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去年のいまごろ
子供が拾ってきて
ミルクを与え
病気だった目に
抗菌の人間の目薬を差してやって
鼻水拭いてやって
お尻拭いてやって
おトイレおしえて
ゲロも掃除して
一緒の部屋に寝て ....
しなびた檸檬は
れもん色の艶も無くなり
おばさんの皮膚になった

お尻はすぼんでいる

いま切ってしまわなければ
果肉さえ不味くなる

でも
おばさんを切れない

このまま
 ....
傷つけてきたものは何だった
知るのが怖くて触れもせず
通り過ぎた
傷つける気はなかったから
何も言わずに
風になろうとした

汚名はいつまでも
挽回されることはなく
夕日は紅く紅く沈 ....
子猫の小ささが懐かしかった

この小さなものの愛が懐かしくて
言葉のない温もりが欲しくて
お金を出してでも手に入れたい

人間の愛なんて

なんだか疲れる


他人が密かに語る
 ....
睫を
無理やり引っ張って持ち上げて
マスカラをつけて
失敗して
直して乾かして

私の目じゃない

睫は

もう持ち上げないと誓った日


私の顔貸します

職業人
プ ....
行方知れずの貴方は
死んでしまったのかしら

私は爪を染めることも忘れて
焦茶色の瞳だけ奇麗です

恨み言の渦に攫われては
振り切って

汚れた肌を晒したくないから
髪も身体も洗い ....
佐々宝砂さんの

『チアーヌさん「かわいい匂い」に関する私見』を読んで

ちょっと思ったこと。


私は子供の詩は書かない。

今まで一度も書かなかったわけではないけれど

我が ....
私が見ているのは

しだいに枯れ木となってゆく貴方の

風に微かに揺れる枝の指先


上に 上に

よりも

天に 天にと手を伸ばして

貴方は何を摑み ....
A型の彼女や彼にとっては大事な 
10円 20円の差が
1秒 2秒の差が
私には別に気にならなくて

ただ

私の中では量りかねるところにいる
彼女や彼がいてくれるお陰で
筋が通らな ....
報道関係者 照明機材 中継車 忙しなく出入りする 
逐一携帯で話す 
身分証明を首から提げた 異質者たち
捜索隊のバスは連なって 
無言で帰る 


