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まるで終わらないみたいな、空
彼岸に乱れる紅の花
音もなく太陽が黄道を{ルビ傾=かし}いで
ふっと、突然に夜を連れて

気が付けば昨日よりも深く
夜が、深く、沈んでいく
音の響きは明らか ....
また今日が暮れてゆく
斜陽が、ビルを輝かせて
屋上で
その眩しさに目を細めながら

一息、煙を吐き出して、考えてみた
本当の顔が
どこにあるのか忘れてしまったこと
階層化、している笑顔 ....
マッドなコーヒー
肺に重い煙草
疾走する世界の改変
歪んでいるギターフレーズ

中毒者のオブセッション
非正規雇用
歪んだ世界への応力
疾走するギターフレーズ

誰にも気付かれない ....
手と手が触れたら
温もりは伝うかな
電波に乗せても
声は震えるかな

ディスプレイの向こうに
思いは伝うかな
一次元の宇宙が
6畳の部屋で世界に繋がっている

そういう風に今を表せ ....
それは{ルビ鬨=とき}の声
感情が地鳴りとともに疾駆して
旗が塗り替えられる
さぁ今、ダイスは転がされて

詮無い口実でよかった
まこと正しい正義など、初めから
どこそこにあると、誰が教 ....
星の営みとしてそれは
いつからなされていたのか…
終焉と誕生の
繰り返し、そうそれは繰り返し

灰の中から
もう一度炎が上がるような
終わりながらそれは
終わらない永遠のループ

 ....
保育所に通っていた頃
家で、積み木を積んで遊んでいたっけ
積んで、積んで、積み上げて
だけどそれは、バベルの塔ほどではなかった

小学校に上がって
年を重ねることを覚えた
それからアタマ ....
{ルビ私=わたくし}は一日の終わりに
あるいは毎食後に
または休日の安らぎに、人待ち時に
いつかどこかで、あなたに出会うだろう

砂糖も入れていいよ
ミルクだってお手の物さ
閉じ込められ ....
或る 陽射しが穏やかな午後
風はゆるやかに 丘を流れる
窓枠に切り取られたその風景の
ずっと彼方を 少年は見ていた

鳥かごの中
「日常」は夢のまた夢
その身には 穢れなき白と
何もの ....
目の前にするとき
まるで舞台上で スポットライトで
照らされているように 私たちは
鍵なんて探して ポケットをまさぐって

見上げれば月が明るくって
まるで孤独で 砂漠のただ中にいるみたい ....
深い谷に橋を架けよう
向こう側へ行く 旅人のため
大きな川に橋を架けよう
渡し守が 今以上傷付かないように

こちら側と向こう側があって
渡るための橋が架かる
どこにも属さないそこは
 ....
お気に入りのスニーカーと
私たちのDNA
それらは、歩くようにできている
足裏から伝わる感触に、踊るようにできている

森の腐葉土、落ち葉
そして草原の土だったそれは
いつかアスファルト ....
その言葉は 曲がり角の向こうで
待ちわびている
貴方が そうやって話す
その 頭か何かの中で

今か 今かと
あの角の向こうから
今 来るかと
その言葉は 焦がれている

腰掛けた ....
ポケットに、詰め込んだもの
詰め込んだ、思い出と
その他 たくさんの何か
ぎゅっと、握り締めたこの手のひらは、今

溶けてしまったチョコレート
思わず隠した、あの子の消しゴム
忘れない、 ....
西日 照らされた住宅街
傾いた影は 次第に伸びて
視線の先の曲がり角
出くわしてみたい {ルビ逢魔が時=おうまがとき}

