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たった
一つの愛しみを
抱いて
思うところを
見つめ
寄りそう人の
片時
で
ほほ笑んで
いる
貴女の
握りしめた
左の手の
小さな 小さな
種に
なりた
....
丸くなって眠る午後
お日さまもお隠れになられ ことさらに丸くなって
気持ち おいてけぼりの ぽつり
巡りあわせの歯車の
ひとつ欠けてしまった噛みあわせ
それでも
偶然は何事もなかったかのように過ぎて行くので
わたくしは あんぐりと みていました
あの方の書き残した言葉が挟まったまま
....
その朝 北の窓辺のカーテンは ゆっくりと
大きな呼吸した
潮の香りは
「訪ねよ さすれば 息つく夜を捧げよう」
鳴く鳥に委ねた
わたしは
一日中 呼吸していた
呼吸する潮の香 ....
見上げることに疲れた日には
雨上がりの空
足もとに見ています。
空だって泣きたくなる日
いっぱいあって
大きな駄々をこねるのですね。
親父さん
南の風が届くころ
足元に顔のぞかせて
上ばかり見てたら疲れるだろ?
それでも
きみは風に吹かれて嬉しそう
南の風が届くころ
ら〜いらいらい らい って
背 ....