ある日、ドアを開けるとそこには
私の知らない、子供が2人居ました

わがままで
まだ大人かどうかも分からない曖昧な存在の私に
自分の弱さを訴えてくる子供達

面倒な子ねと切り捨てることは ....
春の駅に列車がやってくる
駅は桜の花びらを散らしている
列車は駅に着くというよりも
春の風に押されながら
春の中に迎えられる
扉が開けば春の香りに包まれ
窮屈だった体と心が解放される
梢 ....
せせらぎの横で
赤い花の蜜を啜る
掌ほどの小さな命が
力強く羽ばたいている

ハミングバード
悲しみは置いてゆきなよ
君の小さな体では
あまりにも荷が重過ぎる

追 ....
一週間前のこの道は
みんなへとつながっていた
朝は必ず誰かがいて
元気な時もつらい時も
何の意識もせずに「おはよう」と
必ず誰かと学校に通っていた
まだ一週間しか経っていないのに
もうこ ....
あたたかいに誘われて、
陽射しの中へ。
ぽかぽかと微睡み微笑み、
ひだまりの中をひとまわりすると、
そこはひまわりさんの中なのでした。

こんにちは。
あ ....
 大粒の涙でメーキャップが滲んだ道化師
 大泣きして顔は物凄まじく酷い
顔に大量の黒い縞ができていて 顔だけ牢屋に入れられているように見える
 明かりの点いていない参加者専用の楽屋で黒のステ ....
宇宙は本当に広いのだろうか
もしも宇宙に終わりがあるのなら
星の数に限りがあるのなら
宇宙は狭いのかもしれない
果てしなく続いて
終わりのない空間に
広いという言葉は似合うのだろうか
広 ....
耳の中に何か忘れ物をした気がして
振り返ってみるけれど
耳の中に帰る道を忘れてしまった
どうにかしようと耳を澄ましても
聞きたくない音や言葉ばかり聞こえてしまう
まもなく桜がきれいに咲き始め ....
目を閉じて
そっと目を閉じて欲しいのです
まぶたの裏に感じるものは
やわらかな陽の光り
それとも七色の虹のきらめき
じっとしていると
風のささやきも聞こえるでしょう


あなたの美し ....
ひとりの頃は辛かった。
仕事を終えた夜は、
いつも罪の意識にさいなまれ、
眠れず、
飲めぬ大酒を喰らい、
やっと落ちた夢の中でも、
責められた。

ある ....
いつもよりほんの少しだけ
笑うことができるのなら
一日がすごく楽しくなれると思う

いつもよりほんの少しだけ
花に気づくことができるのなら
悩んでいることがすごく減ると思う

いつもよ ....
光が射した、その場所に
あなたが、にこっ、と笑ってる

待ち望んでる、その姿
瞼の裏で、模擬練習

あなたを抱く、手がいつも
温かであれ
柔らかくあれ

願いを込めて、また今日も
 ....
ある年老いた男が
山の中を一人で歩いていた
わずかばかりの荷物を
小さなリュックに入れてはいたが
引き返す気持ちは持っていなかった
男は朽ち果てた倒れた木を見つけ
そこに座った
辺りは暗 ....
春がきたら お花見に行こうよ
ふたり並んで 桜見て歩こう

哲学の道や嵐山行こうよ
春がきたら 春が来たら...


春がきたら お花見に行こうよ
木屋町通りや 京都御苑行こうよ

 ....
夜桜の下に捨て来し胸の闇 鏡は自分にだけは
正直でありたいと思った
常に見るものに
反対のことを教える自分に
罪の意識を感じていた
だからせめて自分だけは
正しいものを正しく見たかった
だがそれは
自分が逆さま ....
背中の翼をひろげて
準備運動をしたら
さっそく飛んでみよう
ほら思ったよりも簡単でしょ?
風を包むように
大きく大きく羽ばたいて


さぁその調子で
おもいっきって
も ....
傘のほね
しずく垂れるさきっぽ
ぼうっと煙るような空を
みていた

置き忘れた想い
片手いっぱい
こぼさないように抱えたまま

見つからない答えを
いつまで待つの
むらさきの花が ....
かたこと かたこと
僕の心臓が
どれだけ綺麗に
リズムを刻んでも

かたこと かたこと
僕の時間が
いつでも綺麗に
並んでいる訳じゃない

空は鈍い曇りだし
降るはずの雨は降らな ....
白く鮮やかに咲きほこる、
一本のモクレンの木の孤独を、わたしは、
知ろうとしたことがあるだろうか。
たとえば、塞がれた左耳のなかを、
夥しいいのちが通り抜ける、
鎮まりゆく潜在の原野が、かた ....
生まれ出る感情は
どこから湧いてくるのか
わからないけれど
森の中の泉のように
こんこんと
形を留まらせずに湧き出して
全身に流れてゆく
ある流れは海のような夢へと
広がってゆく
あ ....
いまここに
来たるべき夜の紺青は
誰しもの
奥深くに眠る
逃れられない
悲哀の色をして


