慕情とか
郷愁とか
そんな古めかしい語句を
あてはめてみたくなる
吊り革につかまってみていた
車窓の風景

たくさんの人々の日常が
幾重にも重なり すれ違っているはずの
それでいて私 ....
  

その
かんざしから
ふとももから
くしゅから
つけまから

れいざーびーむ


やえば

えくぼ
から

れいざーびーむ



うなじ

けんこ ....
 電子レンジの中で何が起きているのか
 ぼくはよく知らない
 中に入れた物が熱くなって出てくる
 そういうものだということの他は
 操作方法だけ知っていれば困らない

 ターンテーブル ....
お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと

 若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
 逞しくそして優しく育て上げ ....
雨上がりの木立の緑は歓喜に溢れている。
森の音楽隊が優しい音色を響かせる。
今はオルゴールの狂乱も記憶の彼方に薄れゆき、
深い瞑想の時に親しむ。ある厳かな雰囲気を持って。

等身大の天使 ....
仕事が早めに
終わるときには
少しの安堵を抱くように
同棲は始まっていて
郵便局での仕事がおわって
晴れた日の夕暮に
実家から少し離れた
二人の住まいへと
自転車で走る

なぜか携 ....
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
恋でした。
次のページをめくっても恋でした。
遠くなる空の頃にはもういない夏のひかりは恋のトリガー


八月にあと十日ある暦みて七月の長さ蝉と比べる


みあげるといつものままの夏の空きのう見たのが二年前でも


東京じゃない場 ....
(ちょっと聞いて
)大き過ぎて潰せないのが資本主義なら大きければなんでも許されるのも資本主義でしょ?
痒いわ
(え 、違うの ?
)はやく鶴を折れよ(笑)

大きければ確か ....
紫陽花の枯れ果ててあるきょうの昼わたしは外へ帽子忘れて


包んだら届くのかなと丁寧にリボンもかけたひと夏の夢


もう咲かない閉鎖し工事中の場にもう咲くことのない君の名は


まだ ....
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
校庭跡に残った桜の木
ビルに挟まれてわかりにくいが
駅の改札口を出てほどなくのところに
ふと足が向いてしまう
今はないという
桜田小学校
晴れの日の緑はすがすがしく
ベンチで
ブランコ ....
静かな失望が黒色の気泡を上空へと沈めるころ

空席に向かって話かけるひとがいる

ちいさな声で とぎれ とぎれ
隣の空席に一生懸命 生きるための説明をしている

いずこの街にも聞こえて ....
走りまわっていました。)図書館でファ
ミレスで墓地で迷惑の意味を知りませ
んでした。そして悩んでいました。校
庭で部屋で商店街で孤独に憧れていま
した。私はいつから空気が読めるよう
になった ....
 コーヒーをひと口飲んで皿に戻し、窓の外を眺めていたら思い出
したことがある。
 遠い昔、私が小学生の頃に読んだ『ばらいろの童話集』のこと。
ラング世界童話全集(東京創元社刊)の第2巻だった。こ ....
遅くない今始めても辿り着く君の目指したゴールの向こう 追分の池の周りの  
畦道は  
木漏れ日の光と影が交差して  
晩夏の蝉は  
静かにじぃ…と経を詠む  

くっきりと膨らむ雲は
絵画の空を、東へ移ろい  
池の向こうの緑の木々も ....
君のために生きるから君のためには死ねない 生前の祖父のことをよく覚えてはいない
祖父はわたしが物心つく前には亡くなっていた
抱かれた話を聞いても
、抱きおとされた怖さを聞いても
、色の剥げた写真に並ぶしわくちゃな姿だけが写る
 ....
たぶん今頃あなたは
見知らぬ女のために
木綿豆腐を切り分け
お出汁にすべりこませる
積算書にメモ書きをしてみせた
やわらかく白い指先で


