『歌唱法のあれこれでどうして人を非難できるのだろうか?』
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様々な歌を聞きながら思う
否定から入る批評では無く
しっかりと聞く気が無いのなら
私はどの言葉も受け止めない

雑音でしか無い事に気を取られて
見失う事の方が怖い

音感だけでは歌は歌えない
基礎の上に有る事が技術であって
それは歌では無いのではない

彼女の歌が技術だけで構成されてる?
誰の方が凄かった?

そんな言葉を考えて言っているのだったら
それは私には理解ができない

言葉と音との構成よりも長く人が培った
思いの歌が響く事も有るだろうし
それが誰にとって一番だとか私には理解ができない
どうやって声を出しているのかも理解できてないのなら

声の出し方がどれほど難しいのかも理解できていないのと一緒
洋楽だって良いし日本の歌だって十分素敵

比べる事しかしない人は私に聞くのだ
誰の歌が好きですか? と。

比べられない事の方がこの世に多いのに
比べる事で安心して
批評家であろうとなかろうと
内輪で盛り上がれるネタでしかない扱いをしている事の方が許せない

私にだって教えたく無い事が有る

だから色々な歌を歌っている
誰の歌が好きですか?
誰の歌が得意ですか?

私は笑いながら怒っている
長く一緒に居る人にも喋りもしない事を
口が裂けても言うもんですか

私はそんなにぺらぺらな思いを
歌に持ってもいないし
重い物も持っていない

自然に歌の事を話せる人は私には少ない

誰の再来?
笑わせないで欲しい

その人の歌を認めないで
愛した人に重ねられる
重ねられた人の気持ちの方が私は大事だ

その人が一言を発するまで私は待つ

私は子供の歌で泣く
大人の歌で泣く

人の歌に触れるとは人の心に触れるのと
同じくらい難しい

単純な事では無い音の流れの中にある
文化はとても分厚い
凄まじく、飲まれるほど。
人の中に枠を作りだすくらいには
歌という文化が有るの

私が知ってるだけでも様々な歌唱法がある。
私は歌をずっと勉強してる。

あなたが知ってる
オペラのパートを言って見なさいよ
それだけでも分かる事が有る

惹かれる歌全て素敵だと思うし

好き嫌いも言えないではないのよ
興味対象外の曲に対して興味は無い

どれも良いよね?
そんな事は無い

歌詞を見て嫌いになるし
歌を聞いても嫌いになる
人柄だって現れる
そう言った曲には触れない

私は触れない曲には触れないし
好きな曲だから頻繁に歌う訳でも無い
大事にしてる歌がたくさんある

精々触れた気に成って好きに言うといいわ
私はその度に傷付いて笑ってる

その度に何度もその場所に赴くのも嫌なくらいには
嫌悪しながら
苦しみ悲しみ吐き気を覚え気分が悪い

それで変わる頃もあった

変わらない事は無いけど

大事な物は手放せない
だから、泣きたい。


自由詩 『歌唱法のあれこれでどうして人を非難できるのだろうか?』 Copyright 媒体 2016-05-03 04:20:29
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