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桜の花の咲くころ
おれは嬉々として
この職をさろう
そして
この
木の香りのする
おれたちの
新しい住みかの
ペアガラス越しに
ゆったりと
ゆったりと
桜の花をみよう

きみ ....
あなたが創った
ぼくらの時計は

今日も単身赴任の
この部屋に
あなたの眠る病室に

永遠の時を


刻んでいる
かぜが
よにん
てをつないで
ふいている

とおくに
ひろびろと
あおぞらが
ひろがる

あのころ
ぼくらは
そんなまいにちを
すごしていた

あなたがかいた
あねもね ....
おまえは
虚空に
なにを探す
道を失った子供の眸して
どこを見つめ
なにを思い
そして
誰を待つ

翼をたたんだコウモリの肘
切り取られた鶏の足、左手

咽せるとろみ茶
刻み ....
あなたの写真を連れて
中学校の
あの校庭に
行ってみよう

夕陽の
大きな日がいい

風がふいて
あなたの髪がなびく
そんな日がいい

夕陽のなかに
出会ったときの
あなた ....
幸せが側に来ると
男は
おびえて
目を背けた

いままで
幸せなどというものを
見たことのなかった
男の目に
それは
あまりに
まぶしすぎた

男が
幸せから
目をそらし ....
ぼくらの言葉は
山でありました。
緑でありました。
渓谷の流れでありました。


あなたが
お嫁にいくといいます。
リュックもクツも
ハーケンもハンマーも
ザイルも投げ捨てて
お ....
どこかに風がふいている

耳を澄まして
あなたは言った。
ほら、あの渓谷の流れに
風がほほえんでいる。

私たちの幸せは
どこかに眠っている

登り道ばかりつづくとき
あなたは言 ....
とおくながれゆく
やすらぎの衣は
たしかに
あの日
おれたちが纏っていた日常

じゃれあいながら
風に泳ぐ魚たちは
たしかに
あの日の
おれたちの心

べた凪の
深い
もっ ....
ご用納めの日
いつものように
あなたのいる病院に行く。

いつものように
ねじまがったスプーンを
ふたりで使い
あなたの口に
夢を届ける。


あのね
今日、ご用納め
な〜ん ....
秋風に乗って
走れぼくらの自転車よ
きらめく日射しの中を
きみを乗せて走れ

秋風に乗って
走れきみの自転車よ
あの日のように
秋桜の咲き誇る道を

走れ走れ
埃まみれのぼくらの ....
未有花さんの草野大悟さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜の花の咲くころ- 草野大悟自由詩408-6-25
空の時計- 草野大悟自由詩508-6-5
アネモネ- 草野大悟自由詩808-4-13
みちこ- 草野大悟自由詩508-1-20
願い- 草野大悟自由詩508-1-12
心の悲- 草野大悟自由詩607-12-24
ぼくらの言葉は- 草野大悟自由詩807-12-23
どこかに・・・・- 草野大悟自由詩507-12-22
たとえば太陽が- 草野大悟自由詩8*07-5-3
えらい_えらい- 草野大悟自由詩9*06-12-29
秋風に乗って- 草野大悟自由詩606-9-23

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