一方残業を終えたばかりのわたしは
娘のお迎 ....
まっさらのシャツにボンゴレ・ロッソのトマトソースがついてしまう日曜日、葉巻を吸い紫色の煙をくゆらせるのはドン・カルネデス、追跡はまだ始まったばかり。
だれもがあの平和な午後を境にして、変ってしまった ....
湖に街の模様が映り込む見比べるように見つめる子供

成長が早い子供は逞しい夢と希望が膨らむばかり

海の家人の流れが止まらない賑やかな声秋に届かず

美しい声美しい顔をして小さな店を繁盛さ ....
愛してるから愛されたいのか
好きだから愛されたいのか
可愛いから愛されたいのか
おもしろいから愛されたいのか
ちっこいから愛されたいのか
笑顔にキュンとくるから愛されたいのか

どうして ....
 
ごめんなさい

ごめんなさい

ぼくに、ごめんなさい




 
玄関の隅に蜘蛛の巣がある
大きな蚊の死骸が かかっている

ほうきではらい 外に掃く
小さな蜘蛛が逃げる

朝の外気が 玄関から流れ込む
蚊の死骸は やがて蟻に運ばれるだろうか

巣 ....
詩について論じたり
批評したりできる人たちが読むならば
詩とは呼んでもらえないような代物を
三年間で百八十くらい書き投稿してきた
それ以前にも書いてはいたが
誰にも読んでもらう機会がなかった ....
まぶたを落として

眠りにつくまでの間

平凡な今日のこと

それから

ほんの少し明日のことを

考える


カレンが歌っていた


「雨の日と月曜日はゆううつだわ」 ....
あかねにきらめく雲母の
ひとひら
水面に
さかさまの
稜線
今も
背伸びしている梢

憎しみだった


どこから
逆流したのか
痩せ細る
影を滲ませ
それは 確かに
 ....
縮む花びらを
沈め
冷えてゆく水
固まる空に
さらに羽ばたく翼を見ようと
折れ曲がる
言葉の湖に生き延びる
魚の一匹ではなく水面に辛うじて浮かぶ
枯れ葉の一枚でなく
怒涛となって
 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れ- Lucy自由詩14*13-9-14
小娘- AB(な ...自由詩4*13-9-14
電子レンジ- 青井自由詩713-9-14
お義母さん- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-9-14
時流- ヒヤシン ...自由詩5*13-9-14
夕食はサラダスパゲティ- りゅうの ...自由詩2*13-9-14
小娘- るるりら自由詩17*13-9-14
恋でした。次のページをめくっても恋でした。- 北大路京 ...自由詩313-9-13
日記「七月」2_(二十首)- もっぷ短歌413-9-13
紙本主義- アラガイ ...自由詩3*13-9-13
日記「七月」_(十八首)- もっぷ短歌4*13-9-13
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
大人のための桜田公園- 乾 加津 ...自由詩12*13-9-12
地下鉄- 佑木自由詩7*13-9-12
みらい- 左屋百色自由詩13*13-9-11
A_Tale_of_the_Tontlawald- 壮佑散文(批評 ...7*13-9-11
遅くない今始めても辿り着く君の目指したゴールの向こう- 北大路京 ...短歌513-9-11
風の手紙- 服部 剛自由詩613-9-10
君のために生きるから君のためには死ねない- 北大路京 ...自由詩1813-9-10
青黄黒緑赤- アラガイ ...自由詩18*13-9-10
アパートメント- 伊織自由詩9*13-9-9
曜日感覚- rock自由詩313-9-9
美しい声美しい顔- 夏川ゆう短歌313-9-9
哲学メモ- 北大路京 ...自由詩513-9-9
ごめんなさい- 殿上 童自由詩15*13-9-9
巣編み- 砂木自由詩13*13-9-9
空白地帯- ただのみ ...自由詩20*13-9-8
月曜日のゆううつ- ちと自由詩213-9-8
山の学校__ー秋ー- Lucy自由詩8*13-9-8
秋の祈り- Lucy自由詩9*13-9-8

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