少年は
言葉の世界に暮らし
少女は
意味の世界に暮らした
地平線には
さみしい遊具があった

あれからどれくらい
年月が過ぎたのだろう

錆びついてしまった
心のように
ち ....
地平線の上で
ブランコに乗っている
少年がある日
そのこちら側に
来てしまった

ブランコは残されたまま
速度をうしなわずに
今も揺れ続けている

地平線のこちら側には
意 ....
どこかに風がふいている

耳を澄まして
あなたは言った。
ほら、あの渓谷の流れに
風がほほえんでいる。

私たちの幸せは
どこかに眠っている

登り道ばかりつづくとき
あなたは言 ....
地平線の上で
縄跳びをしている
少女がある日
その向こう側に
行ってしまった

縄は残されたまま
速度をうしなわずに
今もまわり続けている

地平線の向こう側には
言葉のい ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた

疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
聴こえるかい? プーチン、

 /////(ノイズ)。

私は詩人たちの口をとおして
今も尚、歴史を変えることが出来る・・・・

ウラジーミルは一九二四年一月二十一日に死んだ、
旧い日 ....
今日も
整備士が
街のいたるところに
油をさしてまわる
錆び付いていた風景が
滑らかに動きだす
時計台の時計が
ボーンボーンと音をたて
時間の螺子を弛ませている


 おはよう  ....
君の親指と僕の親指が身を寄せ合う
床をスレスレに蝶が飛ぶ
窓に張りつけた五本の指が解かれるまでは
外の世界はその手の中に

薄い壁に挟まれた僕らはヒソヒソ話す
水槽の中の金魚が誰か ....
ティースプーン2本が
彼の人生の全てだった
安いアルミで出来たそれは
既に古ぼけ
2本重ねてもぴったり合う事は無く
カチカチと無機質な音を鳴らした
男はそれが好きだったし
いつもポケット ....
  それは光のなかに
  夕暮れどきの街灯にある
  一〇〇円ライターの炎のなかに
  乱反射する水面にある
  やさしい気持ちが消えないように
  祈り続ける心の奥に



 ....
天球を半ば覆った夕暮れが燃え
肺胞には空気が足りぬ自明の理


お天気予報に言わせれば
あと十五年は夕暮れらしい
結局は息の仕方も忘れちまったし、
吸うなら吸うで煙草があるから
ど ....
黒い道がのびている
静かな{ルビ轍=わだち}が寄りそうように走り
道の上には白い雪が
粉砂糖のようにやさしく降り置いて


灰色の空には切り裂く翼もなく
肌を刺す冷たい空気ばかりが動く
 ....
近づくクリスマス・イブに
街は華やいでいる
通りを歩くカップルは
皆 幸せそう


艶やかなイルミネーション
眩しいツリーのショウウインドウ


きらびやかな中に
とり残されてい ....
在る様に見えた向かいのプラットホームに
止まる列車ばかりを待っていた

落ちかけた陽に照らされ
辺りの羽虫も塵も金色に飛び交う中
次第に此処へと近づく車輪の音を聴いていた

けれどそれは ....
わんと鳴いたから
「ぼち」

わたしのこと
ほんとは誰も知らないはずなのに
「おはよう」
だなんて声かけて
頭をなでなでしたりする

とげぬき地蔵じゃないんだってば

雪が降って ....
君の世界の青に気がついた時
わたしの世界は終わってしまった
崩れ去る白、赤、黒
国はもう機能しない
優れた防衛隊員だとか
優れた外相だとか
そんなものは実に無意味なのだった
おまえはどう ....
海の動物になりたかった
海に行きたかった

