生きれば生きるほど
しなければならないことが
多くなってゆく
いいことが続かないことが
多くなってゆく
昔に恋した想い出が
まぶしいままに

生きれば生きるほど
すべきことが
多く ....
目の前に広がっているこの海を
神秘的という言葉で片付ける
向こう側の世界なんて
想像する事しかできないから

こちら側では
とても小さな世界があって
誰が望んでいなくても
救いようもな ....
お帰りなさい
心から待っていました

やっと帰ってきて
くれたのですね

あの人はもういません
赤い赤い波が押し寄せて
あの人は一瞬で
さらわれてしまったから

私はこの浜辺に残 ....
かなしいことがあると
星座をつくるの
ぼくのかたおもいしてた
黒いルビーの瞳のおんなのこ
夜空を指差し
星座をつくる

ユニコーン座
ふでばこ座
黒猫座
かたおもい座
そしてあれ ....
 これは特定の人を指して書いたものではありません。
私たちの周りにはある日、それこそ不意に姿を消してし
まう人がけっこう多いのではないでしょうか。この現代
詩フォーラムでも、気振りにも見せずにい ....
霧の朝僕は
白い虚しさにまかれる
あるいは
あるかなきかの徒労に
世界は音もなく沈んで
僕一人を孤立させる部屋
あの夏の日
彼女が湖水に指をすべらし
その音のない{ルビ水面=みなも}を ....
都会の中の植物園は
いつも静かなまま
大きな木の根は
下水道や地下鉄よりも
ずっと浅く
かすかでしかありません
雨をしのげる大きな葉が
静かに広がる

都会の中の植物園は
いつも黙 ....
この土地が
湖や海のやうに
青空や星や月を
映さないからといつて
卑しめてはならない


何といつても
この土地には
{ルビ人間=**}が住んでゐる


夜の闇しか映さない
 ....
 人里離れた静かな丘に立った
 風が悠々と流れる様を感じながら
 子供の頃にみたような記憶のある夕陽を眺めた
 息を呑むような迫力、美しさ
 ゆっくり、ゆっくり西の地平線に落ちて行く
 その ....
明日と書かれた本が
売られていました
中を開けることができないその本が
不思議と気になって
ふと買いました

明日と書かれた本を
買ってきました
中を開けてみるとその本は
不思議にも ....
両手のひらに
こっそり書いた「冷」の文字
僕は忘れん坊だから

冷え性対策の頁を見てたから
布団からはみだした足先が
とっても冷たかったから
今日は帰りに
ちょっと入りづらいあの店で
 ....
どこにでも行ける
風になりたい
遠くへ行ける
風になりたい

どこにでも飛べる
光になりたい
速く飛べる
光になりたい

風や光は
人間ではできない
すごい力をもっている
そ ....
ポケットに、詰め込んだもの
詰め込んだ、思い出と
その他 たくさんの何か
ぎゅっと、握り締めたこの手のひらは、今

溶けてしまったチョコレート
思わず隠した、あの子の消しゴム
忘れない、 ....
葉っぱが舞う校庭

都心の小学校

少女は
アーバンコートの校庭に
いつも上履きで駆け出し
そして遊んだ

外履きに履き替えるのは
校庭の隅にある「自然園」に入る時だけ

自然 ....
前を向いて歩きたい
自分だけの長い道のりが
ずっとずっと終わることなく
ゴールは見えない
歩かなければ
風が背中を押してくる
いや
何かが背中を押してくる

前を向いて進みたい
自 ....
ある日
「生きることは汚れてゆくことだ」と
あなたは言いましたね
その言葉の意味が分からなくて
僕は不安になりました

またある日
「人の心はダイヤの原石のようだ」と
あなた ....
私はこの茨の茂みの上を
軽やかに歌いながら
飛んでいく陽気な雲雀
ひたすらに陽気に歌い 
明るい昼の太陽と戯れ
光を浴びて自由に空を舞い遊ぶ
そんな私ですが
夜になると
この肌寒い茨の ....
凍った星屑が
壊れた金平糖のように
降る十月は

魔物が
楽しそうに笑っているよ

人間たちは
人間に飽きて

あやしい魔物に
憧れているのさ

あちこちに
着飾った素敵な ....
きょとんと首をかしげる

(鬼サンコチラ)

木の実をついばんで
天気雨とかくれんぼ


   *


二羽がくちばし
頰よせあって

(フレンチキスっていう ....
いつも定められた電車に乗って
東の朝日を窓から浴びる
電車を降りれば
眩しかったことを忘れている
私がいる

いつも決められた時間割に沿って
前の黒板を席から眺める
授業が終われば
 ....
 
