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それは花の匂いのする、
午後だったと思う
{引用=ほんとうに、
さわったら柔らかい}
温かな木漏れ日の音
{引用=壊れてもピアノ
汚れても毛布
いじわるでも大切なひと}
ず ....
やがて雨が降るというとき
そんなとき
一度終れたらいいな、と思う。
魚になりたがっていたからといって
皆が皆、
魚になれるわけじゃない
でも、それでも充分
幸せそうだった ....
僕たちは
諦めることに慣れていたのかもしれない
だから
島の美しさとか
戦の悲しさとか
人の優しさとか
全部全部押し付けて
なけなしのプライドで生きてきたのだ
....
{引用=いきなさい}
そう言われて
ここまで来たと言った
うすぼんやりとした目の奥で
覚えていた景色はたぶん
泣いていたのだと思う
赦されないと解っていたから
一度も振り返ら ....
{引用=
目の前が滲んで
晴れた日が怖くなった
}
何でもいいと思っていたけど
やっぱりそれじゃ
上手くいかなかったよ
{引用=雨が、降るのを待ってる}
見 ....
人を生きる、という行為について
その明滅をとらえることは
まるでひとつの灯火のようだ
どうしようもないくらいに
淡くて
美しい感情は
もう消せなくなって
僕らはいつの間に ....