生臭い肉体を焼きすて
よねたみつひろ

生臭い肉体を焼きすて                                          
骨となり 灰となり                                                 
野のひかりの中にも                                   
夜のぬめりの底にも                                    
偏在する父よ                                
あなたは笑うだろうか                             
風をいとおしむ無為                                
やぶれ去る者の誇りにかけて                          
名づけられることを嫌った                              
ぼくの失踪を



自由詩 生臭い肉体を焼きすて Copyright よねたみつひろ 2004-01-12 00:02:36
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