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「後悔はしていない
海原はどこまでも広がっていく」



それは男の夢
私という女はその男を捨て
今は小さな小屋に住んでいる
どこまでも広い空を
四角い窓の外に出て
見る そ ....
便りにて
風が冷たくなりました
彼の人思う
夕暮れの日々


瞬くは
空一杯の一瞬と
よだかも光る
永久なる棺


良い人は
嘘をつかない母親の
声は遠くに
詩集を閉じる ....
そういえば、
と千津子は言った。
貴方何時までここにいるんだい。
天気は晴れかそれとも雨か。
飴でも降ってくれねえかねえ、
そんな事を思いながらお前に飽きる迄だよ等と、
笑いながら答えると ....
一週間前にがなりたてるように鳴いていた、蝉の死骸を見つけた。
こいつは実は長生きなんだ、騙されないぞ、と僕は思った。
この世は、騙される事が多すぎる。
ずっと彼氏は作らないと言っていた、大好きだ ....
仕事から帰って
社長と上手くいってないような気がして
幻聴にすべてを奪われるような気がして
水をたくさん飲んだ
がぶり がぶり
ありがたい ありがたいと
唱えるように

 ....


死を垣間見る
生に敏感になる





ぼん

わたしのいぬはしんだんです
あいしていたんですほんとうです
なのにあのこはにゅうがんで
ひとすじにょうをこぼしてしに ....
父の抜け毛が浮いている
私は風呂に入っている
父の細い髪の毛が浮いている
それはもう白くかすんで
私はただ風呂に入っている
漂っている
喉の乾きが 君の危機を教える
君は魔王が目の前にやってきたように
逃げ出さずに 悠然と立ちすくむ
   そう決戦の時
なけなしのランスを握りしめ
渾身の構えを取る

変わった ....
とうへんぼくが
ぼうっと立っている
とうへんぼくは
とうへんぼくなので
なにも考えていない
ぼうっと立っている間にも
鳥はさえずり
人ははたらき
とうへんぼくは
ぼ ....
牢獄が私の家だった
手枷をジャラジャラと鳴らし
監守の持ってくるまずいパンと汁を待つのみの
私はそんな女だった

ある日
男が来た
男は理解できない言葉を
とても丁寧に話 ....
たびたち



夢中になるものをみつけなさい

そう少年の母親は言い
銀貨を三枚とつくろった衣服を風呂敷に包み
少年を家から

ピシャリ

追い出した

少年はパニックにな ....
風鈴の
風さわやかに
響けども
暑き昼間は
ただ眠りおり


唐突な
冒涜をなす
ご老人
後ろに誰が
ついているのか (風刺にチャレンジ。しかし現実の情報がまだ ....
ふざけるな。と一言残して去った男は、わたしの頬を殴った男は、いつもウイスキーの水割りばかり飲んでいた。
「馬鹿が一人減ったわ。」
ひとり呟いて頬をさする。
ああ、もうひとりの馬鹿はわたしだ。
 ....
しとしと、と梅雨の残り香が降っている。
季節はもう夏になったというのに。
雨は名残惜しげに降り続ける。
明日にはからからと日が照って、
水たまりを干からびさせるだろうに。
雨は ....
離れているほど、愛することもある。

それは幻想。

近くにいてこそ、憎しみが増す場合もある。

それは潮時。

哀しみは誰の上にも平等に降り注ぐ。

涙を隠す雨となり、 ....
さようなら。
またね。

彼女はとても美しくそう言って去って行った。

まって。
おいてかないで。

僕はいつもそう思って笑った。
悲しくて仕方なかった。

だって ....



無我夢中でおぼれた恋に
淡いアプリコットのソーダ割り
あなたを想う愛しく想う
けれど浮かぶはいつも

うしろすがた


頭の数ほど胴はなし
どうどう巡りの頭達
どれもこれもが何かが足りぬ
たりぬ住居をきめねばならぬ
あざみ嬢の物語


「老人たちは言った。」


あざみ嬢あざみ嬢あなたの刺は危険。この麻を被っていきなさい。

あざみ嬢あざみ嬢あなたの刺は危険。このフードを被っていきなさい。  ....
ずっと自分の首を絞めていた
ああ
殺すつもりで絞めていた
この馬鹿な女を
この世から排斥するために
この無能な女が
この世を嘲笑いたいがために
だが脳内に響き渡る
運命の交響曲
カタ ....
君には見えないのかい?
未来の光り輝く君の姿が。
わたしには見えている。
君は満面の笑みでこちらに手を振っているんだ。

絶望に打ちひしがれたとき、
誰でも泣きたくなるよね。
 ....
かすみゆく


昭和という名の喫茶店
中には常連のサラリーマンと
マスターらしき初老の男
私はなぜか吸い寄せられるようにその喫茶店に入ってきたわけだが
本棚に詰まってる室生犀星 ....
なああんた。
私を舐めてるだろう。
なんで舐めてるんだ。
怒ってない。
ただ知りたい。
私のどこがきにくわない。
あんたのどこにひっかかった。

私はあんたが知りたいんだ ....
やわらかな月が水面にうつる
すくったらきっと絹ごしの豆腐みたいなんだわとひとりごちる

せわしない烏が塵を漁る
捕まえて焼いたらプラスチックがでてくるんだろう

妖怪じみた義母を介護する
 ....
ふるさと


ボロい屋敷に住んでいた
トイレは暗くきしんでいた
兄弟は男ばかりで遊んでくれず
ふくれっ面の幼年期

母さん亡くなり
通夜をした
皆で囲って語り合う
 ....
散文



ゆうらりと逢魔が時に立ち上がる
女は錯乱気味に
「ジユウ、ジユウ」
と叫んでいる
そのくせ尻をどっかり座らせ
介護されるのを待っている



 ....
特殊なことは何一つできない。

でも、出来ることはやろう。

当たり前にやろう。

呼吸して吐いて、太陽の光浴びて、雨に濡れて、

あまり不摂生しないで、親に尊厳を感じて、
 ....
beebeeさんの田園さんおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一瞬に輝く- 田園自由詩314-9-30
ランダム- 田園短歌514-8-31
千津子- 田園散文(批評 ...414-8-31
はーどぼいるど- 田園自由詩6*14-8-17
無題- 田園自由詩514-8-17
- 田園自由詩414-8-16
無題- 田園自由詩412-9-28
決戦の時- 田園自由詩3*12-9-13
とうへんぼく- 田園自由詩10*12-9-5
牢獄の女- 田園自由詩512-9-4
たびたち- 田園自由詩412-8-29
短歌- 田園短歌212-8-25
馬鹿- 田園自由詩3*12-8-12
- 田園自由詩212-7-18
哀しみ- 田園自由詩6*12-7-14
愛はあるから- 田園自由詩7*12-7-9
- 田園自由詩312-6-3
- 田園自由詩312-5-31
あざみ嬢の物語- 田園自由詩3*12-5-18
脳内カタルシス(借りた題です- 田園自由詩1*12-5-9
君へ- 田園自由詩3*12-5-6
かすみゆく- 田園自由詩7*12-4-25
あんたへ- 田園自由詩6*12-4-10
日常- 田園自由詩4*12-4-5
ふるさと- 田園自由詩7*12-3-30
散文- 田園自由詩412-3-26
凡人- 田園自由詩4*12-3-23

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