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雨がどしゃぶり
風がよこなぐり
怒り狂う雷神が蓬髪をふりみだし
光のムチで地上をむちうつ
大地がゆるぎ
木々がおののき、草がひれふす

審判がくだる
電灯がきえ
家のなかを照らす、い ....
ぼくらの町に
ヨシキリがかえってきた
一羽は川沿いの桜の木に
もう一羽は中州の葦のしげみでなきかわし
恋の歌をうたっていた

そんなとき、子どもたちがドヤドヤやってきて
このちょっと変わ ....
別れの日
少年は幼い女の子ののる三輪車をおした
これが最後だと、十歳にみたない少年にもわかっていたから
三輪車は石ころ道をガラガラ音をたてて走った

三月も終わりのころだった
春をおもわせ ....
春の道は
あたたかな日ざしに雪がとけだし
土といっしょにベチャベチャやる

冬のきびしい戒めから解放されたよろこびを
全身であらわして
道ゆくお嬢さんの足にすがりつく

子どもたちがド ....
あの日、かれらはこの線路のうえを
電車に乗って去っていった
あの日から線路は
瓦礫におおわれ、寸断したまま
川をわたった橋梁はながされ、レールは宙にういてねじ曲がり
枕木はあとかたもなくきえ ....
わたしたちは人生のなかで
なにやかやこむつかしい計算をする
足したり、ひいたり、平方根をもとめたり
無理数でわってみたり
数と組つほぐれつ
ひとさまざま、千差万別
でも最後には、だれでも「 ....
いつもぼくの頭の中では
警報が鳴りっぱなし
いつもぼくの前には
抜き身の刀をもった辻斬りが立ちふさがっている。

日常の些細な事ごとに神経をすり減らし
表の顔では平然をよそおう。
家に引 ....
beebeeさんの寅午さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の夜に- 寅午自由詩212-9-2
夏草の蔓がからむころ- 寅午自由詩812-6-12
幼くして逝った魂によせて- 寅午自由詩112-4-11
春の道- 寅午自由詩212-3-6
あの日- 寅午自由詩811-12-24
_- 寅午自由詩211-11-20
自己紹介- 寅午自由詩208-2-22

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