今朝 
露にかがやいて
咲いた朝顔が

のこらず 
消えてしまつた

―小鳥が来て 
食べてしまつたわ―

と 
その家の母親は 
呆れ返つたが
 
真実は 
その ....
JE TE VEUX (あなたが欲しい)
そう思う時 僕は一人ぽっち
君の頬にふれキスをして
夕日を眺めるとき
僕らは風になる

星の数ほどの言葉と
波の揺らめきのような想いが
君と僕 ....
空は高く遠くなり
世界は広がりを増す
世界の広がった分だけ
切なさが生じる

秋風が冷たくなるにつれ
世間の風の冷たさを
ひしと感じ
孤独を強く感じる

秋の移ろいは
心に隙間風 ....
エレベーターの扉が 
左右から閉まりかけた 

その時 

ひとりの青年がこちらに 
歩いてきた 


( いってしまおうか・・・ ) 

( いやまて、ひらこう ) 


 ....
 
 時を告げる鐘が鳴るとき
 僕は寝ぼけまなこで君を見つける
 君は空に舞う鳥たちを捕まえようと
 大空に木霊する声を上げる

 君の願いを叶えることの出来ない僕は
 かかしんぼう
 ....
これが
自由というものなのですか
教室の机の中に
ゴミがいっぱいに詰め込まれて
誰がしたのと
言ったところで
全員が「知りません」
どうしてこんなことがと
思ったところで
全員が「わ ....
僕の頭上にある雲は

世間の役に立つ人間になりたいと
思えば思うほど

鈍色に重く広がって行く

僕の胸底にある海は

誰かを喜ばせる人間でいたいと
願えば願うほど

昏く荒れ ....
黒いインクのその文字は
目から頭へ流れると
文字は絵になり色となり
言葉の影は白くなる

白いページのその文字は
頭の中に広がると
文字は詩になり歌となり
言葉の影は白くなる

文 ....
昨日の記憶は新しいけれど
たくさんありすぎて
何が美しかったのか
すぐには見つからない

激しい記憶は勇ましいけれど
勢いが速すぎて
何が鼓動を高まらせたのか
すぐには出てこない

 ....
あたしはその昔
シェヘラザードという名の娘でした

アラブの乱暴な王様に
命がけで気を張って
千と一夜の面白話を
語り続けてくたびれて

猫に生まれ変わった現世
このアラベスク模様に ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今が悲しくて- ぽえむ君自由詩12*06-11-2
メリーゴーランド- 青山スイ自由詩1706-11-2
ナルシスの帰還- 三条麗菜自由詩606-11-2
チョコレート座- しゃしゃ ...自由詩606-11-2
消えてしまったひと- 杉菜 晃自由詩6*06-11-2
霧の朝僕は- 石瀬琳々自由詩12*06-11-2
都会の中の植物園は- ぽえむ君自由詩8*06-11-2
いのちの灯- 杉菜 晃自由詩9*06-11-2
時が止まった- 山崎 風 ...自由詩606-11-1
明日と書かれた本- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
冷え性対策- 佐野権太自由詩18*06-11-1
命の力- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
53、ポケット_【ぽけっと】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-11-1
上履きの少女- ささやま ...自由詩15*06-10-31
何かが心を呼んでいる- ぽえむ君自由詩9*06-10-31
「一粒のダイヤ」- ベンジャ ...自由詩7*06-10-31
嘆け雲雀よおまえの悩みを- AKINONA自由詩306-10-31
ハロウィン・ナイト- 佐羽美乃 ...自由詩406-10-31
小鳥- 石瀬琳々自由詩14*06-10-31
私は私になる- ぽえむ君自由詩7*06-10-31
朝顔のゆくへ- 杉菜 晃自由詩10*06-10-31
JE_TE_VEUX- 武富諒太自由詩1*06-10-31
- ajisai自由詩5*06-10-30
ふたつの声_- 服部 剛自由詩13*06-10-30
かかしんぼう- 山崎 風 ...自由詩806-10-30
これが自由というものなのですか- ぽえむ君自由詩8*06-10-30
- 佐羽美乃 ...自由詩306-10-30
言葉の影は白くなる- ぽえむ君自由詩9*06-10-30
記憶が呼吸する- ぽえむ君自由詩7*06-10-29
猫の伝言- 佐羽美乃 ...自由詩306-10-29

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