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ふかく強く
ひとりの人を愛した

唯一絶対の人と信じて
今日があった

ただ五月雨のように
哀しい瞳をした
少女ではあったけれど・・・
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころ。
トンボの翅はなにも思考せずに
ただ
トンボのこれからを ひたすら羽ばたいていた。

大きなビルの大きな木陰で
すこしばかりの ....
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
ほんとうに好き
だから
もう、これは、どうしようもない

ほんとうに好きは、それこそ、ホントウニ好きで、

なにがなんでも好きということで、

「好き」が、どんなになっても、
他人か ....
かわいいね、好きだよ
と言うと、

きれいだね、愛してる
と言って

、と、怒るあなたは。

やはり、太陽の子供そのもので
ぼくは、ただ、ただ、たじたじとするのだけれど。

愛ら ....
ぼくらの夢は いま 夢みることができない
あり地獄に飲み込まれたように

翼をいっぱいに広げ
なんどもなんども抱き合ってきたのに

ぼくらの夢は いま 
流砂に飲み込まれたように
夢み ....
彼らはそれをしらない
しかし
彼らは それを する

わたしたちは
夏が好きです。
海の色が一番美しくはえる夏が
好きです。
太陽の光の中に
海辺の砂の輝く夏が好きです。

そし ....
なにもいらない

きみが

そこにいれば

、と

宇宙にさまよい出た

あなたに

話しかける 初冬

桜 散り 素裸に

ミルキーブルーの空
月がでている

寂しさがポイントを求めている

誰にも解りようのない

このノホホンの国で

血を流すこともなく

地雷にとばされることもなく

ポイントを求めている

・ ....
妻が ショートステイで病院に行って三日目
風呂上がりにひとり ビールをのみながら
幼なじみの山に沈もうとしている夕陽を
パンジーやビオラやパキラやテーブルヤシたちと一緒に眺めている


窓 ....
瞳を
真っ直ぐにみつめて
言葉を言えない奴らが
なぜか
真っ直ぐに日本語を打っている
現代詩フォーラム



みんな 寂しい明日を喋っている10月
すずむし泣く。
6時、目覚ましナル
6時15分起きる
おはよ
おはよ、あのころの笑顔でにっこり妻
すきすき、だ〜いぃ好き ひしっ ぶちゅ だ〜いぃ好き

ひしっひしっだいすき
ヒシッヒシッダイスキ

 ....
みちこ、きみがくれた光を泳いできたらもうなにもすることがなかった。
7光年ぶらんこをこいでいたけれど、特になにも変わらなかった。
きみの光は太陽と散歩する昴で、みんながみんな、えっ、
引きつけら ....
手のり森ちゃん
そう言って
蟻が両手を空に向けてそろえると
森は
いつも
にこっと笑って
ちょこんと座ってきた

森は
蟻の両掌にすっぽり納まる
いとおしいこころをしており
その ....
夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
ざあ〜けるんじゃねえ
遊ぶんじゃねえ
てめえらは
資本主義のアメリカめかけ日本に
どっぷりつかって
ちっぽけな日本語で観念的に
ただ遊んでいるだけじゃね〜か

結構
どこにゆく術も ....
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜
きみの中の空を見ている
刺すような光と
菩薩の優しさと
言葉にできない全てを
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜に
名前は?
いちおうクサノダイゴという記号はある。

住所は?
あの空のむこう。

歳は?
知らない。

仕事は?
ささくれ屋本舗

ん??
心も体もぼろぼろに壊れてゆく職業
 ....
血が皆既日食のようにやさしく恥じらう今日
思いっきり、おれら
狂ってみようか

そう言えば、狂児という名の詩人がいたよナ
それは、ほとんど、だれにも相手にされない狂気ではあったケレド
奴は ....
風の中で
ぼくらは佇んでいる
それは
ほんの
ひゃくねん前の
時のない時で
ただ渺々と吹く風の中で
壊れそうな心を
壊れそうな体を
懸命という文字が懸命に支え
風の中のぼくらは
 ....
ねえ、
無責任な風のふく夏にもどってみない
そこでは、ほら、弾ける水の音がする
草いきれの夜
満月のなかで
放精するぼくらの
赤い、あるいは、うす桃色の未来に
やあ、と声をかけて
あら ....
ゴフォごふぉ
ぜろジェロ
苦しさがせき込む深夜

