修羅/
ハァモニィベル

ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている


さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる


きのうのはりつけと〈たたかい〉
きょうのやつざきと〈たたかい〉
あすのひあぶりとも〈たたかい〉
まけるとしりながら〈たたかい〉

なんどでも
まけるとしりつつ
   いきかえり
  〈たたかい〉つづける


やがて、ひらがなになった〈かお〉の
しずかな〈かなしみ〉が
やさしいきみだけにみえている


このかなしみのかおのわけは
きみだけがそっとわかるだろう
このこころのなかがみえるだろう


ぽつんとひとつおかれたままの

セイギという〈つみ〉をせおった
かてないけんかをつづけるものの

てんにさからうほどの〈 愛 〉




自由詩  修羅/ Copyright ハァモニィベル 2014-03-07 16:36:58
notebook Home 戻る