普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
 私がニフティサーブに入会してパソコン通信を始めたのは、一九九五年。
 その頃、プロバイダは二つか三つの中からしか選べなかった。
 ニフティにはさまざまな「フォーラム」があった。今でいえば、サイト ....
ひと足踏み入れば
彩る花弁の甘い香りが
しあわせの時を与えてくれる

いつの日も
六月の雨に濡れている足が
軽やかに茨を縫って進み
見え隠れする背中を追う
赤い薔薇、白い薔薇、あなたの ....
夏の交差点で
朝に出会ったのは
真っ赤なトマトと
黄色のトウモロコシだった
トマトはトウモロコシの甘い匂いに
胸がきゅんとなって
さらに赤くなった

夏の交差点で
昼に出会ったのは
 ....
満天の星空から舞い降りたのは
優しい淡い恋の炎でした

柔らかく瞬きながら
山奥のひっそりとした水辺を
泳ぐように飛んでいました

「わたしたちは人知れず
ただ恋情を募らせ ....
せつないね 水の音
世界が 少し へこんで
水の音
くすり指 井戸で ひたせば
風が 吹く 家


宿題を ぱたんと 鳴らして
水の音
よるが 窓から やってくる
遠くの 森で
 ....
夏が浮いている
ぷかぷかと気持ちよさそうに
今の季節を楽しんでいる
どこまで行くのだろう

夏が泳いでいる
ちゃぷちゃぷと気持ちよさそうに
今の季節を喜んでいる
いつまでいるのだろう
 ....
夕間暮れて 路地 細い道

地階への階段の踊り場にある
表現主義のポスターの裏に
アンダーグラウンドへの入り口はある

古びたポスターのすき間から
白くて軟らかな光は
水がはうように流 ....
 僅かに温度を孕んだ
 透明な呼吸に
 母となることを、期待するのは
 何故だろうか。


  夏中わたしの居場所はここです
  夜が手向けられた海
  昼間の喧騒から解かれ
  鼓 ....
走りきて吾が手をとりて飛行機雲
指さす孫は 1才と半


{引用=
   (孫=まだものが言えなかった頃)
ふと日常の糸がプツンと切れた
何もしたくない
頭の中と心の中では
この言葉しかなかった
そろそろ出勤しなくてはならない時間だが
立ち上がるのも面倒だ

決めた
今日一日は怠惰な生活を送 ....
  ヘンリー 私の膝の上でお眠り
  窓辺に当たる雨の音を聞きながら
  
  時々は 可愛い耳をぴくんとさせて
  解った振りをしてくれれば いい

  ひとり言を 話すから

 ....
 夢の中に巣くった蜘蛛

 かたくなに

 何も残せぬまま時は過ぎて

 想いは届かない

 胸の中で点滅するあなた
山の奥に入って行かなければ
採ることのできない昆虫が
都会の真ん中にたくさん生きている
虫網を使わなくとも
高価なお金で獲得できる
採る楽しみよりも
持つ楽しみに変わってきたのだろうか
 ....
垂れ込めた 雨雲の下
その街は 午後を迎える

あの路地を
右へ折れると尻手黒川線
左側は商店街

猫の通う 細い道
衣料を商う 廉価店や
まだ 人のまばらな飲み屋街

気の早い ....
この日ごろ、季節の風が吹くように、ふっと立原道造の詩のきれぎれが頭を掠めることがあった。背景には浅間山の優しい山の形が浮かんでいる。白い噴煙を浅く帽子のように被った、そんな山を見に行きたくなった。
 ....
「がんばりました」
とても短いけど
私の学校での一日の感想です

毎日ノートに書いて
お父さんかお母さんに見せます
そしたら何でもいいから書いてもらって
次の日に先生に渡します

毎 ....
単純に奇声を上げて喜こべる
子等に渇きし心ほぐるる

ねぎらいの言葉を明日はかけるべく
目覚時計の ねじを巻きつつ

奴凧吹かるるさまに幼子が
犬を追い行く 梅雨の晴れ間を

苔庭に ....
わたしは深海に漂う水の泡
孤独に苛まれ紺碧の檻の中
どこまでも寂しく漂うのみ

天から射し込む幽かな光に
引き寄せられて誘われて
虹色に輝きを変えても
決してどの色にも染まれ ....
緑の山に響くのは
わたしの声か 呼子鳥
夏の滴りに濡れそぼち
わたしはわたしを呼んでいる


