冷たい手

あたい、冷え性だから

温めてやるさ、ずっと、ずっと、



 
言葉が厚いナイロンシートの
壁にぶつかって流線形に歪む
喋るのは得意ですが独りです
世界は四角く私たちは丸いと
思っていたのに傾いた地軸に
逆らえない街の人と通じない
回転しなが ....
コンタクトレンズに伊達眼鏡かけた女を色眼鏡で見ている 風が大河のように重い土地で
腰を落とし 捻じれて育った
樹は 首を傾げ 雲を聞いている
節くれだった片目で
ヒレンジャクたちのお喋りに
口をはさむでもなく
遥かな海や
見渡す限りの黄金の ....
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5297070#11473220
即興で詩を書くサイト 即興ゴルコンダ仮の今回の御題は【はなして】です。
みな ....
ガンマンが一度も銃を抜かないで終わる映画のような蒼空  断章として出会う
わたしたちは
繋ぎ合わされた
死に往く者の断片として
齟齬と違和で腫れ上がりながら
ひとすじの清流であろうとした
 二人の詩人


                ....
 
ほんとに星になっちまったのかい スターマン

空で待ってくれてたんじゃないのかい スターマン

でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね スターマン



 
新月の子時。

広大な森林の奥深くに
闇を切り裂き閃光が走り雷鳴が轟く
それを受けた樹木が炎をあげ
火は連鎖的に燃え広がり山が焼き尽くされる

それは。



神々が手をかざし  ....
ミルフィーユ仕立て高層マンション
晴れとも曇りともつかない冬ぞらに
めりこんだ白い実体は陽炎にゆれて
二十年前には無く二百年後にも無い


     むすう むすうのカゾクが
      ....
木枯らしが吹くビルの下で
私は一人佇む。
北風が、
繊維の隙間をすり抜けて、
肌に差し込む。
私は皮膚という皮膚の
口を大きく開けて、
舌に降り注ぐ血のぬくもりを抱きしめる。

あ ....
人は生まれて死んでゆく
あたりまえといえば
なるほど あたりまえ

太陽が昇れば起きて
陽が沈めば眠りにつく
ただ、そこに記憶があるだけで

生死もあまり変わらないのだろうと思う

 ....
ひとの心は果てしなく彷徨う
距離や時間を超えてゆく

痕跡にすぎないものに捉われ
憶測の触手をあすに伸ばしておののく

ときどき何かを削ぎ落しながら
変わってしまうことをおそれながらも
 ....
駅にゆく道すがら
こどもがしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている
泣いているのだとわかった

道行く人を視ていると
みな邪魔そうに避けていく
なかには蹴とばす真似をして
薄ら笑っ ....
重たいドアを押して外に出ると
階段を数段上ったところで
思わず立ち止まる

百貨店の屋上は
すっかり様変わりしていた

複雑な段差を組み合わせた
明るい色調のウッドデッキ
オリー ....
幾億粒の{ルビ眼=まなこ}が煌めく
夜の底

磁気に繋がり
流れを描き
脆く途切れ
こぼれる様を
見ているようで
見ていない
視線の針が交差する
決して出会うことはなく
跳ね返る ....
きょうは鶏祭りだ
去年の祭りからずっと 待ちに待って
ぼくらが普段口にできるのは
食用苔と粘菌くらい
今夜だけは腹いっぱい肉を食べれるから
大人も子供も
みんな嬉しくて嬉しくて


 ....


① もうぜんぶすべてはきみ次第なんです 明日の朝がはやくあるように


② これなにもつけずにたべてもおいしいといったあとにはひけないきもち


③ 水にぬれいたんだ髪きしむてぐ ....
(この男、殺したい )

私がはじめて、
胸のなかにナイフを握ったのは、
まさにこの瞬間だった。
その男は私に出会うやいなや

(アオイサンテ、
ソノ足ハ障害ナンデスヨネ、 ....
孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコ ....
 帰ってきた洋子はおもしろくない
 しばらくはまあそんなもんかと思っていたが
 いつまでたっても父は自分の前で変態しない
 何がおもしろくないって
 それをおもしろくないと思う自分が
 何よ ....
蟹は、
何かの匂いを感じると、
月をぐるぐるまわるように、
先へ先へと急ぐ。