春はいつのときも
悲しみ覚えたかたちを
おぼろに映すから
すこし涙もろくなる

さ ....
公園の砂場で
車のおもちゃが死んでいた
一度も生きたことがないのに
もう自ら動くこともないのだ
近所の庭に咲く
キンモクセイが香っている
今まで見たことのある死体と同じように
嫌な匂 ....
そのヘッドフォンは
わがままな存在と言われながらも
誰からの耳も貸さなかった
自分に流れてくる音楽に酔いしれ
他人には一切聴かせることはさせずに
自分だけの世界に閉じこもっていた
誰よりも ....
夜の畑の前にふと立つ
まだ種しか植えられていない
土だけの畑
奥の方まで目を凝らしてみても
どこまでが畑で
どこからが空なのか
何の区別もない
ただ真っ暗な風景しかない
けれども畑は命 ....
砕けてしまうようだった
日々も
今は 底深く静まり
さざなみ立つ 水面から
ぽかりと 顔を出して

冷たく 青く
日々は 静まり

空は からっぽに
ただ 遠く 高く

静かな ....
誰かが
ここに 置いていった
ひとつの
いびつな石

それが
ただの私です
いしょうけんめいな
毎日なのに
ただ 坂道を
かわいた音たてて
ころがっているばかりで

ただの私 ....
あの日はきっと春だったと思う
部屋に置かれた
アジアンタムの葉がそよいでいた
近くのスピーカーからは
小鳥のさえずる声をバックにした
ピアノ協奏曲が流れていた
窓から差し込む光が
やさし ....
喉が渇いたので 
駅のホームのキオスクで買った 
「苺ミルク」の蓋にストローを差し 
口に{ルビ銜=くわ}えて吸っていると 

隣に座る 
野球帽にジャージ姿のおじさんが 
じぃ〜っとこ ....
遠い記憶の片隅に
桜の花が咲き誇り
淡く染めゆくその色に
時の流れを知りつつも
時の流れの哀れさも
歳を重ねて見えてくる
はかなきものは美しく
美しきものは泡となり
消えゆくものは夢と ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大人になる日- 暗闇れも ...自由詩5*07-3-30
春の駅- ぽえむ君自由詩8*07-3-30
ハミングバード- 1486 106自由詩13*07-3-30
一週間前のこの道は- ぽえむ君自由詩6*07-3-30
「_ひだまりひまわり。_」- PULL.自由詩10*07-3-30
象殺- はじめ自由詩3*07-3-30
宇宙は広いのか- ぽえむ君自由詩12*07-3-29
耳の中に- たもつ自由詩1807-3-29
目を閉じて- 石瀬琳々自由詩21+*07-3-29
「_蠢く土。_」- PULL.自由詩9*07-3-29
いつもよりほんの少しだけ- ぽえむ君自由詩18*07-3-29
抱く- 佐山鈴音自由詩8*07-3-29
ああ天よ- ぽえむ君自由詩6*07-3-28
春がきたら- 北大路京 ...自由詩13*07-3-28
夜桜- ささき俳句507-3-28
正直な鏡- ぽえむ君自由詩16*07-3-28
優しい飛び方- 優飛自由詩8*07-3-28
あじさい- ku-mi自由詩23*07-3-28
かたこと_かたこと- 松本 涼自由詩1107-3-27
三月の手紙__デッサン- 前田ふむ ...自由詩32*07-3-27
生まれ出る感情は- ぽえむ君自由詩8*07-3-27
夜光- LEO自由詩36*07-3-27
キンモクセイ- たもつ自由詩1607-3-27
わがままなヘッドフォン- ぽえむ君自由詩11*07-3-27
夜の畑が息をする- ぽえむ君自由詩3*07-3-26
静まる- こむ自由詩2*07-3-26
- こむ未詩・独白4*07-3-26
きっと春だった- ぽえむ君自由詩14*07-3-26
車内の隣人- 服部 剛自由詩33*07-3-25
遠い記憶の片隅に- ぽえむ君自由詩11*07-3-25

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