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ひどく熱い台の上で
亡きひとの骨を
拾う

幼い
わたしを
抱き上げてくれただろう
腕をひとつ

もう二度と
わたしを呼ぶことのない
喉をひとつ


かつての命は
 ....
ひょい、と
放り投げた缶コーヒー

疲れた顔した
おまえはつかの間
あわてた顔になる

あわてた顔で
キャッチして

細く、
わらう



おまえの横に
しゃが ....
呼び声はまだ
きえてはいない
癒えてはいない

たずね人はまだ
絶えてはいない
やんではいない


ましろな雪は
ゆめの燃えがら
はる待つ
まくら

かたく一途 ....
手をつないだら
あなたが見える
まあるい瞳で
わたしをゆるす
あなたが見える


手をつないだら
あなたが聞こえる
ひみつの言葉で
わたしを結わう
あなたが聞こえる


 ....
ちいさな駅で見送った
あなたの笑顔は
まっすぐでした

こころ細さに折れそうな
わたしの代わりを
つとめるように

あなたの笑顔は
まっすぐでした



とおく、
遮断 ....
地に伏せながら
黒布は一身に熱を浴びている

欲するものは
明るみの向こうの
静寂な守り

守り、という信仰



容易くは脱ぎ捨てられぬ
軟らかな哀しみに
黒布は濡れて ....
軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね

自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ



いたわりと偽りは紙一重

無情と無償は紙一重

流され過ぎた挙げ句の空 ....
幼い日々が
やわらかく在ったのは
いつわりごと、が
易しかったから

不器用な手に
添われていたから


ひとつひとつの横顔は
おぼろ気だけれど
ぬくもる匂いは
きえ去らな ....
手のひらを
つかのまだけ
離れてみせる、と

誇らしそうに安らいで
黒髪すやすや

あなたの隣



小鳥の言葉は
拾ってきます

かけらに
なり果てる手前の
懐か ....
のぞまれない悲しみは
きっとある

のぞまれない優しさも
きっとある

ひとつ残らず
のぞまれなくても
わたしはここに
立っている



言えず終いの
いたわりがあ ....
{引用=



序、 みあげる


だまっていたら
うつむいてしまうので
みあげる

うつむくことは
わるいことだと
ひとりで
おぼれて
しまわぬように
みあげる

 ....
水と油は
反発し合う
反発するから
互いが成り立つ

水と油は
こばみ合う
こばみ合いつつ
となり合う

水と油は
よごれ合う
よごれ合うから
澄み分けてゆく

 ....
真夜中に
ひとりで開く小説は
難しさを持ち合わせない
さみしさの入り口、
でした



なりふりかまわず
一途にさまよえたのは
誰にもやさしい夏の日で、

つめたい雨のひと ....
忍び寄りなさい、

枝葉にゆれる
子守唄


際限のない
いつくしみなら、

とうに
あなたの
失くしもの


鍵穴が
錆ついたのは
ひとつの区切り

また新し ....
風に
正義を負わせるな
風に
味方を尋ねるな


雨に
慈悲など求めるな
雨に
素顔を尋ねるな


真っすぐに立て
力の限り

言い訳の一切を
支えにかえて
 ....
やさしいひとの
翳りを見つけた日は
こころに羽が
生えるのです

軽くなって
軽くなって
どこへも辿り着けない
わたしになるのです

落下は
とても重たい手段だと
そうして ....
今夜の雨は
いつもより遠い
気がしたのです

たぶん
わたしが降って
いたのでしょう

だれにも
干渉されまいと
狭いわたしが
いたのでしょう

他人はそれを
ときどき ....
あやうげな尖塔

さびしさの鼓舞

きらびやかなのは、包囲の目

負よ、閉じなさい

無が緩やかに解かれてゆくまで
逆らいたいのに

敗訴、
愛想、

棚から大賞


ポチっと
ボタンを押したのち、
もちもち
ねばって

独りぼっちに
なれない
ぼっち


あやまち気味に
 ....
おもいで、と呼ぶには
早すぎませんか

わたしの肩に
のしかかる時間を
不思議な重さに替えながら
にわかに雨は
零れはじめて

ゆるやかに、
空のとおさが
染みるのです
 ....
きみが
見送りつづけたあのバスを
撮ることなんて
出来なかったけど

きみが
待ちつづけた
あのバス停とベンチとを
ぼくは撮ったよ

現像なんかしないけど
捨てたりもしな ....
思い返せば、
みじかい言葉でした

苛立ちも
かげぐちも
願いでさえも

今となっては
レンズのない顕微鏡のような

役立たない、とは
言わないけれど

言えないけれ ....
ろうそくの寿命を
保たせたいのなら
使わないこと

点けても
すぐ消すこと

大事に
大事に
しているうちに
なくしてしまう
こともある
けれど


(おまえは
 ....
あなたに
似合う季節は
どれとは言いがたいので
あなたへおくる言葉はすべて
どうやらいまも
なりゆき
です


 探しものは箱の中
 箱という名に閉じこめられた
 とても ....
くもらぬ声で
ささやく物語が、愛

結末は
かなしくても
信じるしかなかった
瞬きの間が、愛

傷んだものは
そのままにしておくことが、愛
差しのべる手も、愛

叫ぼう ....
宇宙のかなたの秘めごとに
聞き耳を立ててみたくなるような
わたしの夜は

透きとおるほどに汚れてしまう
汚れるほどにもろさを甘受する
もろくなるほどに
他を傷つける


  ....
工事ランプは今夜も寂しくて
車もまばらな夜の向こうには
灯るような、三日月

いまとなってはどんな言葉も
傷をかばうための
道具でしかないのなら
せめて
こまめに
踏むし ....
あえる ね

お、 と、
あ ふれる ね


はるか な はる が ね
くる ね のにね の に ね

あ ふれる ね
ほほ ほほ うふふ



ひのな ひの なか ....
やさしい人はどこですか、と
尋ねることばが多すぎるので
空はすっかり無言です

晴れ渡る青空の日も
雨の日も
風の日も
空には無言が広がります

だから時には
黙って空 ....
わがままな迷子のためのひつじ雲
お日さま連れてあしたもおいで



迷いのない軌跡を示せ飛行機雲
だれのものでも、いつのものでも



先端の爪にひそかに願いごと
 ....
砂木さんの千波 一也さんおすすめリスト(152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遺骨- 千波 一 ...自由詩713-2-25
放物線- 千波 一 ...自由詩513-2-17
冬枯れ- 千波 一 ...自由詩1013-2-13
手をつないだら- 千波 一 ...自由詩5*13-2-12
残されたもの- 千波 一 ...自由詩5*13-2-11
ソレイユ- 千波 一 ...自由詩3*13-2-7
遠くへいきたい- 千波 一 ...自由詩13*13-2-5
千代紙- 千波 一 ...自由詩11*13-1-29
淡雪- 千波 一 ...自由詩8*12-11-26
夢なかば- 千波 一 ...自由詩18*12-11-26
小詩集【常夜灯】- 千波 一 ...自由詩7*12-8-31
水と油- 千波 一 ...自由詩5*12-8-25
ミスト・ブルー- 千波 一 ...自由詩4*12-8-14
水の陰- 千波 一 ...自由詩3*12-5-13
力の限り- 千波 一 ...自由詩5*12-4-18
切り捨て難い暗がりへ- 千波 一 ...自由詩3*11-11-18
合縁奇縁- 千波 一 ...自由詩4*11-10-27
孔雀- 千波 一 ...自由詩4*11-10-15
独りぼっちになれないぼっち- 千波 一 ...自由詩3*11-10-12
残暑- 千波 一 ...自由詩3*11-9-30
お片づけ- 千波 一 ...自由詩4*11-9-24
夜明け前- 千波 一 ...自由詩5*11-9-22
たまゆら- 千波 一 ...自由詩4*11-9-20
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愛の位- 千波 一 ...自由詩4*11-9-17
ガラス戦争- 千波 一 ...自由詩8*11-9-16
逃げ道を照らせ- 千波 一 ...自由詩9*11-9-15
ほほえみ_くすり- 千波 一 ...自由詩3*11-9-14
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◆雲のまにまに- 千波 一 ...短歌5*11-9-13

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