種を残した
朝顔

立ち枯れた
向日葵

空になった
金魚蜂

萎びて縮んだ
水風船

細かく汚れた
網戸

風鈴の音が
風にさらわれ

カーテンの呼吸は
深みを ....
「愛というハンバーガーはありますか」
マクドのバイト よわりスマイル


「君が好き」
それを言うのに
あといくつ
フィレオフィッシュを食べればいいか


あわよくばマッククルーに ....
水を注いだグラスの中を
過去の思い出が通り過ぎてゆく

時には努力の思い出
汗を流している友の顔が
楕円に大きくなってゆく
大したことではなかったことが
大きな喜びだった

時には恋 ....
水の本を開く
文字は流れ出し
意味は溢れ出し
あとには
水の思想だけがのこる
川によってはこばれ
人びとの喉をうるおしながら
水の暗喩が偏在する
その波の繰り返し
晴天と雨天の交替
 ....
天に向けて咲く花の

香は地に這って 熟み淀み

ひれ伏して嘆く夢の

その清浄を食みながら



私は 私は

還りゆく夢の

最期の一片を 奥歯で砕いた



花はいずこに咲くのだろう
 うなされていた。醒めると、冷たいはずの
手が、あたたかく汗ばんでいる。握りしめる
と、まだ感触が残っていた。呪いのことばを
呟いて、うなだれる。したたり落ちる汗 ....
ジャンプして
空の高さをめざしていた
虫たちの翅が透明になった


さみしいね
ぼくたちの夏が行ってしまうね


とうとう本も読まず
砂だらけの栞を挿んだままで
ぼくたちはまた
 ....
古風な恋愛をしたいって
女優さんが言っていたような気がする

三歩下がって師の影踏まず
じゃなくて
それは夫唱婦随ってやつだよね

男尊女卑だと指差されそう

でもね
ちょっと考え ....
平たい大きな雲が
冷たい空気の上に寝そべって
暖かい空気をかぶったまま
空を旅してる

いろんな場所を見られるように
頭がたくさんあって
世界を西から東へ
ぷかぷか旅してる

ぼく ....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水 雨が季節を変えていく

寒いほどの涼しさを携えて
降り続ける雨は

万物に等しく降り注ぎ

木や花は
久しぶりの雨を
むさぼるように

乾いた大地は
雨を吸って潤い

人々 ....
行き交う
小さな悪意と微妙な善意

溜息をつき、ふと見下ろせば

エノコログサ



都会の路の隙間から

ひっそりと顔を出す
猫の尾のような、ふさふさの穂



まさ ....
ソーダ水の泡
かき氷の雫
スイカ割りの一撃

球児の白球

蝉の羽ばたき
入道雲の高さ
夕立の土砂降り

夕暮れの風

花火の瞬き
祭りの笛太鼓
線香の煙

風鈴の音
 ....
涙が流れて色になる

どんなことであれ
何か一つのことができるまで
寒くて凍えそうになっても
暑くて動けなくなりかけても
泣くことを我慢して
ようやく成し遂げる
その時になって
自然 ....
一行が零れてきそうな
静けさに
眠りなさい と
夜は耳元でささやく

白い羽を揺らす誘惑に
応えようとする肉体
沼地の底に落とされるかもしれない
そんな不安は
片顔隠した月が
煙草 ....
声高に客呼ぶ声に客は無く
山の如くに蟹を売る店

降りそうな空を支へて木蓮は
仁和寺の庭に煙るごと咲く

尼寺はどうだんつうじに囲まれて
静かな一角春陽をまとふ

雑踏はめっきり ....
きみが泣いているとき

ぼくにできるのは
ただ、そばにいることだけ



きみの好きな

真っ白い花をつんで
かかえたひざのとなりにそっと置いて

月の石のしずくのような

 ....
 海だ





群青の腕で絡めとられた僕の右足は
ゆっくりと沈む

息はもう随分前からできなくなっていた気がする
でも、
このしばらく使わなくなっている口からは相変 ....
ガタンゴトン ガタンゴトン
少し湿った 夜の闇を身にまとい
姿を隠した列車が
一等星の星屑で出来た
青い銀のレールの上を走ってく
窓から外をのぞくと
夜露がきらきら輝いている

