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歩き煙草に咳き込んだ
不機嫌そうな顔こちらを見る
目を逸らした自分が間違っているのか

転んだ痛みに呟いた
それはただの独り言
差し伸べてくれる手を伸ばす
期待はいつも裏切られる

 ....
ずっと前から見つめていた とても大きくて立派な扉
ノックして跳ね返った音に 鮮やかな景色を思い浮かべていた
だけどいつからか知ってしまった 空想の向こう現実の世界
伸ばした手を静かに下ろし ....
芝生の布団に寝転がって
五月晴れの空を見上げていたら
公園一帯を包み込む大きな影
くじら雲が町を横切った



頬をくすぐる風が心地よくて
いつの間にかうとうとしてら
くじら雲が近付 ....
押し潰されそうなほど青い空
人混みを掻き分けて取り込んだO2

変化し続ける鱗雲と
味気ない駅前の広告

しゃがれ声で歌うストリートミュージシャンは
かつての少年が憧れた姿

ダイブ ....
ショッピングには行きたくない
私をなんとか喜ばせようと
貴方が無理してしまうから

映画館には行きたくない
スクリーンに夢中になっている貴方を
誰よりも遠くに感じてしまうから

冬の海 ....
すっかり日が落ちるのが早くなった冬のある日
フレックスタイムで足早に職場を後にする
駐車場から見上げた薄暗い空に浮かぶ夕陽
そんな何気ない景色を詩に書き留めよう

奇跡と呼ぶには少し大袈裟で ....
その人が引っ越してきたのは3ヵ月前
いつもきちんとしたスーツを身に纏っている
隣の部屋に住んでいるせいか
毎朝のように顔を合わせる
その人があまりにも素敵だから
挨拶以上の言葉を交わせない
 ....
眠れない夜
詩が書きたくなった
誰かに伝えたいわけじゃない
誰かに存在を知って欲しくなった

S・O・S
愛だの世界だの大口叩いてはみたけれど
正体はただの寂しがりやなんです


 ....
屋台の行列と祭囃子
利根川の水面が映し出す宵闇

藍色の浴衣と広島風お好み焼き
袋の中で呼吸する金魚


やがて遠くの方から花火が上がると
人々は一斉に夜空を見上げる
不意に懐かしく ....
リセット





寝坊しないように目覚ましを三つ用意して
約束の時間に間に合うように
彼女の家まで車を走らせた
「あれ?もしかしてピアス代えた?」
「そうだよ!よく気付いたね!」 ....
生まれた時から存在するものは
当たり前にあると感じてしまう
あおあおと茂る緑の大地も
いつまでも続くと思ってしまう

だけど激しい雨が降り
容赦なく花を枯らすだろう
だから忘 ....
鏡に映るのはどんな顔?

寝癖をジェルで整えて
冷たい水で眠気を覚まして
ネクタイを強く結んで
勢い良くドアを開けよう

少し斜め上を向いて
お陽様とにらめっこして
こ ....
カラオケ帰りの深夜二時
車を止めてエンジンを切ると
無音の空間が一面に広がり
取り残されたような気分になった

駐車場から歩いていると
自分の足音がはっきりと聞こえた
その時 ....
キスするなら公園がいいな
初デートの朝そう思った
静かな散歩道を歩いていれば
手を繋ぐように自然にできそう

だけどベンチに座ったきり
アイツは格闘技の話に夢中
ジョギングし ....
零れ落ちる砂を拾い集めて
4文字の言葉を呪文のように
何度も何度も繰り返す

砕けた砂時計
戻せない時間
後悔だけが積もってゆく

季節外れの海に来て
浜辺をひたすら歩 ....
子どもの頃夢中で集めた
爪楊枝でできた小さな旗
戸棚の奥から急に出てきて
捨てようか一瞬悩んだ

デパートに行く日は隠そうとするから
着いていきたくてだだをこねた
5Fのエレ ....
どうして僕は生きているんだろう
空はどこまで続いているんだろう
ふと見上げた果てしない空に
様々な疑問が浮かんでくる

堤防で揺れるコスモスや
水面に反射した夕陽
様々な事象 ....
久々にお昼過ぎまで寝られた
カーテンの外は透き通るような青
こんな日だからどこにも行かずに
コーヒーを飲んでゆっくりしよう

