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はふり はふりと
絶え間なく吐き出される
うすく くもった溜め息で
部屋の中のこまごまとした輪郭は
ほとんどなくなってしまった
あいまいにぼやけた世界は
色々なこと を
許してくれそうで ....
命の回転速度が速くなりすぎた夏
季節はわたしだけを残して行き過ぎ
熱を持て余した歯車は少し空回り気味で
もう いいんだよ って
誰かに肩を叩いてもらえるのを待っている
秋の入り口
むかーし むかしの頃から続いている
どうしようもなく
機械的なこの営みは
痛みをかくして
笑っているようであります

健やかな苗木を育むため と
頭ではわかっているのです
だけど ここ ....
 かえるがなくから かーえろ

夕暮れあぜ道 帰り道
日なたのにおいと土のにおい
からだにまとって
家路を走る

 きょうはたのしかったね

あっという間の
夢みたいな一日は
ま ....
あなたは ふらり
何の気なしに
立ち寄った旅人のようですね

来訪が嬉しくて 嬉しくて
こころからおもてなしするのですけど
ずっと ここに留まってはくれず
また ふらり
どこかへと旅立 ....
蛍の明かりより清かなる
月の明かりを光源に
夜の闇間に歩き出す
夜の空気を身に纏い
影法師だけを引き連れて
夜の闇間に歩き出す

冷たい空気を吸い込んで
夜との同化を試みる
身体に夜 ....
誰かが言った
「世界は蜜でみたされる」

私は夢見た
「世界がレモン水に沈んでる」

世界は今
一体何で満たされているの?

私は蜜より レモン水の方がいい
満たされるよりも
沈 ....
二つの小さなビンに詰められた
ピンクと水色の奇妙な物体
人のような形をしているけれど
腕とか 足とか すごく曖昧で
でも
体全体から意思を発しているような
とても奇妙な二つの物体

「 ....
虹が出たら
虹の付け根が見たくて
みんなで虹の端目指して
駆け出した
でも近づくと虹は
近づいた分だけ遠くなる

それでも走っていくけれど
行けば行くほど 遠くなる
それを繰り返して ....
静かな蓄音機
音を集めている
風の歌
空のつぶやき
草の声
みんなみんな
吸いこんで
小さな箱に
ため込んでいる

静かな蓄音機
音を探している
小さなざわめき
悲しみ
鐘 ....
こすってもこすっても
とれぬ三日月の影を
外套の裾にまとわりつかせながら
深淵なる闇の中を 独り歩く

遠くに見えるはおぼろげな光
温かき人の光
手元にゆらめくはうつろな光
冷たき心の ....
種を残した
朝顔

立ち枯れた
向日葵

空になった
金魚蜂

萎びて縮んだ
水風船

細かく汚れた
網戸

風鈴の音が
風にさらわれ

カーテンの呼吸は
深みを ....
ソーダ水の泡
かき氷の雫
スイカ割りの一撃

球児の白球

蝉の羽ばたき
入道雲の高さ
夕立の土砂降り

夕暮れの風

花火の瞬き
祭りの笛太鼓
線香の煙

風鈴の音
 ....
ガタンゴトン ガタンゴトン
少し湿った 夜の闇を身にまとい
姿を隠した列車が
一等星の星屑で出来た
青い銀のレールの上を走ってく
窓から外をのぞくと
夜露がきらきら輝いている

うすい ....
炭酸水のぷちぷち 弾け飛んだ泡つぶが
空へ昇って星になったら
一等星の青がソーダ水になって
ぷちぷち ぷちぷち 泡の星を撒き散らす

夜空が星で埋めつくされたら
僕のコップは薄い青のソーダ ....
灰色の空の下に、白い雲が現れた。
どんよりとした灰色の中に、
さわやかな白の色。

そのまま空を白に塗り替えて、
気持ちのいい青空つれてこい。

そう思ってみたけれど、多勢に無勢。
し ....
僕には足りないものだらけ。
僕の存在は
この身一つに一つの魂で満たされるけど、
それだけじゃ
存在理由は満たされない。
だから、僕に愛情を。
僕を満たしても、
有余る程の愛情を。
尽き ....
所狭しと立ち並ぶ家々を見ると
さながら箱庭のよう
走りゆく電車をみれば
そこは鉄道模型の世界
久しぶりに感じた鳥の視点
僕の心は夕焼け空に溶けてった




{引用=
1997
 ....
空の箱 空の箱
空の箱には空が入ってる
空の箱には何にもない
空がほけっとのぞいているだけ

空の箱 空の箱
僕には大事な空の箱
いつか見つける宝物を入れる日まで
空の箱は空のまま
 ....
夜の底から空に瞬く星を見ている。
悠久の輝きを、肌で感じた気がした。

僕の足元には暗闇しかないから、
僕は決して下をむかない。
僕の中の小さな光が、
飲み込まれてしまいそうだから。

 ....
未有花さんの明楽さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋空- 明楽自由詩4*08-9-11
九月一日- 明楽自由詩408-9-1
間引き- 明楽自由詩2*08-4-27
暮色- 明楽自由詩308-4-26
懐抱- 明楽自由詩207-12-28
月夜の散歩- 明楽自由詩407-9-19
世界を満たすもの- 明楽自由詩707-9-13
宇宙人- 明楽自由詩107-9-2
虹のかけら- 明楽自由詩3*07-8-31
静かな蓄音機- 明楽自由詩4*07-8-28
晩秋- 明楽自由詩207-8-26
来秋- 明楽自由詩207-8-25
夏速- 明楽自由詩507-8-23
夜行列車- 明楽自由詩207-8-20
彗星の卵- 明楽自由詩607-8-19
白い雲- 明楽自由詩307-8-19
存在理由2- 明楽自由詩107-8-18
キュウスイトウ- 明楽自由詩407-8-17
空の箱- 明楽自由詩107-8-14
夜の底から- 明楽自由詩207-8-13

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