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五月雨の

父亡きあとの

音を聴く
カリフォルニアオレンジの

レースのカーテンが開く

朝靄がかった滑走路から

無人の戦闘機が機首をあげ

オレンジに光沢した

カーテンをふりはらい

飛びたっていく
 ....
頭でっかちの 平等という
民主主義

いったい この世の誰が

一人一人の直接性を踏みにじることができるというの
か?
僕たち一人一人が

読み書きができるようになってから

い ....
かつて

南ヨーロッパのとある

国の丘陵地帯に

歩く丘がいた

褐色の肌を晒し

雨期には溢れんばかりの

涙を海まで流し


風期には

丘に寄生した樹木が
 ....
昨日

僕は 忘れ物をした

とおもう

その忘れ物を忘れてしまった

何かを無くしたときの

この胸のしこり

何かを忘れた

と感ずる 気泡の網

「昨日のこ ....
黄金の街を走っていた
朝靄の薄い空虚を吐き出しながら
黄金のメッキに塗り潰された鳥たちが
高速回転しながら
物凄い速さで
垂直降下し
渇いた微粒状の粘膜を切り裂いている
街の ....
ワーグナーの「指環」を思いだし
朝雲に隠れかかった光の源に眼鏡を挟み込む
何万年も昔の発光躰でさえ
懐かしさを運んで届く
時間の夢
ふとしゃがみこみ
亀裂に滲みたアスファルトの鏡を ....
るるりらさんのtakanoさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- takano俳句112-6-2
夜明け- takano自由詩2*12-6-1
人間という幻想- takano自由詩1*12-5-27
伝説の丘- takano自由詩412-5-25
sorry- takano自由詩212-5-24
彼我- takano自由詩3+*12-5-23
休息- takano自由詩4*12-5-21

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