ハエと一緒に転送してやろうか 桃の実をすぐるため
はしごに登って高い枝に手をのばす
少し時期が遅くなったので
実はピンポンボールのようにまで
大きくなって 枝一杯になっている

このままでは多すぎるので
適当な間隔を ....
 
夜の町に少女がひとり

悲しい涙、うれしい涙、喜びの涙、いりませんか

あっ、きれいな涙だけはまだ心であたためているところです



 
笑い死にさせる方向の殺人鬼 大輪の薔薇の下で咲く雑草に語りかける者のはいるのか

せいいっばいに花の姿を真似て見ても
日陰に生きる陰湿な風貌にふさわしい飾りからの残酷な香りは隠す事は出来ない

ひと葉 ふた言、言ってく ....
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも  ....
*壱*マダナイへの手紙

「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。  ....
何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!

満員電車の中
三 ....
天国という名の池で
死を釣り上げる人がいる
町の猫たちは真夜中に駈けだし
虹色に輝く死を銜えるために
釣り人の周りに群がっている

僕の猫は平成十四年、夏
朝ごはんを残して
そのまま帰 ....
 なにかになる

 と願いながら、
 まな板の上に

 かみねんどが
 しろく しろく
 うずくまっていて。

 なに者にも
 なれないままに
 ただ 干乾びていく。
 ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
いま、きみがつまずいた場所から
ずっと、とおいさきで
誰かがよこぎったあとなら、
言葉は、なにげなく
肩ぐちからほどけていく
雨降りが並んだ日に
三叉路で立ちどまったきみの
とりがお ....
見上げた
遠い青は
海のものなのか
空のものなのか
わからない
そもそも
ここは海なのか
それさえも
忘れてしまった



浮上する
どこを
目指して



まとわ ....
祝日は丸い氷でウイスキー飲む父の絵は直線ばかり エレベーターがある城なら行く ひどく風の ある日
ひとの顔ほどもある木の葉が
ぬいんぬいんと おおきく 
円を えがいたり
突然 すさまじい勢いで 遠くに
流れてゆきます
空は ごろごろと 唸っています


ひと ....
ふるさとのゆめ 

ゆうべ夢みた
山奥の
ああ、あのころは
あのころは
ちちははも
住んでた
故郷の家

みんなはしゃいで
窓のそと
何かうれしく
車で走る
水辺の草も
 ....
どうぞ、おきにめすまま、とおりすぎてください。

ふたこぶラクダには好かれたく、ありません。

砂漠をすらすらあるいて、Oasisをみつけたら、カプチーノをひとつ注文しましょう。

棒はいっぽん。

 ....
狩りは かかとで 踏んでから
継ぎ足す糸屑 齢にかけて

後の視 留守居に 枯草つむ風
狩りは 掛かりに 放らして

かりは かかとで ふみえ みち
あさのは ゆめのき なきわ こるいし ....
鍋に水を張り 火をかける。

沸騰するまでの間に とりあえず死んでみる。



グログロと煮立った鍋に 指を一本

千切って 落とし 再び1時間。



その間にリビングのTV ....
間奏まで唄うのか  俺は
 一粒の砂
 浜に埋もれて
 見分けはつかない

 陽ざしに燃える
 ベージュ色に乾いた
 波線のうねり
 
 その繰り返し

 俺は
 一枚の枯葉
 沢山の緑の
 ....
も   こ  き
 も  ん ぶ 

   た ろ
    う

  ち  ち  ち
   ゃ  ゃ  ゃ
  ん  ん  ん
 は  は  は

ま  も  ひ ....
      月のない夜、石けり遊び 
      進める升目は一夜に一つ
      蹴った小石がしじまに光る
      あなたの石はずうんと進み
      あがりをひとり先に ....
遠くしじまを想う 夜がもたらすやすらぎ
優しい眠りの精のおとずれを待つ ラフマニノフの楽の音にのせて

しめやかにさすらう こころのままに
繊細なしろい指を想う 懐かしい夜のかおり

 ....
僕をみつめる妻の目に、炎がめらめら燃えている。 

「人の意見に惑わされずに 
 あなたの道を、往きなさい」 

「椅子の足の一本が折れたらどうなる? 
 あなたの姿を、信じなさい」 
 ....
ほどかれなければ
ばらにもにている
そのいっぽんのひものかたまりは
かくりつてきにもひもなのに
新しい母が何度ほどいても
ぎんいろのへびにしかならなくて
それでも新しい母はぴんくのブラウス ....
6月

明日には台風がやってくるという夕暮れ

空は壮大なるオーケストラを響かせ

そこに波乱万丈のオペラ劇が展開された。



夕闇の町並みは、息をのむ観客のように空に釘付け
 ....
また幸福の木枯らした 交換日記音読してやろうか
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8177)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハエと一緒に転送してやろうか- 北大路京 ...自由詩713-6-17
あり- 砂木自由詩13*13-6-17
いりませんか- 殿上 童自由詩16*13-6-16
笑い死にさせる方向の殺人鬼- 北大路京 ...自由詩713-6-16
修治(しゅうち)- ぎへいじ自由詩18*13-6-16
不思議の杜- 梅昆布茶自由詩1413-6-16
あの猫の名前はマダナイっていうんだ- るるりら自由詩20+*13-6-15
名詩『夕焼け』の娘の感受性- 夏美かを ...自由詩27*13-6-15
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、- sample自由詩7*13-6-15
やわらかく- まーつん自由詩21*13-6-14
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
Candy_Says- Debby自由詩313-6-13
天辺- 伊織自由詩4*13-6-13
祝日は丸い氷でウイスキー飲む父の絵は直線ばかり- 北大路京 ...短歌413-6-13
エレベーターがある城なら行く- 北大路京 ...自由詩413-6-13
me- るるりら自由詩10*13-6-13
ふるさとのゆめ- 生田 稔自由詩1013-6-13
へそ曲がり角の電信柱から角がみえ隠れしていますが - 阿ト理恵自由詩8*13-6-13
運命- 砂木自由詩11*13-6-12
空焚きの鍋.- 元親 ミ ...自由詩313-6-12
間奏まで唄うのか- 北大路京 ...自由詩713-6-12
太陽はどこにある- まーつん自由詩7*13-6-12
【慈】みつあみ- るるりら自由詩10*13-6-12
石けり- 石田とわ自由詩15*13-6-12
ラフマニノフの夜- 梅昆布茶自由詩1013-6-12
NOMOの生き方_- 服部 剛自由詩613-6-11
へびのひも- とつき自由詩313-6-11
空梅雨に台風。- 元親 ミ ...自由詩113-6-11
また幸福の木枯らした- 北大路京 ...自由詩413-6-11
交換日記音読してやろうか- 北大路京 ...自由詩413-6-11

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