晶の風が吹いたら目を覚まして

この夢はここにしか咲かないから
朝焼けを待たないで羽ばたいて


君の中で
孵化していく翼


歪んだ夜の積る
群 ....
小さい頃
ラムネのビー玉は
取れると思っていた

母と行く縁日
たくさんの人混みに
少し怯えて
けれど
ピー、ポンポン、シャラシャラ
音に惹かれて
駆け出した

ー手を離さない ....
高い空から照りつける
強い陽射しがじりじりと
焦がれた土は風の手に
夏の匂いと蜃気楼

細い川から流れ出す
静かな音でさらさらと
潤う水は風の手に
夏の匂いと糸トンボ

小さな店に ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
天球へ- こしごえ自由詩20*07-8-15
君が名- わら自由詩20*07-8-15
空の箱- 明楽自由詩107-8-14
夜の底から- 明楽自由詩207-8-13
■■■___さいけでりっくれいんぼう___■■■- じゃんじ ...自由詩207-8-13
54P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-8-12
青い雲- 來稚携帯写真+ ...2*07-8-12
焦燥感- あずみの自由詩607-8-12
言葉が白くなる- ぽえむ君自由詩11*07-8-11
陽だまり- 北野つづ ...自由詩2*07-8-10
淋しい馬- 石瀬琳々自由詩7*07-8-10
ぼくたちが童貞だったころ- 大覚アキ ...自由詩807-8-10
きみの国を探している- yo-yo自由詩12*07-8-10
今日この日に- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-8-9
夕陽が呼吸する- ぽえむ君自由詩15*07-8-9
雲。- もののあ ...自由詩28*07-8-9
摂理- 由希自由詩2*07-8-9
海色のミュール- 佐野権太自由詩32*07-8-9
風の子- ゆうと自由詩2*07-8-8
不思議な日常- ぽえむ君自由詩6*07-8-8
星の雨- 由希自由詩1*07-8-8
ただいまを言うように- Porter自由詩29*07-8-8
クランベリー_フラワー_ソング- 千月 話 ...自由詩4*07-8-7
空を旋回する- ぽえむ君自由詩6*07-8-7
玄関- 乱太郎自由詩24*07-8-7
1945- わら自由詩15*07-8-7
祭の金魚- ぽえむ君自由詩5*07-8-6
宇宙ツツジヶ丘- 瀧田 右 ...自由詩2*07-8-6
昔日- 風音携帯写真+ ...5*07-8-6
夏の匂い- ぽえむ君自由詩11*07-8-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204