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溺れる姿に溺れているだけ
両の手足をへし折って
ひざ下の失望に溺れる

ぷかぷか浮き始めるその前に
そっと抱き上げ
かわりに暗く深い本音を沈めた

やさしい眼
やさしい耳
やさしい ....
扇風機が
静かに首を振っている
かきまぜている

ソファに座って本をひらいている
あなた
この作家は、
攪拌という言葉が好きみたい
と、本をパタンととじながら

あなたが
静かに ....
切り刻んで袋に入れた新聞記事は
目を離したすきにもぞもぞ動きだしていた

記憶と考古学
預言者と未来

それぞれ近づいたところを
手のひらで思いきりたたきつぶして
遅ればせながら
宣 ....
沿線に建つ安普請のアパート
かたかた揺れて
かき消されたラジオからの古い曲に
毛布にくるまりながらそっとツッコミをいれた

いいえ、わたしは東京に住んでいました

やっぱりまぶしい時期
 ....
手首のそれらは
恰好の題材となったことだろう

吐き気をもよおしながらも
最悪という名の底からすくいとることを
忘れてはいない
口をつぐむしかなかった

振る舞いに不協和音が混じってい ....
前歯でがりがり
おなかを削るように鳩サブレを食していたら
怒られた
ほんとうは
笑ってほしかった
暑いのきらい いら
汗かくのきらい いら
残りひとつ
いら 三つで
あのひと爆発

扇風機にあーってやって ほう
かき氷で頭きーんってさせて ほう
残りひとつ
ほう 三つで
あのひ ....
オレンジと
アップルと
互いの唇を結ぶきらきらの細い糸と

つぶして
 歯で
たらして
 口移しで
かきまぜて
 舌で

私は、
冬ワインとする
皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿

必死
倦怠も必至
体を溶かしながら

もう
くすんだエプロンで拭いてしまう

思考の発酵は
かなわず
退屈の余地は
ない

 ....
どうやらそれは
ブーツキーパーというものらしい
ねこ鍋と聞いて
顔をゆがめたリリーのことを笑えない
迷った末に手にしたのは
大好きなキャラクターであるシルベスター

家に帰ると
かわい ....
両手をふさぐ
理想を詰めた12ゲージ
脇に収める
希望を込めた9ミリ
身に纏うは
夢を編みこんだジャケット

一方で
シャツの下には
一般を編みこんだケブラー
足首に忍ばせるのは
 ....
きっと待っている
一時間だろうが二時間だろうが
必ず 待っている
絶対 待っている

こっちの心を汲み取ることができないときの
無理な笑顔
己が無知を恥じ入るときの
控えめすぎる笑顔
 ....
得てすらいないのだから
失った わけでもない
それでも周回数は
二回り以上
べた凪の水面がさざなみ立つのは
街で見かけるラクダ ではなくて
贈ってもいないのだから
とうぜん指輪を探すこと ....
ああ、
ほら、
もう、

お前が静かに歩かないから
雑誌連峰
映画岳と
音楽山が
崩落しちゃったじゃないか
一瞬だった
綺麗だった
華やかだった
輝いてた
笑顔だった
好きになった
するりするり近づいた

わかっていた
予想していた
わかっていなかった
予想しきれなかった
噛まれた
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あいつ- FUBAR自由詩4*08-10-31
生平- FUBAR自由詩8+*08-7-30
反応- FUBAR自由詩5*08-7-22
- FUBAR自由詩7*08-7-2
あいつ- FUBAR自由詩8*08-5-13
生平- FUBAR自由詩8*08-5-6
ごしんせつ- FUBAR自由詩4*08-4-22
ある曲、についてのこんな- FUBAR自由詩4*08-4-8
模倣- FUBAR自由詩5*08-3-11
生平- FUBAR自由詩5*08-2-12
装備- FUBAR自由詩3*08-1-15
カタチ- FUBAR未詩・独白8*07-10-28
きまま- FUBAR自由詩4*07-10-23
生平- FUBAR自由詩4*07-9-17
甘噛み- FUBAR自由詩5*07-7-20

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