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ひなはとうとう
自分が足をあげると
道路にはりついてる黒いかたちも
足をあげることに気づきました
ひなの世界にはまだ
「カゲ」という概念がないので
それは楽しい発見らしく
何度も足をあげて試してま ....
君の好きな色だと知ってから
白い紙をみずいろに塗っていくだけで
きみに近づけたようなよろこび
彼のばあちゃんが作った大きな玉ねぎと
出荷できないからと知り合いから分けてもらった
真っ赤なトマト(何が悪くて出荷できないかまったく不明)と
うちの玄関先のプランターのバジル
全部のっけて朝 ....
ちいさいころ熱が出ると
お母さんはよく桃の缶詰を開けてくれた
白くてやわらかい桃はもちろん
スプーンで飲ませてくれる甘いシロップも
冷たくてとてもおいしかった
お母さ ....
カエルの傘を買ってもらった
二才半のひなちゃんは
雨も降ってないのに傘をさし
お部屋の中でも傘をさし
コンビニの中でもさしたがり
車の中でも傘をひろげて
とうとう母ちゃんにおこられちゃっ ....
いつだってきみは笑いながらやってきて
灰色だらけのわたしのココロの
いちばん奥の奥底にある
ひみつのスイッチにふれていく
いともかんたんにふれていく
そして世界はきれいなみずいろに
前だけを見てぐんぐん進む君が
いつふりかえってもいいように
母ちゃんはいつも笑って見守ってるよ
今夜はうさぎのお話をします
*
その詩人は愛するうさぎのために
十日ものあいだ寝食を忘れ
うさぎに捧げる愛の詩集を書いておりました
みなさんご存知の通り
うさぎは淋しいと死んで ....
あのとき咲いていたのが清らかなみずいろの花だったら
あたしたちはそれぞれの家へちゃんと帰れたかもしれない