うすい ....
砂糖菓子のような
夢のかけら
そっと口に
ふくんでみる


舌にとろける
甘美な余韻
目眩がしそうな
媚薬の効きめ


たちまち身体が
熱くなり
カオスの世界に
堕ちてい ....
炭酸水のぷちぷち 弾け飛んだ泡つぶが
空へ昇って星になったら
一等星の青がソーダ水になって
ぷちぷち ぷちぷち 泡の星を撒き散らす

夜空が星で埋めつくされたら
僕のコップは薄い青のソーダ ....
灰色の空の下に、白い雲が現れた。
どんよりとした灰色の中に、
さわやかな白の色。

そのまま空を白に塗り替えて、
気持ちのいい青空つれてこい。

そう思ってみたけれど、多勢に無勢。
し ....
風吹く道を歩いていると
草原の中に
なにか光るものが
僕の目にうつった。

それは薄い薄いガラスのような
氷のように冷たいフィルター。

僕はそれを目に当ててみた。

世界は悲しみ ....
林の中の上り坂
豊かな緑の
新たに生まれる空気が
空につながっている

小川に沿った土の道
豊かな水の
新たに生まれる波が
海につながっている

暑さの中の涼しい風
豊かな夏の
 ....
僕には足りないものだらけ。
僕の存在は
この身一つに一つの魂で満たされるけど、
それだけじゃ
存在理由は満たされない。
だから、僕に愛情を。
僕を満たしても、
有余る程の愛情を。
尽き ....
        せつないという
        ことばのおもみ
    それは こころのなかの
         どのぶぶんに
  のしかかってくるのでしょう
            きっと ....
サンダルの指さき焼いて終わる夏
    さわぐ波音遠くに聞いて


誰もいないパラソル揺れて砂浜に
    思い出さえも続くスナップ


飲み干したカルピスウォーター氷だけ
     ....
木の幹にとまり 
無心に鳴いて一週間 
地に落ちて 
引っくり返った蝉の亡骸 

無数の蟻に 
体を喰われながら 
丸い瞳に陽の光をうつし 
両手を合わせていた 
{ルビ蜩=ひぐらし}の鳴く 
夏の夕空に 
紅く滲んだ雲のシルクハットが 
傾いて浮かんでいた 

{ルビ鍔=つば}の下に 
もうこの世にはいない 
あの人の顔が 
見える気がした 
 ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
未有花さんのおすすめリスト(6101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
来秋- 明楽自由詩207-8-25
マクドの恋- 北大路京 ...短歌9*07-8-25
グラスの中の過去- ぽえむ君自由詩3*07-8-24
水の本- 岡部淳太 ...自由詩1107-8-24
天花- 携帯写真+ ...5*07-8-24
「_呪夏。_」- PULL.自由詩3*07-8-24
虫たちの消息- yo-yo自由詩7*07-8-24
おしとやかの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-8-23
雲のシッポ- ぽえむ君自由詩4*07-8-23
今日かぎり・・・- 生田 稔短歌807-8-23
慈雨- 風音自由詩5*07-8-23
おとしもの- 由希自由詩3*07-8-23
夏速- 明楽自由詩507-8-23
涙が流れて色になる- ぽえむ君自由詩12*07-8-22
夜中の十二時- 乱太郎自由詩18*07-8-22
56P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-8-21
白い犬の気持ち- 由希自由詩3*07-8-21
タラッサ- ふく自由詩507-8-20
夜行列車- 明楽自由詩207-8-20
砂糖菓子のような夢幻- 渡 ひろ ...自由詩8*07-8-20
彗星の卵- 明楽自由詩607-8-19
白い雲- 明楽自由詩307-8-19
フィルター- 風音自由詩3*07-8-19
豊かな夏- ぽえむ君自由詩4*07-8-18
存在理由2- 明楽自由詩107-8-18
肌着- 信天翁自由詩307-8-18
さよならの砂- 石瀬琳々短歌8*07-8-18
いのり_- 服部 剛自由詩607-8-18
雲の帽子_- 服部 剛自由詩507-8-18
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204