遠い風に乗り響くのは
わたしの夢か 呼子鳥
それともあのひとのささやきが
わたしの耳もと ....
黒い塊が空を支配し
重たい空から大粒の雨が降る
木々の葉を叩き落すその雨の中で
青空を見つけた

晴れている日なら
青空は当たり前だけれど
今は
幸せを見つけたような気がする

い ....
祝いのメロディのなか
少し照れたおまえは
肩をすぼめて優しくゆれている
ななつのロウソクの灯を
遠く、近く
瞳に映して

{引用=
おまえの生まれたときを思い出すよ
(パパ、気絶しち ....
その人が
その人であると感じるとき
土の匂いがする
生まれ育ったその土が
自分に伝わってくる
そこにしかない土
その土の一部分だけを
他の場所に移しても
土が壊れてしまいそうな
そん ....
「観月橋」

せせらぎの音は
いつのまにか、ざあざあと鳴り
錆び付いた欄干が
しとどに濡れる紫陽花の、夜

ここには愛づる月もなく
ただ名ばかりの橋が
通わぬこころの代わりに、と ....

暑さの中で
何かが動いている
畑で汗を流す人
工事で体を動かす人
営業で外を歩く人
みんな汗をかいている
涼しい部屋にいる人も
心の中で汗が出る
この汗で
今日という一日が
 ....
 永い永い道を 僕らは 歩いていく
 息を合わせながら 急がずに 手をつなぎ

 甘い甘い朝に 向かって 進んでいく
 肩を並べながら 迷わずに 話しながら

   魔法が解けることのない ....
狭苦しい自分の部屋に
自然がなかったので
花を買ってきた
わずか数日でしおれていた

今度は植木を入れてみた
水をあげ続けて
数ヶ月も持ち応えたが
花を咲かせる前に
枯れてしまった
 ....
雨に濡れてる紫陽花の
赤が濃くなるその花に
ほのかに光る銀の雨
一つ一つの音を聞く

そこには時が動いてる
膨らみながら進んでる
雫に溜まるその詩は
紫陽花の詩

風に吹かれる紫陽 ....
階段の一段目にある
農村を踏まないように
慎重に飛び越える
出前の人が誤って
畑の上に器を落とした
突如あらわれた
ミステリーサークルにより
村の人々は大騒ぎしている
青空が映った瞳は
力強い光の匂いがする
その目が捕らえるものは
枯れた幹でさえも
息吹きが聞こえてきそうで

夕焼けが映った瞳は
哀愁が漂い
声をかけることすらも
ためらいがちにさせ ....
未有花さんのおすすめリスト(6094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
できて当然- ぽえむ君自由詩19*07-6-18
パソコン通信の思い出- 渦巻二三 ...散文(批評 ...1607-6-18
薔薇と背中と、止まない雨- LEO自由詩33*07-6-18
夏の交差点- ぽえむ君自由詩14*07-6-17
恋に焦がれて啼く蝉よりも- あずみの自由詩9*07-6-17
水の音- 青色銀河 ...携帯写真+ ...707-6-17
夏が呼んでいる- ぽえむ君自由詩13*07-6-17
アンダーグラウンド- アハウ自由詩1607-6-16
加速- 灯和未詩・独白5*07-6-16
昭和五十五年- むさこ短歌7*07-6-16
怠惰を努力する- ぽえむ君自由詩10*07-6-16
輪廻の雨- 千月 話 ...自由詩24*07-6-15
蜘蛛- 山崎 風 ...自由詩2*07-6-15
昆虫採集- ぽえむ君自由詩19*07-6-15
その街- アハウ自由詩1207-6-15
ひとよ_昼はとほく澄みわたるので- yo-yo未詩・独白4*07-6-15
がんばりました- ぽえむ君自由詩12*07-6-14
18P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-6-14
蒼の孤独- あずみの自由詩507-6-14
呼子鳥(よぶこどり)- 石瀬琳々自由詩20*07-6-14
雨の中の青空- ぽえむ君自由詩13*07-6-14
七つの子が生まれた日- 佐野権太自由詩19*07-6-14
土の匂いがする- ぽえむ君自由詩5*07-6-13
京都三橋_- Rin.自由詩40+*07-6-13
暑さの中で- ぽえむ君自由詩7*07-6-13
魔法が解けることのない世界へ- 北大路京 ...自由詩10*07-6-13
ないものを入れてみる- ぽえむ君自由詩3*07-6-12
紫陽花の詩- ぽえむ君自由詩10*07-6-12
農村- 小川 葉自由詩407-6-12
瞳の中の空- 小原あき自由詩28*07-6-12

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