それは七色に輝く不思議なタマゴ
何が生まれてくるかは分からない

もしも天使が生まれたとしても
育て方を間違えたなら
悪魔の心が宿るかもしれない

もしも悪魔が生まれたとしても ....
 疲れた身体を横たえて
 ひっそり眠る午後の一時
 モノクロームの夢の後
 窓辺に花が覗いてた
 ここは僕のオアシス
 すべての道に繋がる入り口
 生きてるという勲章を誇りに
 明日 ....
1 クリームのランプ

ぼくは知っている
貴女は絵本や歌でいうように
いつも地上を
みまもってなどいない と

ぼくは知っている
その美しいクリームの輝きは
夜な夜な こう ....
彼は
勝つためだけに生まれ
勝つことだけしか許されなかった

勝つ論理しか与えられなかった彼にとって
勝ちとは
強いとは
定義や疑問をもつことすら許されなかった
彼は
勝ち続けること ....
白く硬い肌を持つ
針葉樹林に囲まれて
上を見上げれば
満天の星空
一つ一つの星から放たれる光線が
私の体を貫通する
体は八つ裂きにされて
はらはらと宙を舞い
落ち葉と同化する
静けさ ....
はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る

誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
これといって意味はないけれど
コーヒーカップを買いました
ただ買っただけなので
無駄遣いでしたが
人と話がしたくなりました

これといって意味はないけれど
車で県内を一周しました
ただ ....
戦士が魔法を使えないのは
拳に力を注いだからで
肉弾戦における破壊力は
他の者の追随を許さない

魔法使いの力が弱いのは
勉強に時間を費やしたからで
防御力の高い魔物も
強力な呪文で一 ....
{引用=よだか、かあいそうよう
かわうそうよう}

四歳のわたしは協会で泣いた
よだかを想って泣いた
かあさまが牧師様に頂いた絵本を
わたしは涙でくしゃくしゃにしてしまった

十八歳は ....
時に逆らって
時計を上下逆さにしてみた
秒針の動きは変わらないので
結局
今日の予定が頭の中を過ぎてゆく

時に逆らって
時計を裏返してみた
時を見ることはできないので
結局
次の ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです

わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
毎週土曜日に
公園のベンチに座って
いつも本を読んでいるあの娘

しなやかに伸びる黒髪
透き通るような白い肌
どこか寂しげな横顔

時々となりのベンチに座って
本を読んでみた ....
君は甘い物が大好きだから
尻尾の部分は僕が食べるよ
それで君が満足するなら

君が風邪を引いた時には
掃除当番を交替するよ
ゆっくり休んで元気になってね

手を繋いで道を歩き時には
 ....
 夜中に仔猫が鳴いている
 さぞ寒いことだろう
 行き交う人は皆孤独のコートを纏い
 白い息を吐きながら雑踏に消えていく
 乾燥するのは肌だけでなくて
 心まで乾燥していく
 まぎれも ....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます

人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで

太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
星を見つめれば
今までの自分が
とても弱く見えてしまうけど
それは自分の心が広くなったから

海を見つめれば
今までの自分が
とても狭く見えてしまうけど
それは自分の心が深くなったから ....
ダイエットコークを飲む。
お茶だとなんだか味気ないから。

ダイエットコークを飲む。
炭酸と甘い味でシュワっとしたいから。

ダイエットコークを飲む。
普通のコーラはカロリーが気になるか ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
目の前にするとき
まるで舞台上で スポットライトで
照らされているように 私たちは
鍵なんて探して ポケットをまさぐって

見上げれば月が明るくって
まるで孤独で 砂漠のただ中にいるみたい ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
    束の間の夢心をよぎる


