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遠くまで続く
薄紅色のアーチ
やわらかな風
さくら舞い散って
ぼくは走り出す
トンネルの向こうに
キミがいる気がして
待っててくれる気がして
全力で、
走って
走って
今日は父の誕生日。
父と母が出逢って
私が産まれた。
それが私の原点。
まだ生きている。
それが私の宿命。
ごめんね
あのひとみたいに
満開には
咲けない
いつも
自分の弱さを
しっかり抱え込んで
固いつぼみのままで
満開の梅は
こぼれる香りで
春に
溶け込んでいく
ごめんね
少しずつ咲いてみる ....
赤と白
寄り添ってたんだ
春の先駆け
紅白の梅
満開の赤と白
ああ
キミに会いに行こう
穏やかな日差し
柔らかい微風
こんなキレイな梅
キミに見せたいから
....
麗らかな日差し
優しい青の空
お賽銭あげて
自分のしあわせ、
祈った
たまには
そんな
わがままも
いいでしょ?
もう春だけど
おでん
寒いからね
両親と囲む
おなべ
久しぶりで
ちょっと涙
病院にも
節分がきた
仮装する看護士さん、
喜んで豆を投げる私たち。
鬼は外!福はうち!
床に散らばる豆は
入り乱れ
踏みつぶされ。
手にした福豆を
そっと口にすると
ほんのり香ばしく
優しい ....
あの頃は
こころが
寄り添っていた
たとえ
体がひっついてなくても
今は
こころさえ離れて
体だってばらばら
そしてボクは
あの頃と
同じ病室から
ずっと
雨をみている ....
さくら 咲いて
遥か山の頂には
あんなに
雪が
残ってるというのに
さくら 咲いて
胸には
こんなに
悲しみが
残ってるというのに
さくら 咲いて
あたしは
どこにでも
行ける
背中に
羽根だってついてる
足りないのは
あと一歩の勇気だけよ
まるで
白と黒だけの世界で
僕らは
どう生きていけば
いいのだろう
自問自答しながら
雪が降り積もるのを見てる
真っ白に
塗りつぶされていく
この繭の中の世界で
枯れ木が
寒空を
支えている
この曇り空が
落ちてこないように
このセカイが
水浸しにならないように
枯れ木が
寒空を
朝
目を覚まして
妖精のなみだ
見つけた
しん、と
凍って
夢で流した
わたしのなみだが
ここに
涙の雫のような
透明な珠
光を集めて
輝きを集めて
まるで
明日が
あるかのように
二人乗りして
どっかいこうよ
秋風を切って
田舎の散歩道を
きっとそのまま
違う世界に行けるかもしれないね
丸い月が
見下ろすこの街を
わたしは
愛する
あのひとの
生まれ育った街だから
松ぼっくりも
気づかないうちに
こんなに大きくなっていた
ほんとに秋がくるんだ
黄金色の秋が
色づく秋が
夕と夜の
とけあうあわい
小鳥たちよ
おやすみ
また
明日の朝
その鳴き声で
やさしい目覚めを
ハートのかたちの葉が揺れて
わたしの想いも揺れる
あのひとと
一瞬みちが交差した
あのひとは通り過ぎていき
わたしはあのひとの
遠ざかる背中を見ている
一度だけでいい
その ....
いつか
あのひとに
花を渡そう
薔薇のように豪華ではないけど
わたしの想いのような小さな花を
きっと
ちょっと
困った顔して
でも受け止めてくれるかもしれない
あの笑顔で
遠く虹が見えた
それは
儚く夢のように
あのひととそれを見た
わたしのなかに
さざ波のような
何かが広がって
虹のたもとには
幸せがあるという
探しに行かなくても
ささやかな幸せは
たぶんこ ....