すべてのおすすめ
世界は円で完結する
民族も
思想も
姿かたちも
些細な異差の
凝縮された拡大
あなたのどこかが
もしも欠けてしまったとしたら
誰かと
手をつなぐとよいのです
....
砂浜に続く小さな花に
潮風が囁けば
あの日の
僕らのはしゃぐ声が
遠く、
残響していて
ふいに、
よせる波が
すべてを打ち消した
....
La Roue de Fortune
[正]
運命の車輪は巡る
『見つけた』
仮想空間文字だけの世界
ビジュアルな媒体より
白と僅かの黒の世界で
葛藤や喪失が文章だけで伝 ....
La Roue de Fortune
[逆]
回転する
車輪は
あなたとわたしに
冷笑をあびせ
無駄な抵抗を続けながら押し寄せる終焉を客観的に観ていた
過去の教訓など忘れ
自 ....
里に寄せる
風向きの奏ず
羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに
絹擦れの音、軽く
君、聴こゆるか
つのる程に薫る
零れるばかりの
想いを
薄紫の言伝と束ねて
静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような
只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは
枝垂 ....
時計が再生を告げれば
僕の水色の時刻
アロマに誘われ
青くもなく青い湖の欠片に魚のように浮かんで
見えない傷を癒すのだ
?僕の符号と誰かの記号で ....
流れ往く雲に
人を見て
自分を見て
気がつくと
薄い天幕を破って透過する粒子が
浅い深呼吸を促す
何てことのない
モールの吹き抜け
何てことのない
ありふれた日常
....
うつつの中の独唱
ただ完璧な迄に白く
それは愛の形を持って
目覚めれば消えてしまう程に淡く
七重八重と夢を織る