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ぼく生まれたい
ぼくの中の小さなぼく
はやく生まれたい

さがしても
どこにいるのか
たずねても
だれも知らない

きのうのぼくではない
きょうのぼくでもない
たぶん
あしたの ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
ヒツジが眠っている
先を越されてしまったので
きみはなかなか眠れない


ヒツジの夢を追いかける
かすかに指のさきが温かい
温もりはだんだん体じゅうにひろがり
いつもの草の道に迷いこむ ....
初潮ということばが
海のことばみたいなのはなぜかしら
などと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
わたしは学校へ行けなくなった

わたしは紙のにおいが好きだった
ノートのにお ....
朝焼彩茜色さんのyo-yoさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼく生まれたい- yo-yo自由詩713-7-11
弔辞- yo-yo自由詩1513-4-30
眠るヒツジ- yo-yo自由詩912-12-28
紙の家- yo-yo自由詩2112-6-25

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