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だだっぴろい雪原の中
大の字に寝そべって
どんよりとした空を仰ぐ
雪片が目にちらつく
耳たぶがじんじんと凍みるが
寒くはない
埋もれていく雪の重さが
むしろ心地よい

小鳥のさえずり ....
それなりに成績は良いほうだけど、
発想力とか推理力とか、
所謂持って生まれた知的能力はおそらく平均以下。
それでも頭良い人の振りはできちゃうの。
最近読んだ本に小難しい小説を挙げてみたりね。
 ....
オレンジ色の光の中
ゆらゆらとただよう水面の下で
記憶の断片をつなげていく
切り取られた写真
数コマの映像
丁寧に一列につなぐ
お母さんが宝物のようにつなげてくれた

どうしようもなく ....
耐えることは得意だ
潜水は気を失うまで
長距離走は手足が千切れるまで
あなたがストップと言うまでどこまでも
痛くも痒くもない
なんともない
なんともない

無でいることは楽だ
私はひ ....
なんとかここから這い出そうと
あらん限り手を伸ばしても
握りしめるのは砂ばかりで
こっちだよこっちだよと
地底から伸びる生ぬるい手に
足首を絡めとられる

もがくたびに砂を呑み込み
喉 ....
きみの胸には
破裂しそうなほどふくらんだ風船があるから
あっぷあっぷなって苦しいね
誰かがそれをパチンとつぶそうとするから
両手いっぱい抱えて守るんだね

風船はそのままでいいよ
誰かが ....
心をひっくり返してみた
雑多なものたちが床に落ちた
ざらついた猫の舌
尖った黒曜石の破片
排水溝にこびりついた髪の毛
紫色に変色した米粒
証拠を隠滅してやろうと
慌てて足の裏で踏み潰した ....
ベランダにビニールシートを広げ
寝そべって星を見た
焼けた地面にぺたりとつけた背中の熱っぽさ
母親は綺麗ねとだけ言った
私は黙っていた
真暗な虚空に私は吸い込まれそうだった
小さな光の粒が ....
丁寧に裏ごしされた
かぼちゃの色が鮮やかで
牛乳の甘い香りがほんのりやさしい

鍋でことこと温めて
真白いスープ皿に注ぐ
手と手を合わせて
厳かに
ひと匙
口に含んで
こくり飲みこ ....
真っ暗な夜
今日も私はひとり
青臭い川原を歩いている。

人間たちは
時々撫でてくれ
時々餌をくれ
そして笑い声とともに
立ち去っていく。

人間たちは
時々私の尻尾を踏み
時 ....
お母さんに会いたい。

風邪を引くと、
かさついた手で私の背中を一晩中さすってくれた
お母さんに会いたい。
太陽の眩しさの中で両手を広げ、
一心不乱に走っていく私を捕まえてくれた
お母さ ....
beebeeさんのららばいさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独- ららばい自由詩414-11-24
17歳- ららばい自由詩414-11-18
つなぐ- ららばい自由詩214-9-5
なんともない- ららばい自由詩214-8-10
嘘っぱちの権力- ららばい自由詩614-6-15
風船- ららばい自由詩114-6-13
私の正体- ららばい自由詩11*14-6-4
家族- ららばい自由詩8*14-5-31
おすそわけ- ららばい自由詩8*14-5-25
野良猫- ららばい自由詩3*14-5-16
会いたい- ららばい自由詩10*14-5-15

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