雨が上がったこの空に
漂う雲が笑ってた
遠い空へと鳥が舞う

水の溜まったこの道に
流れる風が笑ってた
広い大地に砂が舞う

薄の土手のこの川に
秋の紅葉が笑ってた
高い山へと色が ....
来る日も来る日も
欲しいだけの陽は降り注ぎ
水の恵みも充分受けてはゐたが
代はり映えのしない日々に
嫌気がさして
葉叢のなかの一枚が
ある日 ひらりと裏返つた

―決して気紛れでは ....
美しき祈りを閉じ込めた
真っ赤なラズベリイケーキ
香り高きダージリンと
華麗なマリアージュでおもてなし

閉じられた心の隙間から
届けましょう
甘酸っぱい愛と鮮やかな赤、
そして祝福に満ちたカノンの調 ....
朝日とともに歩き出す
進まなければ進めない
何かを求めるわけではなく
求める何かがあるのだから
今日という日が近くなる

お昼になって立ち止まり
進んだ道と進む道が同じ距離
何かを見つ ....
{引用=*
ぼくの町ではさあ
エプロンについた醤油のしみまでが神々しく輝くんだ。
- 朝 -
そいつを封筒につめてだな
なんにも書いてない便箋一枚
一緒にいれて。
灰色した丘のうえのポ ....
まどろみながら見る夢は
いつもモノクロだけれど
秋に見る夢は
どこか赤く
風を感じるたびに
黄色が揺れ
白くなってゆく

何を見ているのか
理解の外に消えるけれど
ほのかな色が
 ....
春まだ浅い朝に摘んできた
ルビー色の甘酸っぱい宝石
籠をいっぱいにするより先に
ちっちゃな指と口の周りを
真っ赤にしてた
そんな美味しい歓声に
真っ白な砂糖をたっぷりかぶせて
ホウロ ....
{引用=山里に出会ふ少女はひたすらに
   坂下り行き{ルビ畠=はた}のトマト赤し}



D展に出す絵のモチーフを探して
山地を旅していた
山里の道を歩いていくと
籠一杯のトマト ....
私は
花びらが一枚足りないの
みんなは五枚なんだ
でもね


  一 

ずっと前、
私は小さな種でした
ほんとに小さくて、軽くて、やわらかかった
あの土と、この風が私を育て ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
雨上がり
{ルビ水溜=みずたま}りには 
哀しい顔が浮かんでる 

ひょい と飛び越え 
曇り空の一日に向かって彼はゆく 

{ルビ仄=ほの}かな{ルビ灯=あか}りを 人の{ルビ間=あい ....
夕暮れの町をポストに向かって歩いてく
人気ない目抜き通りへの道
工場の白い壁も
道路の白線も
うっすらと しぼったオレンジの色

何でもないのに突然
泣きたくなって
駆けだして
海へ ....
銀色の風が
大地を鳴らしながら
通り過ぎてゆく

その音は
眠っていた自分の何かを
覚まさせ
体内を駆け巡る

灰色の雲が
大空を渡りながら
広がってゆく

その塊は
横た ....
毬栗が黄緑色に膨らんで

山の稜線を彩つてゐる

棘の一本一本は張りつめても

刺々しさはなく

光と風と大気に丸く包み込まれて

和んでさへゐる

さうしてなほも ....
 
 街灯ともる裏通りを一人で歩けば
 時折窓越しに明かりが灯る部屋がある
 それぞれの生き様
 それぞれのステージ
 
 未来に向けて蓄える夜の宴
 近づいてはならぬサンクチュアリ
 ....
静かな夜のこの場所は
空の深さに包まれて
流れてゆくは秋の星

静かな夜のこの場所は
時の重さに包まれて
流れてゆくは秋の風

微かに響く虫の音が
今いる場所の道標
流れてゆくは秋 ....
世界中の人たちが

みんなみんな仲が良かったら

パスポートなんて必要ないよね


僕は

君という国に永住したいんだけど



承認してくれるかい?
何度か夢を見た夜は
朝が辛い
真直ぐに誰かに差し向かえば
その夜が怖い
諦めずドアを叩けば
誰か出てきてくれるのだろうか
何の音もないドアを開けても
ただ
見慣れた私の町に続く
新し ....
遠く

遠く



音が聞こえます

サイレンの音

車の走る音

虫の音

何かが軋む音

軋む音の出所は

遠くでもなんでもない

私自身からでる音でした ....
君がそれをわからない
と言ってしまうことは
とても簡単なこと
でも
誰かが君にそれを
わからせようとする人がいることを
君はわからない

君がそれをやらない
と言ってしまうことは
 ....
お元気ですか
少し高くなった空が
今日はなんだか優しくて

お元気ですか
ぽっかり浮かんだ雲が
とても愛らしいのです

遠回りしてのんびりと
線路沿いを歩いていると
どこからか夕飯 ....
もうすぐ寒くなるというのに
数人がかりで
髪の毛をぽんぽん抜き取って
大きな車に詰め込んで
あっという間に
丸刈りにされてしまった

みずみずしくふさふさだった
髪の毛がなくなって
 ....
田園の中をのどかに走ってきた

ツートンカラーの電車が

いきなり 都市に突入した

目新しいことではないが

一つの帰結だ


電車はそこに貼り付いて

動かない
 ....
 

真夜中にサイレンが鳴つて

窓から顔を出すと

猫が凍つた路上を

駆けて行つたよ


弾丸のやうに丸まつて

火事場へと

一直線に


猫は寝てゐる人を
 ....
どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それってほんとだよ
いつになったら大人になれるのかな
つまらないことに腹を立て
投げつけたことばの痛み ....
なんだか、さ
時々ね、息苦しさ
感じるんだ
生きにくいのかな

何が悪かったかな
この手じゃ、上手く
人に触れられない
差し出した手が、すれ違って

この手は何のためにあるのか?
 ....
誕生までのプロセスです 子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
グーチョキパーの
あめんぼう
虹の彼方に飛んでゆく

とんでったのは
僕の意識と
見た目の悪さ

あめんぼう
あめんぼう
人を見つけに
雨上がり
グーチョキパーと
滑ってる
 ....
23時05分
オルゴールが鳴る
毎日1分のずれもなく
オルゴールは彼を連れてくる

いつの間にか{ルビ耳触=みみざわ}りのよくなった声を
目を閉じて
感じながら

今日の出来事
明 ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋に笑う- ぽえむ君自由詩6*06-10-25
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秋に見る夢は- ぽえむ君自由詩8*06-10-24
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47、左利き_【ひだりきき】- 雨宮 之 ...自由詩5*06-10-21
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