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さよならもうここに残されたいかなるものも認識しない

目に見えるのは常に更地だった
至る所に巡らされた有刺鉄線を触るので
手のひらはいつも傷ついていた
傷が膿むなどという事は
考えつきもし ....
壁に向かって
うなだれている後ろ姿の
肩に手をかけると
静かにふりむいて
意味不明の
笑顔
ワンセグで
映画見ててん

イスが
沢山ある部屋にいた
イスの背もたれを
微かに撫で ....
音楽の動機はすべて
レクイエムなので
今夜曇った夜空の下に
キミと同じリズムを感じて
死んでゆく人が
いるのだとしたら
どんな風に
泣いたらいいだろうか
情報をこんなにも
共有してい ....
1 食卓

みんなで食卓を囲む
食卓には
栄養豊富な食事が運ばれ
それを食べて
どうやら私は
育つらしい

けれど食卓には
いつも
一人分の席しか
用意されていない

 ....
人が蚊のごとく命を落とすので早く季節が変わればいいのに 嵐の日に
卵を
ひとつ
手のひらに包んで
大切な
人たちがいる
場所へ

こんな嵐の日に
止めておけって
すれ違いの人が
わめいている

けれど

卵しか
持っていな ....
堅い表情の子供が
傍にいる大人に向かって

この鳩は白いのに黒い墨で描かれていますね

と言う

大理石と御影石と蛇紋岩
由緒正しい学校の
離れに建つ理科室

理科教師は熱心な質 ....
時の意味を問う
午前は
萌黄色の航海である

海に
漕ぎだすための一本のオールは
時間の形をしている
私たちは
沈むまいと
午前を漕ぐ
太陽が昇る所を目指す

失われた午前は
 ....
風が吹いている気がする
おとないの人の
逆光線に佇む
寒々しい玄関に
しろい心を覚える

冬雲のその
質量感の無さが妙に泣けるね

煙突から
軽く上ってゆく水蒸気を見ている
お昼に家に帰ると
小さな声で
ただいまを言った

黒いスカートの
ペタペタの
遠くで
おかえりの声する
廊下は冷たく
長く
知らない絵のある
知らない声の
おかえりは
うらの ....
昨日の
銀色の
すすき
のほ

今日の
銀色の
やなぎ
のめ

銀色の
のはら
のうえ
のゆき

銀色の
のばと
のむれ
のみち








 ....
またまた、しょうこりもなくどうでもいい事をかかせてもらいます。

とにかく本が作りたくって、はみだしコーナーに企画のお知らせなんかを書かして頂いた。いきなりすぎてびっくりされた方もいるかと思われる ....
まわるる
よるわる

干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった

膨張している



収縮の二十日間

回転中
カレンダーの日付を ....
うっすらとした
指紋が残る
小さな
背徳ばかりで出来た
フォンダンの中から
青銅のさかなが跳ね上がる

冷気の中で始まってしまった
運動会
知らないプログラムを
延々と放送して
 ....
アスファルトは
いまもなお
死後硬直
から
逃れられることが出来ず
深々と刻まれて
轍でコッカク
を保った
その下

黒い
焦土の
においを
塗りつける
コッカク標本
 ....
現代詩フォーラムに投稿を始めて、もうすぐ(あと一ヶ月と少し)一年になります。

なんだろうな、実はずっと自分を語る「随筆」とかそういうの苦手でしょうがなかった時期があって、人のを読むのはいいん ....
真夏の図書館では
人の歩く音や
本のペエジを開く音
キイをならす音などが
美しく
混ざり合っている

サリ サリ サリと
新しい音を作っている

サリ サリ サリ サリ
キリ キ ....
活動しない雲は
たいてい灰色をしている

海の上に
面倒くさそうな
固形物が
存在する

白い犬
がそれを見ている
黒い少年
がそれを見ている

そんな淀みの中の
なんでも ....
波打ち際に
打ち上げられた

い木の

の部分が
別の情報
に置き
換えられ

はそれを
流木へと
昇華していった


い影が
太陽光に焼かれて
炭化してゆく ....
ことと
置いた所から

緑の深い村の
ひび割れた
土瀝青が広がる
夏のまひるは
黒く歪んで

両の手におさめ
土の道を
寂しくあるく
芒の夕闇
底溜まりに見て
目を細くした ....


小糠雨の止む
午前十時の
霧起つ街路では
弱い日光を
全身に溜めた
雨粒が
エレジーとともに
消える

無色透明の中の
一筋の色ガラス
たちの群れ

粒子のように渡 ....
借りたてのアパートの
白い壁の
ざらざらした
感触に
うつろな視線を投げかけている
手のひら

からはじまる
小さいメソッド

何時間も壁ばかり見つめています
することがないので ....
水の国に生まれ
綺麗な水を飲んだ
からだ
が穏やかに波打つ

朝のプールに浸されている
エンソサラシの個性

思考
思考は本を読まない

水を飲む
綺麗な水
今日
はじめて ....
beebeeさんの塩崎みあきさんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
更地にかえす- 塩崎みあ ...自由詩4+*14-11-14
- 塩崎みあ ...自由詩4*14-10-28
個人音楽- 塩崎みあ ...自由詩4*14-9-11
食事- 塩崎みあ ...自由詩5*14-8-8
8月- 塩崎みあ ...短歌1*14-8-2
卵を届ける日- 塩崎みあ ...自由詩4*14-6-20
墨で描かれた白い鳩- 塩崎みあ ...自由詩2*14-5-8
失われた午前を求めて- 塩崎みあ ...自由詩7*14-2-5
ある日- 塩崎みあ ...自由詩5*12-2-1
夏の遠さ- 塩崎みあ ...自由詩7*11-12-16
銀色の- 塩崎みあ ...自由詩5*11-11-27
はみだしコーナーに書いた事について- 塩崎みあ ...散文(批評 ...2+*11-11-21
転景/ふゆ- 塩崎みあ ...自由詩8*11-10-30
擦れてゆく雲に託す- 塩崎みあ ...自由詩7*11-9-7
カブトムシ観- 塩崎みあ ...自由詩8*11-8-17
自分を語るということ- 塩崎みあ ...散文(批評 ...11*11-8-10
人と季節- 塩崎みあ ...自由詩5*11-7-28
コンクリィト製の堤防から見渡す故郷の印象- 塩崎みあ ...自由詩8*11-7-9
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