すべてのおすすめ
今年もつばめがやってきた
帰ってきた
と言う
うちで生まれたつばめや
と言う
小さいな
よく動くな
と話す
話し合う
家族
という言葉を
改めて感じる
春の我が ....
素直になってもなにもいいことがない
だって
大人になるって意地をはることだもの
ほしくても いらないとか
いらなくても ありがとうとか
顔色をかえずにいえなきゃならない
夜になると ....
ひとりにひとつ星があれば
遠慮なく願い事ができる
かなわなかったと怒ることができる
なまえをかこう
しるしをつけよう
星には手が届かないから
だから
私は木がすきなんだ
空 ....
いるはずの人がいないと
その人の型の空気ができている
動いている
呼吸している
私は寄り添って
(いるよね) せいかつをしている
していたいとおもっている
ささえられたり
声か ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい
夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる
だれかを ....
あなたと会話をする
迷路にまよいこむ
歩いても
ふいに道があわられきえる
言葉が
ひゅるひゅるとうねって
あなたをかすめてながれてゆく
わかってない
互いがしぼりだしている
....
負けたくないとおもうけど
一体なにになんだろう
どうして戦わないといけないんだろう
優しくなりたいとか
してほしいとかっていうけど
優しいってなんだろう
言葉が深すぎておぼれそう
....
おばちゃんは
女捨ててんねんと言う
男と女の中間やねんと言う
おっちゃんは
なんにも言わない
おばちゃんは笑う
笑いながらぐいと
明日のとびらをあける
大きなこえで
明日 ....
階段をみると
頂上を先に見てる
あんなに先だとか
ゆく前にあきらめている
仕方なしに
重いいっぽをだす
うつむきながら
いちだん いちだんあがる
おいこされ
ならんだり
....
いつもなにか隠している
私のポケットは
私の手を隠してる
ほんとうのことって
だいたい残酷
綺麗な嘘でラッピングしても
すきまからみえてしまって
かえって傷をつける
不器用な人 ....
道の駅で白菜を買う
むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ
水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
かけた心を
また探してここにくるけど
あきらめ気分で
ページはめくらないと終わらない
つまらない小説みたいに
行間がやたら広いから
うまらない
逃げ出そうとする
心 居心地悪い
....
小さな花が
音も無く咲くとき
小さいなりの輝きがあるだろう
太陽は
惜しみなく笑顔を贈るだろう
私たちは
知っている
どんな花も魂をゆさぶると
小さい花は
小さいことを
....
知るもんか
雑草ふみつけて
ザクザク歩く
知るもんか
カラスの群れが騒いでる
知るもんか
すたれた小屋がないている
知るもんか
目に心にしみている
もういいかげんにしろよ
そうは思うけれど
誕生日だもんよ
今日は今日とて
生まれた日の記憶は
ないけど
後付けされた
記憶ならあって
よくない
ちっともよくない記憶
なら書きかえり ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな
うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな
おんなじ背中があったなら
一緒 ....
履物を脱いだらきちんと揃えること
食事のときはちゃんと座ること
きちんと ちゃんと
口癖の祖母の跡
入ってきたドアの
でてゆくドアの
閉まりきらない姿が
あくまで悲しいのでなく
....
自分も被災したのに
なぜ人にやさしくできるのだろう
お風呂屋さんは
入湯料を半額にしている
夕べは無料になっていた
だれかが十万円を寄付したからといっていた
なぜ被災者が被災者にやさし ....
名前もつけずに飼っている
その存在は大切すぎて
呼べないのに抱きしめている
離れるのがこわい
いつかいなくなる
短い命のあたたかさを
忘れるぐらい冷たい雨に
ずっと濡れていた
....
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘
夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ....
知らないから呼んでみた
そっとお父さんと
声にだしてみた
お隣にも友達にもいたよお父さんが
どんな人なのかは見て知ってた
お父さんって子供を
どんな風にみるの
お父さんって子供を ....
知らぬ間に
今日と明日の境目の
白線を越えていた
部屋にメイプルの香り
焼きたてのパンを置いて
朝にこそふさわしいと
あなたは横向くけど
このままいればもう
朝なのですよ
....
けばけばしい色いろを携えて
雨が降ってきた
潤んだ瞳に入り込んで
世界は泡になる
足元に忍び寄る水面に
闇を感じるのはなぜ
濡れた靴先にさえ
嫌悪するのはなぜ
車が通って水しぶ ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた
橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた
秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
....
だれも間違わずにたどりつけない
夜の道は過去への分岐点
雲に記したキゴウ頼りに
進みたかったのに闇でみえない
幹にくくったはずの覚悟たちは
夕焼けがみな焼いてしまった
地面に埋めたのは ....
太陽からこぼれる光りを
端から拾った/両手で
まぶしい気持ちになりたかった
車が並ぶ駐車場
主のいない胴体は
ぴかりぴかり光っていた
夏ではない
冬でもない
今の季節の憂い
....
植木鉢が並べられていた
山もみじとかかれていた
老人はそこに山をみていた
枯れ葉が舞う小道は
細い光りが差し込んで
枝に小さな動物を遊ばせて自然は呼吸する
はせる想いで薄くなる瞳で ....
英語の歌詞だからうたえっこなくて
だけど今あたしのカラダになじんで
でたらめ英語でがあがあうたえば
気分は明日へゆけそう
ふいにバラードなんてかかって
座る場所すら確保しなくて
唖然と ....