蒼い海峡の水面に、座礁した街がゆれる。
煌々と月に照らされて。
わたしが走るように過ぎた感傷的な浜辺が、
次々と隠されてゆき、
閉ざされた記憶の壁が、満潮の波に溶けて、
どよめいては、消えて ....
{引用=ポエム問題集 100作を記念して}

それは
感性を磨くために
技術を向上させるために
何人を制限することなく
万人のために
誕生した

心に感情がある限り
道は果てしなく ....
山があって
雲があって
夢がある

僕がいて
君がいて
夢がある

空があって
星があって
夢がある

僕が生きて
君が生きて
夢がふくらむ

とても単純なこと
とて ....
三月になると風が吹く
春の女神はすたすたとやってきて
荒野に隠れているものを見つけては
小さなろうそく握らせ火を付けて
外へと誘っているのが見える

たしかに
春はすべての成長を ....
 妹よ
 お前にはいつも迷惑をかけてきたな
 幼い頃はいじめてばかり
 思春期にはぐれたお前を無視し
 大人になっても返すあてのないお金を借りたり
 兄らしいことは何一つしてなかったのに
 ....
その手紙には
「ムーミン谷の近くから見送ります」

書かれていた
さよならのつもりは無かった
けれどあなたは駅には来なかった
わたしは
ぺしゃんこになった
まだ雪の残る街を出て
雪 ....
時は人に
偶然から必然を見つけ出し
破壊と建設を繰り返しながら
内容を形式へと変換させ
現実は理想を創り出す

同時にまた
現象と本質を見分けさせ
演繹と帰納を繰り返しながら
具体を ....
夕焼けを背負い
黄昏に影を映して
今日を振り返らず
明日を思う事も無く

時に早足で
時に立ち止まり
ふと見上げると
涙が滲むのを知る

何を失ったか
何を拾ったか
時が背中を ....
にがい涙を飲んで
つらい言葉を口にした
そんな日は、

?おやすみなさい?

両の睫毛を閉ざし
なにもかも忘れて

やわらかい場所に
からだをあずけて
{ルビ梯子 ....
宝くじに当たったよ。
3億円ゲットしました。

僕の生涯賃金を一瞬で凌駕してしまいました。
今までの苦労はなんだったのでしょう。
昼も夜も休み無く働いていたのはなんだったのでしょう。
慢性 ....
午前二時
ブラウン管の海は大荒れ

漕ぎ手のいない舟は進んでいく
水平線の彼方に光る不知火

Is it a dream?

午前四時
ブラウン管の砂漠は砂嵐

駱 ....
靴紐を踏んで転んでしまった
消毒液が擦り傷に染み込んだ
もう二度と転んでしまわないように
靴紐を固く結び直した

赤い糸が誤解で解けてしまった
生身の言葉が心に染み込んだ
も ....
 ピセラン ポエリア 鳥の歌


あたしが夢の扉を叩けば
ピセランポエリアが 眠りのはじっこを
嘴でついばんで そのままぐんぐん飛んでいく



 ピセラン ポエリア 鳥の歌

 ....
薄い光に包まれた
午後のひととき{ルビ徒=いたずら}に
静かに時が流れゆく
聞こえるものは冬の風

低い雲間に光差す
午後のひととき晴れやかに
静かに鳥が流れゆく
聞こえるものは冬の風 ....
鉢にペチュニアの種をまきました

とても とても 小さな粒で
「大丈夫かしら」と心配なくらいで

でも
僕にはどうすることもできないのです

僕が種をまかなかったら
けして咲くこ ....
 背中に冬を担いで
 もう、破裂しそうな神経を抱えて
 ここまで来た道のりを振りかえる時
 時を告げる鳥が飛来する
 まっすぐに放つ生命の熱
 白く空間に溶けていく
 傷つくことを怖れて
 ....
時々いろんなものが
ただの無意味なカラーに見えるけど
なんだか新しい虹みたいで
それもきれいだからいいと思う

悲しくなった時に流す涙って
頬を伝ったり
ボロボロと化粧を落と ....
誰かを嫌いと想うことは
仕方のないこと
けれども
誰かに嫌いと言うことは
勇気がいること
責任がいること
相手を本当に想うこと
絆ができていること
関係を続けようとすること
何よりも ....
今日もまた
あなたのいない夜が来て
私の裸体に
常夜灯が点々と灯ります

