{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
夜の海ほど怖いものはない

宵闇の奥のさらにその奥から
打ち寄せる波の音色は
私の心を光の届かぬ深海にまで
攫ってしまいそうで


ひとつの物語が今日
終わってしまった

私の支 ....
ビルディングひっかかってるひとつ星
    僕はみるみる涙こぼれる


指先でえがくデッサンほらそこに
    君と僕とをつなげる星座


この胸にシンクロするよリトルスター
    ....
割った石を硬い石で叩いて
形を整えて積みあげる
石と石との間には剃刀も通らない
石の壁は数百年を経ても崩れないで
空に近く雲をしたがえて
城塞と都市とを保っている

毎朝通勤電車の始発駅 ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
「予」


予め渡されたまっさらな空に

どんな雲を描いたって勝手だけど

思い込みの風力のぶんだけ

天気予報ってはずれるんだよね




「定」


定まった行先 ....
{引用=
僕のアパートは猫が飼えない
窓から見えるのは隣の物置と、アルミのベランダの裏側だけ
コンビニのビニール袋が 風にふかれてカサカサ笑い
忘れられた洗濯物が 雨に打たれてしおしお泣いてる ....
手にあまる
廃屋の残照
すぼまり 壁のない木の間で
林檎の古木は やせて
皺寄せた彩雲にのばされた からまる腕

実生の木 は、
今 ほろほろと 終わりを迎える
小さな青い果実を せい ....
  さよならの日は 風の日だ
  けれど 怖がらなくていい
  雲はいつだって自分を壊してゆくし
  空だって ためらうことなく色を捨ててゆく
  こうして みんな秋になってゆくんだ
  ....
心待った家路の果てに
ゴールデン・プラムの たわわな枝の
くちびるを這わす 実は あまく 
ちっぽけなあたしを待っていて くれる

鳥たちを 楽しませないために
そう ジャムにしよ ....
……なな〜つ、
   や〜っつ、
    ここの〜つ、とお〜
 
どこに隠れようとも
ひとたび
目をひらけば
あたしは 心のいやしい 鬼 
だ から
ようしゃは しない 
 
銀 ....
赤いチョーク
のようなトンボが
風をひっかきひっかき
ぼくの背たけを測っている


ぼくは大きくなっただろうか


朝ごとに
ぼくは生まれる
よろこびとかなしみの
草の中から
 ....
揺れる花は荒野に一輪だけ

その上で流れた一線の流れ星

空間は穏やかに過ごしていた

まだまだ口にだしていない言葉は

たくさんあるけれど

それもこの花が枯れる時には言えるだろ ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。



「サバンナに広がるベッドには、 ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
「無」


カラカラの大人を脱いだらギリギリの元気

ギリギリの元気を脱いだらテラテラの苦笑

テラテラの苦笑を脱いだらシワシワの孤独

シワシワの孤独を脱いだら なんにも無い
 ....
夜の揺らぎの隙間を埋めるように
単調な音楽が鳴り響く
傷ついたレコード盤
あ行の旋律
は行の音階

誰にも聞こえていない
誰も聞いていない

真昼の顔を脱ぎ棄て
裸の肉体を擦り合う ....
陽炎を踏み越え君は手を振って、あちら側へと行ってしまった


家じゅうを掻きまわしつつ探したが、あの日の記憶が見つかりません


路傍にはいつも死骸が落ちている、人かも知れぬ、見ない振りす ....
先生ごめんなさい私このナイフを捨てることはできない
水色の裏切り
まだ私の中に敵がいる限り
私の中に住み着いた悪魔が私を気に入って出てくれないの
私はこの悪魔が許せないのに時に愛してしまう
だからみん ....
ガブリエル聞いてくれもう終わりにしよう
僕はいい加減朝の国の住人になりたいんだ
太陽の光に永遠を見いだしたいんだ



眠れないくせにさらにカフェオレを飲めるだけ飲む
もう怖い夢を見ないように
朝の光 ....
「観」


部屋の片隅に置かれたポトスのように

見落とすことも出来たはずなのに

僕はうっかり君と正対してしまった

君のいとおしい傷跡を観てしまった




「葉」 ....
渡りゆく空がなくても
鳥かごのツバメは夏が行くほうを見る

草ひばりの声を聴きながら
日に当たる頬の熱さは
夏をしっかりと覚えているのだが
頭を垂れた稲の穂が首を振る

入道雲が突然泣 ....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
季節外れの神社に
十歳の僕と親父が歩いてゆく
親父は何もしゃべらない
僕も黙ってついて行く
参道の階段には銀杏の葉
黄色い黄色い石の道
段々を上って一息入れる
親父の肺は一つしかない。
 ....
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す


やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ....
何が書いてあったのか
もう分からない
空っぽの封筒が
本の間に
古い思い出の
栞のように
はさんであった
大切にするでもなく
でも 忘れてしまわないように
指が触れると
草の実がはじける
ふるえる心の動きを
あなたは知ってか知らずか


見つめるあなたの瞳に
青い空が映り
その青に溶けてしまいたいと思う
その青はいつか見た風
その青は ....
高度文明
交差点の真ん中で一人の男が倒れた
風邪などによる体調不良ではなく
とりわけ身体に障害をもっていたわけでもなかった
彼は早い段階から
交差点に一台の車が走ってくるのに気がついていた
 ....
星の写真を燃やす朝焼け
太陽が
世界でたった一人の友達のように
わたしに朝の挨拶をする


金曜日の新聞はおもい
そこにいた
それだけの理由で
人は殺せる
すてきな目をしてるの ....
朝起きて具合が悪いといったら
「休みなさい」
と母がいう
ぼくよりいつも遅く出かける父は
今日は会社に行ってすでにいない

うまくいった
とぼくはおもった
普段なら熱をはかられて
「 ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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