底の方で
脊髄が列車のように並んで
色のない海老が
乗客のようにじっとしている

マリンスノーの中
錆びてしまいたかった

潮を ....
小さな啄木鳥が
枝のむこうに
隠れて鳴いている
霜に白く
苔に覆われた墓石の上に
戯れる小栗鼠

韜晦する記憶のメレンゲ
青い雫

仄かに紅く冷たく
かじかんだ ....
町から街へ
子供から大人へ

僕の小さな足が
大きな坂道を下る

池の周りを囲う家並み
そこら中で
夕食の匂いがして―

母さんも料理を始める
僕は父さんの為に
ビールのグラス ....
あいつが吠えてるよ
母親に毛並みが嫌いといわれて
吠えてるよ
妹の庭で吠えてるよ
姉の美味しいご飯を大好きな
僕の優しい言葉が大好きな
首輪のとれたあいつが
父親に寝相が悪いといわれて
 ....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい


だけど、
なみだがこぼれて止まらない



今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
しわしわの祖母の指を見る
指のシワはそのまま五線譜のようにのび
窓を抜け
空の彼方まで飛んでいった

飛びつづけた時間の
縫いとられた時間の
針と糸の通った縫い合わされたところ
日々の ....
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに

泣けないのはなぜだろう、


私もそうだ
父の
いるべきそのあたり

ふすまを背にした
低い食卓
 ....
日が暮れる
夕空に星が輝いた
大きな月ものぼった


満月だ


タワーに灯りがともった
家々の窓にも
お店のショーウインドウにも


月が追いかけてくる


黒い山の ....
{引用=*

風の遺書



風の遺書を
思い思いに握りしめた
少年たちの
あしあとが
続く

空を
いくすじかの
涙がながれて


いきるって
かなしい?

 ....
静かで音ひとつしない水辺に座る

木のベンチは既に湿っていて私の体温を脅かす

平らな水の広がりは午後二時の強い日差しを受けて黄金に輝く鳥たちのための道

雨が降ってきて、それを見届けよう ....
{引用=
(透明な感性とやらがほしくってそれは犬とか食べても安全?)




ビー玉が散らばる雪の校庭を裸足で乱そう(見つからないように)



息を吸って吐いて吸って吸って吸っ ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで

誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
 冷たい壁に背をまかせて
 愛しくある月日を
 思うがままに流してく

 いつの日か
 ここから去るだろう
 
 そして
 いつの日か
 出会うだろう

 新しい一日 
 まだ ....
私は平凡ですが
詩人は王族にもなれますし
妖精にだってなれます

けれど
愛されたいからと

あなたの愛する人に
なりすましても
無駄でしょう

あなたの
こよなく愛する
姪 ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地平線- 小川 葉自由詩207-12-22
少年- 小川 葉自由詩307-12-22
どこかに・・・・- 草野大悟自由詩507-12-22
少女- 小川 葉自由詩707-12-21
雪むし- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-12-20
シベリアン・スウィートハーツ- atsuchan69自由詩5*07-12-20
醜いジュリア- Tsu-Yo自由詩207-12-20
「密室」- 菊尾自由詩2*07-12-20
乞食の話- プル式自由詩11*07-12-20
かなしみについて- 草野春心自由詩807-12-19
果てしないわけでもなく夕暮れ- しろう自由詩3*07-12-19
絵本- 石瀬琳々自由詩18*07-12-19
イブの憂鬱- 渡 ひろ ...自由詩10*07-12-18
落陽- 松本 涼自由詩707-12-17
ぽちたま- 恋月 ぴ ...自由詩21+*07-12-16
亡命- よしおか ...自由詩3*07-12-16
機関車とくじら- AB(な ...自由詩607-12-16
ふゆのレモン- shu自由詩1207-12-15
TOWN- Porter自由詩807-12-15
やさしい、庭で- たりぽん ...自由詩9*07-12-15
愛すること- わら自由詩17+*07-12-14
五線譜- 服部聖一自由詩407-12-14
日時計- umineko自由詩9*07-12-13
夜のドライブ- 石瀬琳々自由詩8+*07-12-13
風の遺書- 青色銀河 ...自由詩1007-12-12
水辺で見た夢のこと- 猫のひた ...自由詩307-12-12
僕達の井戸- しろいろ短歌11*07-12-12
暗示は歩いてゆく- 塔野夏子自由詩11*07-12-11
ドアを開き放て- 山崎 風 ...自由詩407-12-11
愛されたい、青い鳥。- シュガー ...自由詩6*07-12-10

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