舞台中央に椅子がひとつある
  男がひとりすわっている
  男は語りはじめる


おまえさん牛は好きか
そう、おまえだ
牛は好きかと聞いているんだ
牛はすばらしいぞ
何しろ奴ら
 ....
あなたとふたたび逢う時
泣いている訳にはいかないと思った

空が好きだった
あなたが撮影した朝焼けは力強く燃えて
私にはない色を奏でた

オリオンに輝く星の彼方で
小さく光る二粒の瞬き ....
僕たちは夜を旅する
孤独にむかって囁き続けるナイトバードなんだ

代償なんてありはしない
ささくれを癒す為に空を飛んできた
まぬけなオウムの類だが

ちっともいいことなんてないって言いな ....
僕たちのギターはすでに古びて
ギブソンやマーチンよりかはマシな音色で人生を歌う

たくさんの奇妙な物語が僕たちを誘ってゆく

何処へ

それはレスポールの残響が終わるところ

かどの ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
ほめられたくって
書いたってしかたない

ほんとは少しは
ほめられもしたいけど

自分はこんなふうだった
そう 残したい

長く生きるかもしれないし
そうじゃないかもしれない

 ....
ある日、{ルビ自我=イド}の底に溜まった汚泥を掻きだしていた。

その泥を天日に干して固めたレンガをぶつけあう祭りがあると聞いた。

延々と風景のガンマ値が上がり続けて

まっ白になってな ....
海外で活躍するメジャーリーガーや
サッカー選手たちはいつも大きな注目を浴びる
でも それをまず為したのは 
商社を始めとする無名のサラリーマン諸兄だ

メディアはニュース・バリューがないので ....
深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない

大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ

中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った

当時の映画 ....
薬缶の口から湯気ポッポ


ノドグロの口から日本海の匂いがまだ消えないうちにと
料亭の女将の口から少し早めの夜が始まる
けれど日本の財布の口からはわずかな小銭しかでない
だからみん ....
そんな私は精神衛生のためにいいことならなんでもする。
休みの日にはカンテレのCDを聞き、最近友人に勧められた黒豆茶を飲み、天気のいい日は庭に出る。
花を植え、草を抜き、レンガを並べ、水やりをする。 ....
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを

木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように

こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む

花で
ある ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
春隣


朝から夜中までテレビをつけっぱなしにする
私の垂れ流し好きをどうにかしてくれ
うるさすぎて、何ひとつ変わらずに私の冬が過ぎていく
世の中はどうだ。目眩をおこすほど輝いているのか
 ....
だれでも見えないところに空がある

晴れたり、くもったり
雨が降ったり、嵐が吹いたり

届きそうで届かないのは
空とほんとにおんなじで

何もなさそうで何かあって
そんな空っぽみたい ....
私の詩を
だれかが声にだして読んでくれたら
いいとおもう
大きな
大きな声で読んでくれたらいいとおもう

この私の両の耳にも
きこえるように はっきりと
よんでくれたらいいとおもう
 ....
今迄の僕は 
どれほど多くのまなざしに
みつめられてきただろう   
どれほど多くの手に 
支えられてきただろう 

今、僕は、ようやく 
幹の内側からいのちの歓びを{ルビ呻=うめ}くよ ....
なかなかはいはいしなかった周が 
ある日突然、棚に掴まり立ちあがった。 

「すごい、すごい」 
諸手を叩いて、僕は言う。 

「ぱ・・・ぱ・・・、ぱ・・ぱ・・」 
こちらを向いて、周が ....
家計は火の車4WD 出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
Heはartに

artはHeに

Heartの問題ばかりをなげかける
二00一年十月

白い骨になった祖母が
熱気の中に横たわっていた
八歳の息子が私を見上げる
「お母さん、人ってこうやって焼かれるんだね。」
君に答える言葉がない
だって私も今初めて
焼 ....
オバサン オバサンって ウルサイ!
今は若いアンタたちも
いずれはオバサンになるんだ
その時のために
オバサンの心得を教えておくよ

まず オバサンは
“ 絶対に負けを認めない ”
何 ....
土の時から切り倒された木が
障子の枠になり
冷たさと暑さをさえぎる

みあげていた空は
どこにしまいこまれたのだろう

根もなく 葉もなく
マストのように 飛行機のように

航海が ....
ゆうぐれに向かってはしっている
かえっているのに
だんだん離れてゆくようで

君がならすおんがく
私のみみをこじあけて
はいるよ乱暴にむねのなか
せつなさをきざんでる

なにか後悔さ ....
キヨクアカルイ――君の生き方を見ると、そう言いつつ嘆息が漏れる。多くの声が聞こえてくるけれども、君の声だけは澄やかに聞こえる。他の声とは決定的に違う、芯を持っている、根をもっている。君の名前だ ....      つぶれたスーパーの裏には
     ひとり郵便ポストが立っている
     その赤いからだは色褪せて
     ところどころが剥げている
     スーパーとともに忘れられ
 ....
日記詩

(一)
真昼の銀行、キャッシュコーナーの長い列は
金にまつわる一喜一憂を分かち合うかのように寒いほど静かだ
これはまさに近代の儀式
笑っても泣いてもいけない参列者たちは
残酷な ....
 東の空にいつの間にか、オレンジ色した淡い月がでていた。

「あ……、もう、こんな時間だから、お家に帰りましょうか。」
 やだっ、そんなの、ずるい!
「外山先生……、わたしどうしても、もういち ....
いいことも

わるいことも

関係なしに

うつくしい

ため息さえも

いとおしく

白くかがやく

冬の青空
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂浜の男- 村田 活 ...自由詩9*13-1-23
命は燃え尽きない- 詩貴自由詩313-1-23
ツアー- 梅昆布茶自由詩2013-1-23
トワイライトゾーン- 梅昆布茶自由詩713-1-23
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
宣言- 三田九郎自由詩4*13-1-22
つるべ落とし、のような- 高原漣自由詩3*13-1-22
いつか忘れ去られるひと- HAL自由詩7*13-1-22
戦場のメリークリスマス- 吉岡ペペ ...自由詩1013-1-22
詩2編- 月形半分 ...自由詩613-1-22
ホットフラッシュガーデン- Lucy自由詩11*13-1-22
シロツメクサ- umineko自由詩24*13-1-22
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
春隣- 月形半分 ...自由詩313-1-22
「空がある」- ベンジャ ...自由詩10*13-1-22
詩の音- 朧月自由詩913-1-21
いのちの歓び_- 服部 剛自由詩8*13-1-21
喜びの日_- 服部 剛自由詩5*13-1-21
家計は火の車4WD- 北大路京 ...自由詩513-1-21
病院にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...20*13-1-21
一心同体の悩み - 阿ト理恵自由詩11*13-1-21
火葬場で_- Lucy自由詩11*13-1-21
【_オバサンの心得_】- 泡沫恋歌自由詩17*13-1-21
乗る_部屋から- 砂木自由詩8*13-1-20
ゆうぐれの音- 朧月自由詩913-1-20
樹化- すみたに自由詩2*13-1-20
きみを忘れやしない- 石田とわ自由詩12+*13-1-20
日記詩- 月形半分 ...自由詩513-1-20
あずきの恋人_(連載⑪)- たま散文(批評 ...14*13-1-20
かがやき- 三田九郎自由詩7*13-1-20

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