わだかマリは美辞麗句に対する発酵した恋情を
月明りに晒された真っ赤な隠語に注射しながら
言葉が死滅した宇宙を金縛りのまま浮遊する

陽気な殺意のクラリネットが舌先を蛇のように操ると
殻も割ら ....
雪に重なる雪の音
角を曲がり 消えてゆく
光のはざま 分かれ径
樹々のかたちに倒れる霧


光の壁に光が
影の壁に影が浮かび
輪郭だけが吼えている
誰もいない街に吼え ....
雲ひとつない夏の日は
うれしいのか悲しいのかわからなくなる
頭の芯にしびれるブルー
脱ぎやすいワンピース着て
プールに通った日の陽炎
塩素のにおいに揺らいだバス停
このまま浮か ....
降りない階のボタンを押した 身の程知らずとか
自惚れ
自己満足と言われることが
そんなにも
辛いので

君が背負ってきたのは
身を隠すための
大きくて重い
空っぽの自尊心

翔ぶことも
大洋に漕ぎだすこと ....
海水の温度を測る
文明から放出された熱は
深海にどんどん蓄熱されている

淡水の成分を分析する

組成を組み替えるために
それでも地球は周り続ける

体内時計で逢う時間を過ごす
時 ....
{画像=140920123249.jpg}




*

あなたはわたし わたしはあなた


愛を頂戴、毒をあげる。
言葉を頂戴、嘘をあげる。
声を頂戴、棘(トゲ)をあげる ....
両腕を広げて
カモメの真似をする
あなたは白く美しい両翼で
柔らかな曲線を描いていく
航空力学が及んでいない
理想的な空気の流れが
あなたの後ろで渦を巻く
僕は数をかぞえ ....
密着する
二枚の硝子の間に
挟まれ
光を透す
スライスされた脳細胞

彩色を施され
プレパラートになった私を
沢山の私達のあいだに
並べる
ゴムの手袋をはめた指

皮膚の記憶を ....
ちょっと長いけれど
暇だったら聴いてください


私は小学校五年の頃 
お化粧に興味を持ちました
鏡台に姉の化粧品が入っていたので
ある日 赤い口紅を塗って
三面鏡に映った自分を見てい ....
雨のなか傘を差す
魚みたいな子供たち
誰一人笑わないから
かえって可笑しい見開かれた目

視界に言葉が散乱する
散乱した言葉たちが産卵する
そこから魚たちが生まれてきては
身体をくねら ....
他人のように思えないが他人でいたい 生きあぐねては
バイオリン
青と黄色の夜泣きする
恨むなら
火の粉舞い
瞳の水面に沈み往く
夜露の匂い
あなたを紐解いた誰かが
咥えたままの台詞
植物たちの黄昏
古いグラビアに
 ....
純度だけは
高かった

未熟な幼い
私の愛を

貴方は
シャーレに入れ
蓋を被せて
純粋培養しようとしたから

それは
純度の高いまま
根深い憎しみに
変貌しました

 ....
9月の朝には
怒りの帆を揚げた船が行く
9月の夜空には
羽ばたきをやめない鳥たちが
どこまでも転げ落ちていく

お前は赤いサンダルで
落ち葉を何枚踏み躙ったか

9月の朝に
僕は卑 ....
親指と人差し指と中指で
支えるように持つのは
箸と鉛筆と歯ブラシと
お道具箱のひきだしの中
噛み跡だらけにしたのはだあれ

初めて手にした六角形は
金色のトンボがついていた
削っていく ....
ドーナツに吸い込まれるまでは好きだった 船は水平線を追いかける

疲れた今日が沈み
絶望が沈み
青春が沈んでいく水平線

追いかける船も
やがては
水平線に沈んでいく
 
目には見えるけれども
決して捉えることは出来な ....
存在という湖面に感情の漣がたつ
嫉妬や猜疑や後悔
期待と不安の入り交じった舟を浮かべて生きて行く

執着というホームに立ち
何処かへとむかう列車を待つ
想いを伝えきれない哀しみ

限り ....
雨がやんでしまうまで恋人  
所変われば旨さも変わる

しかも賞味期限つきときたもんだ


あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ



 
純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました

遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
 ....
詩とは何かと。テーマが大きすぎて、わざわざコンビニで飲めないお酒を買ってきて、飲みながら書かなければならない。仕事はたまっていて、こういう時に限ってこういう事を書こうとする。書いたらたぶん寝る。

 ....
サウナ

場所取り

禁止なのに

おばちゃん

場所取り

あしたSMAP


ローラーコロコロ

ラップ

ルパン三世

あやのごう

小栗旬

みん ....
ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
住宅街の軒に
寒椿の気配がする
終わりを告げる百日紅
色を変える準備を
始める銀杏
キョウチクトウは空高く  ....
     しらはえの囁きで「生」を感じ
  ゲリラ豪雨の喚きで「老」を知らされ
    気圧の変わり身で「病」をおぼえ
木漏れ日のしわぶきで「死」におののいた
           あの青い年 ....
タンス                  太宰を愛読した母に
               
私は息を殺して そっと 新しいタンスに耳を当てている
朝から、母がタンスから出てこないのだ
怒りの ....
横顔に隠されたものを
探してみませんか

半分の わたくしは
見せておりますが

もう片方の アタクシは
診せられませんので

店に 置いて 来ました
魅せられる時が来たな ....
秋が来ていた

遠い遠いところから
この家のどこからか

そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた

遠い遠いところから
あの日と同じ声がした

呼ばれるままに
仏間の襖 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8455)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わだかマリのために- ただのみ ...自由詩20*14-9-20
夜毎_夜迷- 木立 悟自由詩414-9-20
真っ青なワンピース- かの自由詩3*14-9-20
降りない階のボタンを押した- 北大路京 ...自由詩314-9-20
蝸牛- Lucy自由詩12*14-9-19
温度- 梅昆布茶自由詩12+14-9-19
バラッド3- beebee自由詩22*14-9-19
Tシャツでは、すこし寒い- クローバ ...自由詩11*14-9-18
コレクター- Lucy自由詩11*14-9-18
【_私の化粧履歴_】- 泡沫恋歌自由詩26*14-9-18
雨中遊泳- こうだた ...自由詩10*14-9-18
他人のように思えないが他人でいたい- 北大路京 ...自由詩1014-9-18
暗夜景- ただのみ ...自由詩19*14-9-17
培養- Lucy自由詩19*14-9-17
9月の朝に- Lucy自由詩11*14-9-17
さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋/即興ゴルコンダ(仮)投票対 ...- こうだた ...自由詩12*14-9-16
ドーナツに吸い込まれるまでは好きだった- 北大路京 ...自由詩1014-9-16
水平線- イナエ自由詩20*14-9-15
湖面- 梅昆布茶自由詩1714-9-15
雨がやんでしまうまで恋人- 北大路京 ...自由詩1614-9-15
そんなもんだろ- 殿上 童自由詩23*14-9-14
Into_The_Bluesky- りゅうの ...自由詩19*14-9-14
「反復」先田督裕_生きるための詩について書いた- nemaru自由詩5*14-9-14
あしたSMAP- 吉岡ペペ ...自由詩214-9-14
残らない詩のために- ただのみ ...自由詩30+*14-9-13
寒椿- あおい満 ...自由詩414-9-13
隻影を求めて(三)- 信天翁自由詩3*14-9-12
タンス- 島中 充自由詩714-9-12
かたがわ- 藤鈴呼自由詩5*14-9-12
- chiharu自由詩15*14-9-12

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