何かの匂い。

それは芳しい花の香りではない。
じっとりとした、
タールのような
油 ....
寝息が
夜のカーテンを揺らす
いつくしみという
どこかに潜む母性が呼吸をはじめる
白い肌のわが子の
すーっと通る鼻すじに口づける
溶ける音がした気がした
抱きしめるものがある ....
えぬ・てぃー・てぃー の 
てぃー が少し足りない
なんて
てれふぉにっく・てれふぉにか
てぃー・と てぃー・の
やさしく媒介されて 
夜のぽえむの はじま ....
なまはげとジェイソン、ゴジラ同居する悪夢もバクが食べるし眠れ ひとつの終わらない薔薇がある
幾重にも幾重にも
内面から開き続け
外側の花弁が枯れて
次々と散り落ちても
秘められた未知なるものが
沸き上るように 艶やかに捲れ
芳醇な色香を放ち続ける
 ....
そろばん屋の戸をくぐる
奥に小さな番台が設けられていて
主人がそろばんを弾いている
わたしがそろばんを見に来た旨を告げると
主人は顔も上げずに
今時そろばんでもないでしょう
とぶっきらぼう ....
自分で思っているよりずっと
いい人じゃない
なのになんで
いい人のふりしてんだ?
まるで新手の詐欺だこりゃ
優しくもない
友達思いでもない
ふいに馴れ合いが耐えられなくなり
見棄てる
 ....
子供をたくさん産んだ 女友達
男を連れた 同級生
女が皆で ぼくの、ママになりたがる
   オマエハ、デキノ、ワルイ、コ、ダカラ
   (だったら、見なきゃいいのに
   オマエハ ....
2015年がもうすぐ終わる
2015年は死んで過去になるのだ
2015年は1月1日に生まれ
2015年は12月31日に死んで往く
2015年の寿命は一年と定められている
2015年の前の年も ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8374)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ずっと- 殿上 童自由詩12*16-1-25
揺らぐ街- 為平 澪自由詩1416-1-24
コンタクトレンズに伊達眼鏡かけた女を色眼鏡で見ている- 北大路京 ...短歌116-1-23
冬眼鏡- ただのみ ...自由詩17*16-1-23
はなして- るるりら自由詩13*16-1-23
ガンマンが一度も銃を抜かないで終わる映画のような蒼空- 北大路京 ...短歌716-1-16
断章遊戯- ただのみ ...自由詩13*16-1-13
スターマン- 殿上 童自由詩19*16-1-11
焚き火- HAL自由詩6+*16-1-10
ウェヌス遠景- ただのみ ...自由詩18*16-1-9
崖の上- あおい満 ...自由詩716-1-9
そして…- レタス自由詩7*16-1-8
越境- 梅昆布茶自由詩2216-1-8
ふゆのこども- もっぷ自由詩11*16-1-8
煙突と月見うどん- nonya自由詩21*16-1-7
流星雨- Lucy自由詩23*16-1-6
ブロイラー- ただのみ ...自由詩14*16-1-6
CROSSWORDS_- さわ田マ ...短歌3*16-1-6
- あおい満 ...自由詩13*16-1-5
滲む街- 吉岡ペペ ...自由詩1416-1-4
ドS洋子の帰還- 平瀬たか ...自由詩4*16-1-4
月に祈る- あおい満 ...自由詩716-1-3
添い寝- かんな自由詩13*16-1-3
夜と_私と_透明と_夜と- ねことら自由詩316-1-3
なまはげとジェイソン、ゴジラ同居する悪夢もバクが食べるし眠れ- 北大路京 ...短歌1216-1-3
薔薇とハナムグリ- ただのみ ...自由詩15*16-1-2
そろばん屋- 春日線香自由詩416-1-2
友達思い- Lucy自由詩8*16-1-2
マザー・ファッカー- 為平 澪自由詩9*16-1-1
老俳優- ただのみ ...自由詩13*15-12-31

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