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とろりと金色の滴りは オリーブや椿や葡萄の種から得たもの
蓮から採った精の封を切り ボウルに張った油におとす

傷を いつくしむこと

じくじくと痛む恨みを切りひらけば
妄念の脂が現れ 穢 ....
エプロンドレスのお嬢さん、
ミシン鳴らして日は暮れる。
ヴィオロン奏でるお姉さん、
ワイン揺らして逢いに来る。

色とりどりの糸くずが、
エプロンドレスを飾ってる。
布と針とで遊んでいる ....
{ルビ産着=うぶぎ}を脱いだその日から あたいの{ルビ親友=とも}は{ルビ般若湯=はんにゃとう}
{ルビ渡=わた}る世間が鬼の国でも 一緒に歩みゃ怖かないわ
{ルビ馬鹿=ばか}になるほど浮世は楽し ....
(ああ、秋の空は露草を集めて染めるのですよ)
(あれこそまことの青ですわねえ)

天からつゆくさが降る、
つゆくさ、つゆくさ、
地が青に染まる、
つゆくさ、つゆくさ、
どこかで鈴がちりり ....
君はジタンを{ルビ喫=の}んでいる
象牙色した指が佳い
くちびると髭の剃り跡で
わたしの視線をからめとる

君はわたしに火を点けて
ハイにしながら 微笑する
君はもひとつ紙巻き咥え
灰 ....
ただのみきやさんの福岡朔さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
香油- 福岡朔自由詩721-10-30
お針子- 福岡朔自由詩4*20-9-9
うわばみ- 福岡朔自由詩2*20-8-24
露草つゆくさ- 福岡朔自由詩519-9-2
けぶりぐさ- 福岡朔自由詩3*18-6-9

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