小さな手を
つないだ手を ぎゅっと ....
掲示板も閉じられたまま
あの人は
もしかしたら 死んでしまったのかしら
最悪を考えてみる

書かれない日には
きっと どこかへいっているんでしょう
寂しいのが何より嫌な人だし
へそ曲が ....
家の近くに 新しい街灯がついて

それは 

擦りガラス越しに見ると

まるで

満月のように明るかったので

気がついたのだけれど


この町には

街灯がたくさんつい ....
先生を探しています


親のでもなく 夫婦のでもない

友のでもなく 隣人のでもない

わたしを愛してくれる先生です

誰にも他にも

眼差しを向けず

そらさず

わた ....
わたしは

そのうち猫が飼いたいのですが

あの人は 寂しがりやなので

犬がほしいと言ったのです

わたしは 寂しい家がすきなので

犬がいる生活は

気持ちが散漫です

 ....
あなたの玩具箱から

逃げ出したいと思う

このまま 

古いもの 新しいものに 

埋もれていくのは

嫌なんです

なぐさめてくれるお人形は

ひとつぐらい

どこ ....
夜にも鳴いてるカッコウの

しずけさ際に 

ぼんやり燈す 薄明かり

ひたすらに 

貴方の走らすペンの音

背中にそっと 触れたいけれど

厳しい横顔 

もうしばらく ....
銀紙を たくさん砕いてるよ

もう ずいぶんたまったよ

今日は よく晴れた日だったね

君を呼び出して

あの 高い橋の上から

砕いた銀紙を ばら蒔くよ

君に見せたいから ....
彼は

また「逢いたい」と言ってくれるだろうか


もう 

何度目だろう彼と会ったのは

6、7回は会っているだろうと思う


これは 

俗に云う「密会」


そ ....
切り離された臓器の傍らであなたが眠っている

ちからなく

まだこちらに戻ってこない意識


真っ直ぐに伸びる廊下の向こう
夕日が熟れた色で光っていて
あの世へ行く道みたいだった
 ....
のうぜんかつらはからまるの

のうぜんかつらはからみつき きにからみつき

いつかじぶんがきになるの


あの樹の下で抱きました

背に腕まわし触れました

確かに刻む鼓動の音を ....
「逢いたい」という言葉ひとつで川を渡る

私は

腰まで浸かる深さに少し不安を抱きながらも進んでいく

幸いにも 

晴れた日の水の流れは穏やかで

こころ乱す喧騒のない水音だけに ....
「今日のような月は 何と言うのですか」

そんな話を 

そんな

生きるのに さして必要も無いような話を

私は好んでいるのかもしれないですね


だって

苦しいじゃな ....
ミルキーの紙包みがすきで

ミルキーの白いのもすきで

ミルキーのミルク味も病み付きで つづけて四つ食べた

なぜか 

ミルキーのことが気になって どうしても

でもないけれど
 ....
手作りのハンバーグは

やっぱり 

しあわせとか

そんな

ぜったい いいものなんだろうな

今日のイベント

「手作りのハンバーグ」

玉ねぎ切って 挽肉 卵 パン粉 ....

贈り物が嫌いなのよ

贈られるのも 贈るのも

なんでって?

気持ちのこもってるもの粗末にできないし 
ありがとうございますって頭下げなくちゃならないし
話さなくちゃならないし ....
月はもう 沈んでしまったんだろうね

沈んでしまうまでの間

ずぅっと見ていられたら いいのにな

楽しいことも 好きなものも 綺麗なものも

みんな みんな

いずれ いなくなっ ....
「さようなら」

だけど
ここより行くところはないのです


あなたは今夜も
うろうろと うろついて

寂びしさ 侘しさ 紛らせて
ママに 話を聞いてほしいの?

大人のあなた ....
あうぅぅ...ぅ

最近 ついてないなぁ..

あーぁ..

なんで 

みんなに いやな顔されちゃうんだろう..


こんな詰まんないこと 書くのいやだなぁ..


だか ....
大きなガラスの花瓶に 

ストンッと そろえた花を生けて

すべての花の名と その特徴を 叮嚀に教えてくれました

私のために そんなにあっさり 

切り取ってしまって いいんですか
 ....
暑かった日の夕方

靄々の雲に 

溶けだしているような

太陽の色

見詰めるこころも 

染められていく


溶けかかったアイスクリームみたい

今の生き方なんて
 ....
砂木さんの蒼木りんさんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
また捨て猫がいるんじゃないかと外を見る- 蒼木りん自由詩4+10-7-6
しなびた檸檬- 蒼木りん未詩・独白3*04-11-19
誤想- 蒼木りん未詩・独白1*04-11-5
猛禽- 蒼木りん未詩・独白1*04-11-5
愛して- 蒼木りん未詩・独白1*04-11-4
熟す- 蒼木りん未詩・独白2*04-11-4
年月と身長の差くらい向き合わない- 蒼木りん散文(批評 ...1*04-10-28
幻の嘴- 蒼木りん自由詩3*04-10-2
Oh!- 蒼木りん未詩・独白1*04-9-18
つぐむ- 蒼木りん未詩・独白3*04-9-15
アルコールで顔を拭く- 蒼木りん未詩・独白1*04-9-6
街灯- 蒼木りん未詩・独白5*04-8-28
愛する先生- 蒼木りん自由詩3*04-8-23
疎通しない- 蒼木りん未詩・独白2*04-8-22
お気に入り- 蒼木りん自由詩3*04-8-9
恋歌膝枕- 蒼木りん自由詩2*04-8-9
銀紙- 蒼木りん自由詩2*04-8-9
はいけい- 蒼木りん未詩・独白2*04-8-8
麻酔- 蒼木りん未詩・独白4*04-8-7
凌霄花- 蒼木りん自由詩2*04-8-1
眩暈- 蒼木りん自由詩1*04-7-30
おんじょうの人- 蒼木りん未詩・独白2*04-7-28
ミルキーを噛みながら- 蒼木りん未詩・独白2*04-7-27
夕食はイベント- 蒼木りん未詩・独白1*04-7-25
めんどうだな- 蒼木りん未詩・独白1*04-7-24
月はもう_沈んでしまったんだろうね- 蒼木りん未詩・独白1*04-7-24
それは_あなたが- 蒼木りん未詩・独白1*04-7-23
なら、書かなきゃいいんだけど..- 蒼木りん未詩・独白1*04-6-23
夏の午後- 蒼木りん自由詩2*04-5-30
アイス- 蒼木りん未詩・独白1*04-5-27

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