路地裏の猫は知っている
坂道を上ると
いつも佇んでいる
相変わ ....
なんだか、さ
時々ね、息苦しさ
感じるんだ
生きにくいのかな

何が悪かったかな
この手じゃ、上手く
人に触れられない
差し出した手が、すれ違って

この手は何のためにあるのか?
 ....
ごめんなさい
今 私は
あなたが救いを求めた手を
払いのけました

ごめんなさい
私は 酷い人だから
願うことしか
できないのです

―自らの手で どうか
 自分自身を どうか
 ....
革張りの
使い込んだ光沢の黒い
二人用のソファー
そこへ 少し沈み込んで

感動に不感症の夜
僕は孤独を気取って
コーヒーを片手に
読書をする

包み込まれた
文字はただゆらゆら ....
生まれたとき既に
月まで人は 行ったことがあった
抱かれている幼い僕の
進化さえ 掌の上だった

人は 追い求め
遠い真実を
人は 探し求め
自分のありかを

手を伸ばし
一歩を ....
何処へ 行けばいいのかと
問いを重ね 時に迷う
年を重ねるくらいじゃ
見えてきやしない 世界の真ん中に

日々を 送るこの部屋
木々の 木陰はいつも優しい
幸せを 追う線路
始発駅は  ....
誰かの夢が これを創った
「星空を届けよう」
そう 彼の眼はきっと
どの星よりも 輝いていた

暗い天井が 星空になり
小さな部屋は 宇宙を閉じ込める
天の川も 手のひらの上

創ら ....
この 現実世界に
生まれ落ちた瞬間に
不安だから 僕は泣いた
確かめたくて 僕は泣いた

涙の零れる寸前の心に
思考の少し前の脳に
歩く前に上げた一歩の隙間に
唄う前の一音の間のブレス ....
放映時間を過ぎたチャンネルに合わせると
ざぁざぁという、音が聞こえる
じっと見つめる ただ見つめる
パチンコ玉 みたいな砂粒を

ざぁざぁという、音が聞こえる
安らいで、いいですか
それ ....
目指したのは 空
それ以上も 以下も無く
ただ なんとしても飛びたかった
見上げた空が あまりに美しかったから

空はずっと前から ただ広く
{ルビ時間=とき}はずっと前から ただ流れて
 ....
未有花さんの雨宮 之人さんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつの秋の夜- 雨宮 之 ...自由詩3*07-10-7
95、苦笑_【くしょう】- 雨宮 之 ...自由詩2*07-4-16
87、今必要としているもの_【いまひつようとしているもの】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-3-8
86、距離感_【きょりかん】- 雨宮 之 ...自由詩2*07-3-5
79、反旗を翻す_【はんきをひるがえす】- 雨宮 之 ...自由詩1*07-2-9
76、再生_【さいせい】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-2-3
71、積み上げる_【つみあげる】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-1-24
70、コーヒー_【こーひー】- 雨宮 之 ...自由詩9*07-1-22
68、天使と悪魔_【てんしとあくま】- 雨宮 之 ...自由詩6*07-1-17
67、扉_【とびら】- 雨宮 之 ...自由詩5*07-1-12
64、橋_【はし】- 雨宮 之 ...自由詩8*06-12-28
58、散歩_【さんぽ】- 雨宮 之 ...自由詩5*06-11-18
56、待ち伏せ_【まちぶせ】- 雨宮 之 ...自由詩6*06-11-11
53、ポケット_【ぽけっと】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-11-1
51、路地_【ろじ】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-10-28
47、左利き_【ひだりきき】- 雨宮 之 ...自由詩5*06-10-21
46、SOS_【えすおーえす】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-10-18
44、ソファー_【そふぁー】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-10-15
42、探索_【たんさく】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-10-11
38、プレイス_【ぷれいす】→PLACE- 雨宮 之 ...自由詩1*06-9-29
36、プラネタリウム_【ぷらねたりうむ】- 雨宮 之 ...自由詩5*06-9-24
33、意志_【いし】- 雨宮 之 ...自由詩1*06-9-14
32、砂嵐_【すなあらし】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-9-13
31、羽根_【はね】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-9-7

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