石鹸は邪悪な念を持ち始めた
毎日のように汚いものに接しているうちに
その心が侵されてしまったのだ
穢れがなければ自分の存在はない
穢れとともに生きてゆくことに
生きがいをもつようになった
 ....
冬の夜見上げる空の夢の種
一つ一つが眩く光る

春の朝道の片隅夢の芽に
新たな時の始まり想う

初夏の日に空に伸びゆく夢の枝
遠い山まで連なる姿

夏の海入道雲の夢の葉が
繁る姿に ....
どんよりとした午後
気だるくジャズを聴きながら
ふと コーヒー・ミル引く手を休めると
ポツポツと出窓を鳴らして合図する
気まぐれな訪問者がやってくる

いつのまにか
部屋にながれるジャム ....
残された心は
たとえば
音楽の中に
ただよっている

たとえば
風景のように
遠く 
かすんでいる

たとえば
言葉の行く先を
ぼんやりと
指し示している

残された心は ....
その木はぬくもりの森の中にあった
根を深く下ろし
広く伸ばして
太陽の光で守られていた
その木から放たれる力は
周りの生き物の命に
安らぎへのメロディーになった
その歌を耳にするものは
 ....
咲き初めし頃より花を想ひ
春のゆくへを知りつつ
時を愛づる心はまさに無常の心なり
花は目にて見るにあらず
心にて見るものなり
花のみに限らず
人とてまた同じ

花の咲く時を知り
とも ....
女の子にだってね ロマンはあるのよ
とっても恥ずかしいから 口にしないだけで
絶対に教えてなんかあげないわ
探せるものなら 探してみなさいな
見事 みつけられたら ご褒美あげる

貴方はい ....
あれから
いくつ春を
数えたかしら
わたしの中に眠るあなたは
春ごとに目覚める


黒と白の斑尾模様の猫が
出迎えてくれた細い路地
人の気配が消え
静まり返った石畳
入り組んだ奥 ....
これは誰かのためではなく
レコードの向こうで膝を抱える
あなたのために作った歌

世界中の人が幸せでも
あなたの涙が乾かないなら
少しも満たされることはないよ
もう一度あの笑 ....
生まれた時から
ぼくには父親がいなかった
母からは
父は遠いところで仕事をしている
としか言われていなかったが
ぼくは父の写真を一度も見たことがない
子どもの頃
母に連れられて
どこか ....
二日遅れのホワイトデーの
白いリボンを髪にのせて
ふわりと回ってみせる君は
大きくなったら
メイドになりたい
という

人様に奉仕したいとは
見あげた心がけだ

解釈は準備してお ....
春の朝ようやく見えぬ霜柱
緩むは時と心の中も

春の陽の照らす大地の暖かさ
{ルビ温=ぬく}むは土と心の中も

春の道見せ合う初の制服に
歩むは足と心の中も

春の風少し強くは吹くけ ....
泣きたくなるほど 別れ の匂いをのせた風、が
すべてを その 色に 染めました

その 匂いを感じるようになったのは いつ からでしょうか


泣きたくなるほど 別れ の匂いをのせた風、が ....
スパンコール散りばめたような
ビロードの夜

見上げればぽっかり浮かぶ
上弦の月


こんな夜は
お月さま たて琴にして
静かな森の湖に
音色をそっとながしましょう

銀の小舟 ....
 安らぎのソファー
 キミとのお喋りはメロディアス
 枯れることをしらない泉のように
 ほとばしり噴出する言葉のオーケストラ
 キミの香りとキミの言葉とキミの感触と
 感じるキミの温もり
 ....
小さな声が聞こえる

春だね
春だね

うれしいね
うれしいね

君たちに会えて
私もうれしい
ジャージは恋をしていた
一目見たそのときから
そのサッカーボールにときめいた
本当は光沢のある白と黒の
単純な色をした丸い球体だけれど
大勢の人から蹴られて
その傷口からは土が染み込み
 ....
まちがえることを
素直におそれた日々は
だれかのきれいな蝶々結びに
たやすく揺られる花だった

あの草原で
かぜを追いかけてゆくことに
不思議はどれほど
あっただろう


 ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
どうして人は空を飛べないの
小さな少女のふとした疑問

どうして人は空を飛べないの
人は大地を守らなければならないのです
大空を自由に飛びまれたら
人は守らなければならない大地を
破壊し ....
かなしいものなんて
ボクにはないよ

やわらかいものなんて
ボクにはないよ

空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で

じりじり
ボクは乾いてく

太陽を
こんなに間近 ....
蛍光灯の灯りが揺れる
人影の途絶えたプラットホーム
いくつも電車を見送って
途方に暮れる無人駅

蛾の浮かび上げる影を目で追い
懐かしき君のの面影を追い
幻は掌をすり抜けてゆ ....
終点の駅に着いたので
降りようとしたら
網棚にかばんが置いてある
すでに乗客は誰もいない
きっと忘れ物なのだろう
駅員さんに届けてあげよう
かばんはとても軽かった
何も入っていないのかも ....
魂の色は 七色だから、
君が 今 何色でも、これから何色になっても、
それで、いいんだ。

君よ、
囚われずに、変わっていけ。
風に乗り空を駆ける、あの雲のように。
君が 今 ....
まず初めに、このサイトの管理人さん、いつも互いに励ましあって
詩作をしている方々に感謝いたします。

今日でこのサイトに登録してから1年になる。
365日前は詩というものは何一つとして書くこと ....
倒れる
水差しが
ふとしたはずみで指先に触れ
ゆっくりと音もなく
まるで夢のように


倒れる
デイジーの{ルビ花弁=はなびら}が
こぼれた水の上に散らばって
白い沈黙
切なさに ....
何も描かれていないその絵本は
風の中にあった
ミルク色をしたその紙の上に
風が運んだ川のせせらぎの音を
優しくのせてゆく
絵本の中では
水は静かに海へと流れてゆく
絵本の右上から小鳥のさ ....
やまない雨は無いけれど
曇らない空も無いんだね
だから天気予報は当てにならない

明けない夜は無いけれど
暮れない昼も無いんだね
だから光が必要なんだ

悲しいなんて言わな ....
麗らかな春の匂いはどこにある
梢の先の小さなつぼみ

清らかな春の光はどこにある
川に流れる小さな雫

ゆるやかな春の動きはどこにある
日なたで伸びる子猫のあくび

新しい春の心はど ....
東の空が明けるころ
あなたはまだ
真綿の中で眠っている

朝の日のひとすじが
あなたの頬を
さくら色に染めて
はやく春がみたい
と言ったあなたよりも先に
春をみた
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
汚れた石鹸- ぽえむ君自由詩14+*07-3-25
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「」- 1486 106自由詩6*07-3-20
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