雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片

ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ

たぶん、もう傘はいらん と思う



 
黄金の

天から眺めし黄金の

悠々と鎮座するは

金の延べ棒と見まごうばかりの稲穂よ

その昔

黄金の国ジパングと

呼ばれた由縁は

もしくはここに


我に於いては金より尊し
秋のまん中で
道に迷って
帰り道

自転車の形をした風に
追い越され
背中の向こうがわが
透けてゆく


ぽつぽつ と
散らばってゆく人影が
視えない帰路へと続く轍の上で
ぐ ....
さよならの時期を知らない振りをして私あなたを殺していたのね

もう二度と愛に傷付かないように私あなたと心中します

気移りをしたなら行って構わない影だけ私に残してください

味噌汁 ....
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊

どこまでも透明な
追憶の彼方

舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉

堆積する秋

深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ....
くちづけが月を隠している 両の手の平に抱かれる宇宙
手からはそれを引きつけ、また離す力が充てられるから
楕円形をした宇宙は落ちることなく、ふわふわと手の間をおよぐ

頭(こうべ)から髪が抜け落ちるように
 ....
描くことができない白

書くことができない白

語ることができない白

ただ観ることしか許されない白

白と呼ばれることすら拒絶する

月の光の指先

月の光の吐息

 ....
緑の丘をのぼる

ゆっくりと歩をすすめると
きらきらと葉擦れのおとがまぶしい

きみのスモックが風をはらんでふくらんでいる
慌ただしいいきかたはしなくていいんだもう定員さ

ぼくたちは ....
「耳にもお経書いた?」
『書いたよ。次は目玉ね。』
「目玉?!」
『目玉にも書かないと。』
「痛い痛い痛い」
夏らしさが消える頃
秋の入口が開き空気が変わる

曼珠沙華が咲き始め
秋の深まりが加速する
木々が化粧して印象が違う

紅葉を呼び込んでいる
色を含んだ風が吹き荒れて
秋を豪華に飾っ ....
沈んでいく
高層ビルの乱杭歯を
掠めて

噛み砕かれる
西の稜線の
大臼歯で

この街で生き長らえるなら
むやみに懐かしがってはいけない

闇の中でも決して眠らない街は
執 ....
絵具なら白
鉛筆なら2B
くつ下は紺
クロゼットの右側の
黒い服ばかり選んで
同じような詩ばかり書いている
実在か
あるいは不在についての
あなたのような
わたしについての
同 ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
長い旅路だった
絶望の灯火を燃やさねば
死すら受け入れがたい道を
ただ歩いて

私は太陽に触れる
命の限界を超えて愛するは
その代償も大きく

喜びと苦痛は何処で結ばれ輪になるの ....
詩にならない言葉ならべてインクのな
くなったボールペンに私は告白したの
です。今までありがとうずっと好きで
した。ボールペンは息をひきとり今は
コンパスの隣りで眠っています。退屈
していた言 ....
秋 雌の銀杏の下は
夏の犯された臭いがするという

生とは死か

一概にはいえない

私は未だ曖昧な生で
本当の死を知らない
 
春を待つ切り株がある 昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない

やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく

きのうの昨日のきのう

そこには取り ....
最近
ユルキャラなる
年をとらないで
人気をとる
命が増殖して
時には人間よりも
元気に活躍している

ここでは新しい
ユルキャラを
企画したい
名前だけは
決まっている
 ....
目玉商品の札をおでこに貼って、スーパーのレジ横で座っている OMOTENASHIわたくし 妖怪 おもてなし と申します。
わたくしの体のほとんどの部分は 水とコラーゲンなのでございます。
人間の水分量は たったの六割だそうですね。 
よくそれで生きていら ....
欠伸と溜息ばかりの酸欠美人
憂鬱な一輪挿しに蒼い微笑
死語とエゴの齟齬で過ごす
午後の惨さ
相違ありませんか
花鳥風月と課長風下劣
おやめ下さいその菓子は
名刺の角で指を切り
 ....
耳を塞いでよく聞きな
俺の生い立ちはこうだ
頭を巡らせてみると
格子の向こうに四角い光
その中からこっちを見ている一本の木
やっと首の据わった俺が
ベビーベッドの中にいたというわけさ
何 ....
黒くて丸い
何らかの卵と思われるものが
栃木県内の小学校で出された
給食のパンに
大量に入っていたことが分かり
問題となっている

県内のグルメ評論家に確認したところ
この卵はチョウザ ....
タラレバがやって来るときは憂鬱だ
タラレバには輝く空がない
これを言うとみんなに叱られるから
タラレバはいつもひっそりと隠れている

タラレバは食い物じゃない
タラレバは歩くのが遅 ....
夢の中白い兎を追いかけて落ちて行きたい私はアリス

生卵よりゆで卵大好きよハンプティ・ダンプティ覚悟はできて

縁側で寝そべるおまえはチェシャー猫?のらりくらりと私をかわす

おかわりはい ....
 豊かさで生を飾りたて
 その終わりまで、しがみ付く
 爪を現世に突き立てて

 煌めく衣装を脱ぎ捨てれば
 露わになるのは、荒れ果てた魂

 電池のように使い切ったら
 死出の寝床に ....
街の中になくした
放り投げるようになくした
あなたの
多面体のブロックパズルの面が、
そろわないからと
子供のようにわめいて
そろわないままの多面体は
街中の賑わいに似た
何色もの色に ....
夕暮れの窓辺
瑠璃色の切子硝子の一輪ざしに
梔子の白が映える
夕凪 無風状態になれて
心が弛んできたら
闇が迫る少し前 風が頬を渡る
どこからか声を運んできた

楽しい声 悲しい声
 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たぶん- 殿上 童自由詩22*13-10-6
金の延べ棒- hiroto22携帯写真+ ...4*13-10-6
帰り道- 佐東自由詩713-10-6
殺人狂時代- 永乃ゆち短歌11*13-10-6
赤いスカーフ- Lucy自由詩28*13-10-6
くちづけが月を隠している- 北大路京 ...自由詩613-10-6
胎動- 由木名緒 ...自由詩10*13-10-6
月下美人- nonya自由詩21*13-10-6
きままに- 梅昆布茶自由詩1313-10-5
耳にもお経書いた?- 北大路京 ...自由詩713-10-5
秋の入口- 夏川ゆう自由詩313-10-5
夕陽- nonya自由詩18*13-10-5
熊(仮)- はるな自由詩613-10-5
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-4
旅人- 由木名緒 ...自由詩6*13-10-4
題名が決まらないまま- 左屋百色自由詩16*13-10-4
一年で一番好きな季節、一年で一番嫌いな臭いがする季節。- 徘徊メガ ...自由詩313-10-4
春を待つ切り株がある- 北大路京 ...自由詩313-10-4
きのう- 梅昆布茶自由詩1913-10-3
ユルキャラを企画してみる- りゅうの ...自由詩11*13-10-3
目玉商品の札をおでこに貼って、スーパーのレジ横で座っている- 北大路京 ...自由詩413-10-3
おもてなし妖怪2013- るるりら自由詩24*13-10-3
officelady- ただのみ ...自由詩15*13-10-3
パターナル- salco自由詩13*13-10-2
給食に入っていた- 花形新次自由詩313-10-2
タラレバ- アラガイ ...自由詩12+*13-10-2
アリスの夢- 未有花短歌11*13-10-2
美しい死- まーつん自由詩10*13-10-1
東京23色/街の中にいくつも散らばっていく- 水町綜助自由詩913-10-1
【_風の栞_】- 泡沫恋歌自由詩16*13-10-1

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