ダイニングを軽く掃除して
フリマで買ったコーヒーカップで
砂 ....
僕の手は小さい
他の誰よりも小さい
色んな人に支えられながら
色んな人の助けを借りながら
ここまで大きく育ってきた
それでもまだ僕の手は小さい

本当は色んな人を支えたい
本当は色んな ....
風船を手放すように
詩は一人旅を始めます

心を込めて
願いを込めて
形を成した丸いかたまりは

風に揺れながら
雨に濡れながら
貴方の元へ泳いでいきます

昨日は赤い風船を飛ば ....
旅する理由は特に無いけど
知らない景色と出会うたびに
自然と心がワクワクするんだ
…そんなところかな

小さなスーツケースの中には
100ドル札と着替えが三着
貴方の写真も持っていくか
 ....
指揮棒が乱舞して
演奏が走りだす

息は上がり
弦ははち切れ
それでも止まらない

もっと速く
もっと速く
もっと速く
もっと速く
もっと速く
もっと速く  ....
時間は意識しなければ

いつの間にか流れているけど

本当はこうしている間にも

一秒一秒刻々と動いている



僕達はそれに気付かずに

過去にしがみついたり
 ....
欲望絡みつくアラビアンナイト
踊り子の華麗なるベリーダンス

マハラジャは結婚を申し込むが
踊り子は首を縦に振らない

彼は強大な財力を使い
あらゆるものをプレゼントした
 ....
涙一つ零れ落ちて

水溜りに広がる波紋

何度後悔を重ねても

繰り返してしまう悲しみを

すべて抱きしめて生きていけるほど

この両腕は強くはないけど


雨上 ....
青い空 白い雲
緑の森とオレンジのガム

赤い花 黄色い靴
銀のペダルと金の太陽

We live in the colorful world
飛び出したなら止まらない
小 ....
響くサイレン
遠のく喧騒
静観するのは
聡明な眼差し

疎らな星空
侘しい空気
縁となるのは
心の松明

此処が闇でも
其処が果てでも
勇敢な瞳に
恐れ ....
書きたいと思うのは
誰かに届く言葉ではなく
誰かに届けたい言葉

お気に召さなかったなら
反省はするけれど
スタイルは変えない

良い作品
悪い作品
選別され
格付けされる

 ....
僕の涙がいつか
暗闇を突き抜けて
光へと届いたなら
未来が顔を出す

君の涙がいつか
深海へたどり着き
宝石に変わったなら
それは過去になる

こんなにも悲しい世界 ....
都会に迷い込んだタンポポの綿毛が
アスファルトの上で花を咲かせた

道行く人は忙しなく
誰もその存在に気付かない

それでもタンポポは咲いていた
人に踏まれても風に吹かれても  ....
未有花さんの1486 106さんおすすめリスト(92)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕闇- 1486 106自由詩1218-2-3
- 1486 106自由詩3*09-7-30
くじら雲- 1486 106自由詩3*09-5-6
ダイブマン- 1486 106自由詩5*08-11-30
冬の海- 1486 106自由詩1*08-11-19
早帰りの詩- 1486 106自由詩4*08-11-18
エレベーター- 1486 106自由詩5*08-10-1
眠れない夜- 1486 106自由詩21*08-8-3
花火- 1486 106自由詩3*08-7-22
ゲーム- 1486 106自由詩5*08-7-9
- 1486 106自由詩2*08-6-29
- 1486 106自由詩5*08-6-27
公営住宅- 1486 106自由詩6*08-6-22
KISS- 1486 106自由詩4*08-6-21
砂文字- 1486 106自由詩4*08-6-16
お子様ランチ- 1486 106自由詩5*08-6-11
河川敷- 1486 106自由詩3*08-6-7
コーヒーブレイク- 1486 106自由詩2*08-6-1
小さな手- 1486 106自由詩7*08-5-28
風船- 1486 106自由詩8*08-5-16
アウトバーン- 1486 106自由詩2*07-11-2
アレグロ- 1486 106自由詩2*07-10-20
アナログ- 1486 106自由詩10*07-10-19
アラベスク- 1486 106自由詩3*07-10-18
希望の欠片- 1486 106自由詩5*07-10-15
ポスターカラー- 1486 106自由詩3*07-10-10
- 1486 106自由詩5*07-10-10
ファックス- 1486 106自由詩7*07-9-30
アースライト・アースナイト- 1486 106自由詩6*07-9-27
小さな花- 1486 106自由詩13*07-9-23

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