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澄み切った青に目を洗浄したくなる
一緒にいたい
その言葉の所在を
水溜りに映った景色の奥底まで生き埋めて
朝がちゃんと訪れるようにと
祈りだけを外気に沿わす
私もあなたも
肌色でした
....
空でばらけたピアノ音
ひとつの音からさみどりの雨たち
愛したその指で描かれた
もう会えない
朝色が鎖骨の赤をカモフラージュする
蜂蜜酒に光
フローリングに落ちた黄金色
染まる猫の ....
八時、駅に
そういえば昨日はずいぶん言葉を素粒子に引き渡したな、
そう思った後、紛れてゆく私の煙
冷蔵庫の開く重低音
ただいま、
ソーリー、と軽やかにマルキューを見上げる外人さん ....
朝、鳥
群れが
一匹の鳥がついていけないでいる
どうしても次のピースは
此処でなくてはならない
気が狂いそうになる
そして夕暮れ時に描いた水の入ったグラスは
描き終えてから
ほとんどが ....
微光する灰皿に視線を落とし
きつく反射するレモン色が
まぶしい
そういえば
いつもこうやって
うずくまり笑った
静か過ぎてずっと
目覚まし時計の音が耳を触る
私が詩をかけなくなって ....
この街にも星はあった
どこか
小さな頃の痛みにもそれは似ていて
それでいて
世界中の貧困と苦悩と悲しみがどっと流れ込む隙間はなかった
-b±√b2-4ac
a=――――――
....
日は{ルビ翳=かげ}り
見上げた月は幾分か{ルビ朧=おぼろ}で
乳白色の湯船から浮き上がる手は
もう
あなたの手か 私の手か
わからないくらいに
溶けていた
わからないだ ....
明日は我が身、
{ルビ認=したた}めた脳裏に
父と母の喧騒と
踏み入れられなかった襖一枚と
ぎりぎりの強さと
泣きながらくねらせた騎乗位と
青い夜が届けたシンナーと
守り抜いた大切でない ....
ホームに慣れすぎた鳩
繋いだ手は確かにふたりだけど
人間でいえばひとりぶんだ
音に成ることを知らず逝かれた言葉は
喉の奥で熱くなったのち
換気扇から抜けていった
せめて、と思い私は
吸い ....
佐野権太さんのa.u.i.さんおすすめリスト
(9)
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Point
日付
此処
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a.u.i.
自由詩
1
06-5-13
蜂蜜酒に_音のない音
-
a.u.i.
自由詩
3
06-4-13
雨に素粒子
-
a.u.i.
自由詩
7
06-4-12
過ぎり色
-
a.u.i.
自由詩
3
06-3-9
あゆみ
-
a.u.i.
自由詩
3+
06-3-5
隙間
-
a.u.i.
自由詩
4
06-2-21
瞼
-
a.u.i.
自由詩
10
06-2-13
何色
-
a.u.i.
自由詩
1
06-1-30
花束を
-
a.u.i.
自由詩
5
06-1-26
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