街角でつがいの鳥の歌を聞く
    アナタナシデハ/アナタナシデモ


啼くな鳥涙ながすなうつむくな
    唇かん ....
ひとひらひとひらと
空から雪が舞い落ちて
小さな小さなその粒は
一つ一つの言葉のよう

ゆらりゆらりと
空から風が吹き流れ
右へ左へ漂いながら
言葉と言葉をつなげ合う

ひとひらひ ....
背が高くて猫背のハラピンが
丸めた背中の内側で何か書いている

「せいかつのために詩を書いてるんだ」

試しに読ませてもらうと

{引用=「星」  作 ハラピン

星をひとつぶ食べた ....
むかしむかしの
おおむかし


このあたりはジョーリングという
若い貴族のおおきな私園であった

ジョーリングにはヨニドナという
美しい妻があった

ふたりは清き心と身を持つ
神 ....
ぼくのモンスターにふれていいよ
きみのくちぶえはすてきだから
いいおともだちになれそうだ

ほら、この毛並みとか、どう?
なかなかいいでしょ
とくべつだからね
ひみつだからね

しず ....
夕暮れ間近に
降りだした雨は
氷のように
冷たくて
見る間にそれは
視線の先を
白く染め変えた

あなたのと
わたしのと
それぞれの窓から
同じ雪を見て
初雪だねって
文字を ....
あきらめたように
あなたは
横たわった
目を見開いたまま

この世の最後に
見つめる風景は
あなたの愛した場所かしら
それとも

思うほど
劇的な何かが
あったわけではなくて
 ....
今の季節に合わせて
色の神が
世界を白くする
僕も白くなってゆく

そして
今の風に合わせて
音の神が
世界を奏でる
僕も音になってゆく

その後は
今の心に合わせて
{ルビ ....
  1 眠り

朝の眩暈のなかで、
一日の仕事を終えて、疲れ切ってから――、
職場に出かけても、
そこで、わたしにできることは、
只、泥のように眠ることだろう。
(そこには、青い灯台が、 ....
高崎駅のロータリーで
道に迷っているおじさんがいた
丁寧に地図を書いてあげたら
お礼一つ言わず走り去っていった

駒形へ向かう電車の中で
携帯で話すおばさんがいた
勇気を出して注意したら ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七色のタマゴ- 1486 106自由詩8*07-1-14
モノクロームの夢の後- 山崎 風 ...自由詩1207-1-14
お月さまの詩集- 秋月 笑自由詩307-1-14
常勝することよりも上昇したかった- ぽえむ君自由詩8*07-1-14
シンクロ- 狩心自由詩4*07-1-14
あしたのかぜのむこうがわ- あおば自由詩21*07-1-13
これといって意味はないけれど- ぽえむ君自由詩10*07-1-13
RPG- 1486 106自由詩9*07-1-13
夜鷹- 士狼(銀)自由詩7*07-1-13
時に逆らって- ぽえむ君自由詩22*07-1-13
肉じゃが- 小原あき自由詩19*07-1-13
マリア- 優飛自由詩5*07-1-13
たい焼き- 1486 106自由詩5*07-1-13
人間交差点- 山崎 風 ...自由詩14*07-1-13
さくら- 恋月 ぴ ...自由詩43*07-1-13
ささやき- 三条麗菜自由詩17*07-1-12
君を見つめれば- ぽえむ君自由詩11*07-1-12
まわし者ではありません。- もののあ ...自由詩9*07-1-12
ホットケーキにはちみついっぱい- ふぁんバ ...自由詩14*07-1-12
67、扉_【とびら】- 雨宮 之 ...自由詩5*07-1-12
五羽の鳥- 石瀬琳々短歌20*07-1-12
ひとひらひとひらと- ぽえむ君自由詩14*07-1-12
せいかつのために- ふるる自由詩19*07-1-12
*ドナとジョーの薔薇の園*- 知風自由詩307-1-12
ぼくのひみつ- moof ...自由詩407-1-12
初雪- LEO自由詩29*07-1-12
死体- チアーヌ自由詩807-1-11
神々の力- ぽえむ君自由詩11*07-1-11
二つの灯台__デッサン- 前田ふむ ...自由詩20*07-1-11
烽火- 1486 106自由詩11*07-1-11

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