隣にいるからね

と、おでこにキスすると
にっこりして
ふうーっと瞳をとじる



朝日の射すベットのうえで
光のように輝く ....
おれは
あなたが好きです

いつだって
あなたがどうであっても
好きです

おれは
太陽みたいな
笑顔が
好きです
輝くヒップが
好きです

どんなに
あなたが
なって ....
虫が
蛍光灯の光を求めて
スパイラルに昇ってゆく初夏

おれと
おまえは
ひまわりの
双葉になる

みずいろに
蛍が
ゆらいでいる
今日
あのころ
きみが蒔いた
虹のかけらは

かぜにふかれ
悠久をこえ
きょう
ぼくらのちいさな庭に
七色の花を咲かせた

きみは
あのころとおなじ笑顔して
花たちを
いとおしそう ....
病院になんか行きたくなかったわ、1週間も。
三年半もいたのよ。それに、
まわりは、おばあちゃんやおじいちゃんばかりで
話あわないもの。
でもね、こうして帰ってくるとね、兄ちゃんがニコニコして
 ....
青空が、うかんで消えた吐息の記念に
ぼくは、ヴァーミリオンのツツジを植えた。

妻は、ヴァーミリオンが大好きなおんなだけれど
それを見て黙ってしまった。

妻の魅力的な尻のほんの一部にオム ....
さくな
さくら
もう、す・こ・し

さくら
さくな
が・ん・ば・れ

さくな
さくな
さくら
さくな

あの子が
ここに
かえって
くるまで
青空が
あまりにも
蒼くて
壊れそうになるとき
きみに会いに行く。

二十歳のきみは
屈託のない笑顔を
光のように
笑って
みんな包んでくれる。

雲が
あまりにも
鈍色で ....
土曜
日曜

ぼくは
ねじ曲げられた
風を
覚悟しなくてはならない

それを
目の当たりにして
気のふれない
強靱なこころを
持たなくてはならない

ほら
十三日の金曜日 ....
佐野権太さんの草野大悟さんおすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五月雨の瞳- 草野大悟自由詩3*13-3-1
空あります- 草野大悟自由詩10*12-11-9
単独行者の手記- 草野大悟自由詩4*10-7-25
ほんとうに好き〜美知子に- 草野大悟自由詩3*10-6-25
Mに- 草野大悟自由詩3*10-6-23
ぼくらの夢- 草野大悟自由詩1*10-6-17
彼らはそれを知らない- 草野大悟自由詩6*09-12-18
冬空に- 草野大悟自由詩4*09-12-6
あわれ- 草野大悟自由詩1*09-12-5
夕陽の妖精- 草野大悟自由詩2*09-11-12
ブログ- 草野大悟自由詩4*09-10-27
笑う過失、朝- 草野大悟自由詩2*09-10-24
みちこ- 草野大悟自由詩2*09-10-21
蟻と森の微妙なスタンス- 草野大悟自由詩3*09-8-31
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
焼き尽くす明日- 草野大悟自由詩309-8-3
涼やかなきみの眸が- 草野大悟自由詩309-8-2
海辺の風景- 草野大悟自由詩2*09-7-26
狂気- 草野大悟自由詩2*09-7-22
風の中で- 草野大悟自由詩4*09-7-16
珊瑚の夜- 草野大悟自由詩3*09-7-9
michi物語四- 草野大悟自由詩109-6-11
サーロインステ−キの夜- 草野大悟自由詩309-6-2
スパイラル_初夏- 草野大悟自由詩209-5-15
風がきみのやわらかな髪をなびかせる五月に- 草野大悟自由詩509-5-14
michi物語3- 草野大悟自由詩109-5-2
ぼくらのエチュード- 草野大悟自由詩509-4-23
桜さくな- 草野大悟自由詩5*09-3-20
引き出し- 草野大悟自由詩3*09-3-18
拘縮のかぜ- 草野大悟自由詩2*09-2-14

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