あなたの吹きかける息だけが
ランプの中で揺れている
赤い炎を消すことが
できるのです

一つ一つ
あなた ....
その石は               (いまも)
波動になりひとをこえて      (化石の音が)
木々の梢をこえて          (あなたの)
遠くの、水蒸気をゆらす       (耳の奥 ....
仕事帰りの夜道 
北風{ルビ凍=し}みる首筋をマフラーで{ルビ庇=かば}いながら 
それらが遠くに光っているのを見ると 
何故か吸い寄せられ 
いつのまに 
ペットボトルの並ぶ
窓の前に立 ....
我が家にはじいやがいる
じいやの名前は長谷川という


『長谷川のこと』


長谷川は今年で82になる
大正の殆ど終わりに産まれて
人生の殆どは昭和に飲み込まれ
青春の殆どを戦争に ....
名前を知らない人にとっては
五つの星にすぎないけれど
カシオペヤは輝いている

名前を知らない人にとっては
七つの星にすぎないけれど
北斗七星は輝いている

そして中心で輝 ....
休耕田に群生する
セイタカアワダチソウをかきわけるように
一両の気動車が港の方へと走っていく

スズメガの幼虫にかじられた痕のある
サトイモの大きな葉が
その風に揺れている

排水 ....
ほら
聞こえてくるよ
冬の歌が
聞くものすべてに
欣然とした
ソプラノの声が響いている

ほら
見えてくるよ
冬の姿が
見るものすべてに
純然とした
白い帽子が光っている

 ....
いつも
空を見上げている

形を変えながら
ここではないどこかへと
流れていく雲

その向こうに
あるものを信じている

私の好きな夕焼けは
命の終わりへの
一つ一つの目盛り
 ....
沈みゆく刻、
夜を想い。

海は光と戯れ、
波を奏でる。












           了。
汚れてしまったら洗いなおせばいい
破れてしまったら縫い直せばいい
だけど捨ててしまったら
どうする事も出来なくなる

掛け違えたら着直せばいい
シワになったら熱を与えればいい
 ....
今日からちょうど一週間前
私は死にました
居眠り運転で突っ込んできた
トラックにはねられたのです
ビルの壁面に叩きつけられ
頭蓋骨骨折で即死でした
あまりに一瞬の出来事だったため
何が起 ....
本を読むのが好きなら
スエードの手袋がいいよって
3回目のデートの時に教えてくれた君

手袋はあたたかいのが一番だと思っていた僕

そりゃあ雪だるまを作る時には
撥水のがいい
スキー用 ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠雷—解体されながら- 前田ふむ ...自由詩24*06-12-23
ポエム問題集- ぽえむ君自由詩8*06-12-23
大切なこと- ぽえむ君自由詩10*06-12-23
微笑みの春- あおば自由詩7*06-12-23
妹よ- 山崎 風 ...自由詩1006-12-23
ムーミン谷の近くから- チアーヌ自由詩906-12-23
時は人に- ぽえむ君自由詩9*06-12-22
金木犀- 松本 卓 ...自由詩706-12-22
おやすみなさい- 秋月 笑自由詩506-12-22
宝くじ当たる。- もののあ ...自由詩11*06-12-22
26時の幻影- 1486 106自由詩1*06-12-22
固結び- 1486 106自由詩2*06-12-22
ピセラン_ポエリア_鳥の歌- もも う ...自由詩25*06-12-22
聞こえるものは冬の風- ぽえむ君自由詩7*06-12-22
「ペチュニアの種をまきました」- ベンジャ ...自由詩5*06-12-22
明日は- 山崎 風 ...自由詩11*06-12-22
無意味なカラー- なかがわ ...自由詩6*06-12-21
誰かを想い、誰かに言うこと- ぽえむ君自由詩10*06-12-21
常夜灯- 三条麗菜自由詩16*06-12-21
風がにじむ- 青色銀河 ...自由詩406-12-21
冬の友達_- 服部 剛自由詩8*06-12-21
長谷川のこと- 蒸発王自由詩10*06-12-21
北天- 1486 106自由詩4*06-12-21
帰宅- たもつ自由詩17*06-12-21
冬をもっとよく感じてごらん- ぽえむ君自由詩6*06-12-21
Laputa- weed & s ...未詩・独白2*06-12-21
「_波鐘。_」- PULL.自由詩8*06-12-21
ワイシャツ- 1486 106自由詩5*06-12-21
まだ生きています- 若原光彦自由詩406-12-21
白い吐息の季節に- ささやま ...自由詩9*06-12-20

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