ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った

僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった

まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
休日のメガロポリスの朝
天空にぐっとくい込むように
コンクリート製の棘として
何本もの電柱が太陽の眩しさに突き刺さろうかと
悲しく立ち尽くしている
アパートの小さなテレビの天気予報は先月にな ....
風のことづてに
こころ惑わされ
こんなにそれが
痛いならいっそ
野に揺れるまま
いつかは朽ちる
名前なんか無い
花になりたいと
ヒトの世と違い
名前で争わない
ただのあおい花
咲 ....
     濡れて花 あざやかに
     なびく風 匂い立つ
     雨そそぎ しめやかに

     夏を待つ 水無月の
     その色は 深く濃く 
     ひかりの雨 纏う ....
人生というものは本来
純粋なものなのか
という素朴な問いに対して
年上の彼の立場としては
人生はかなりのものが不純物で
出来ているという話をしていたはずだった

ここに座って
潤してい ....
風になびくしなやかなロン毛
枯れ木のような長身の体躯
痩せた頬 ニヒルな口元
あいつは武蔵野の小平市あたりの
砂塵の中から姿を現わすと
背にしていたソフトケースから
フェンダー・ストラ ....
両翼を広げて谷間を覆う様に飛んで行く



渓谷に遊べば

すくい上げたのは 6月の空

まだ 冷たいね

あー
ホウノキの葉
何枚の葉が あの子を支えているのだろ

 ....
フライングいつでも夜空クロールで泳ぐ花火はドンより早い 日々これ漂泊青葱を囓るように凡々と淡々と過ごすのみ

辞世の句考えながらも生きてゆくはみだし者の生き恥晒し

対流する魂ばかりが浮き足立ってただばたばたと地団駄を踏む

木瓜の花心のなかに ....
泣いていた
意味不明のことばで
ただ
泣いていることだけが伝わっていたと思う


ことばがわからなくなったみんな
なにかを言っていた
けれど
どんな有名な詩人も
どんな活躍している ....
 チャレンジ ソフトなら 30分で150kカロリー
 チャレンジ ハードなら 30分で300kカロリーの消費がみこめます。
 ただ、究極のアンチエイジングなら もっと良い方法があります。
 ....
堅田から

堅田とは度々訪れ友誘いドライブ遊びの始点となりし

小刻みに揺れる青葉が陽に照りてしばし目を留む交差点には

蕎麦会席の道端の黒々として「かま久」という名の店あり

陽の光 ....
きのう眠るときに
神さまわたしはしあわせです
と強く思った
いくども、いくども

今朝起きてまだ
しあわせだ
強く思える、いくども
いくども

からだがくたくたで
いまベッドのな ....
あるいは鯨の骨 沈殿物 太古の海辺
神殿の蛇 翼竜達の叫び 彫刻のまどろみ
忘れ掛けた部屋 壁にかかったタペストリー

美しく研ぎ澄まされたもの 日常を剥ぎ取る鋭利 独占された愛
失望の日々 ....
いつか交わる平行線がある  し ご と を し の ぎ

  こ こ ろ こ か げ に

 み え ぬ わ き み ち 

  と き が と け だ し
 

 
美しく病んだ六月の背中で
僕らは夢か ....
あたたかく降り積もった雪の下に埋めた
女になってしまう前の、
何でも言葉に出来ていた少女のわたしを

女になるというのは
自分が一番遠い他人のように感じる生き物に
なる事なのだ
女になっ ....
あの日 あなたは死んだ
あの日 あなたは産まれた

七回忌の集まりには多くの友だちが集まった
七回目の誕生日には多くの希望が集まった

その日 あなたは 厳かに言った

私はもう死んで ....
あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました



モンシロチョウの卵を
 ....
父さんの骨の入ったロケットをして
初めてのように一緒に眠る
あの仔ののこした紅い首輪を腕に巻きつけ
初めてのように一緒に眠る

あとは、特には

戻って来てほしいのは
あの日並んでみた ....
時折懐かしく立ち止る
アラベスクの文様から
秩序と論理の符合する
緻密な整合さに魅了し

時折懐かしく振り返る
アラベスクに疲れた時
曖昧で淡白な彩と音色
交互に惹かれては離れ

 ....
渋谷のあちこちにハチ公 お見合いにチワワ連れてきたのか 世界一高い山よりも
海は深いのだという
だが海面が下がれば
山の方が高くなる

火星には
世界一深い海よりも
さらに高い山があるという

しかし火星に海はない
それゆえに
高い山 ....
ガーベラ バレリーナの背筋の通る首のような 滑らかな
その首かしげ

少年も青年も 性を見ずに純粋に触りたくなりそうな 一目惚れの可愛さに
くちもとが 止まる
世界が止まったと錯覚する 若い ....
氷結の果て薔薇が粉々に砕け散るように君は振舞う
北氷洋に落ちた水夫のように僕は凍えているのだ
あるいはさまよえる鯨のように冷たい海を泳ぐのさ
冷え切った心は容易に癒されはしないさ

氷の華咲 ....
奈落の底から 天上世界にまで突き抜ける滝が
私の体の中に 降りてゆく

これまで
沈鬱がわたしを咥えたまま 離そうとしなかった 私の目の前に
ただ黙って耐えていた私に 滝が現れたわ  ....
インディペンデンスを望んだ亀は地平線に向かって歩む
燃え尽きない幻想を追って疾走する夢を見ながら
彼に自嘲は似合わない悲壮がよく似合うのだ
孤独な亀は金色の月をのぞむそして嘆息する

世界は ....
指名手配に似てきた 夜明け前にはいつも
街路樹が一瞬だけ背伸びをする

夜のうちに出されたゴミ袋は
浅く水たまりに浸かって
少しの間まどろんでいる

生きていた時のこと
本当に言ってほしかったこと
使い ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オムライスなんて大っ嫌いだっ- nonya自由詩29*13-6-8
初夏- りゅうの ...自由詩10*13-6-8
風のことづてに- もっぷ自由詩513-6-8
しめやかに- 石田とわ自由詩19*13-6-8
或るコーヒーテーブルの傍らで- りゅうの ...自由詩7*13-6-7
遥かなるギターバトル- 壮佑自由詩16*13-6-7
ホウノキ(朴木)の花が咲く頃- ぎへいじ自由詩18*13-6-7
フライングいつでも夜空クロールで泳ぐ花火はドンより早い- 北大路京 ...短歌613-6-6
青葱- 梅昆布茶短歌713-6-6
ことばがわからなくなった詩人のはなし- はなもと ...自由詩613-6-6
バンジージャンプを1階から- るるりら自由詩6*13-6-6
再びの歌- 生田 稔短歌213-6-6
音楽- もっぷ自由詩713-6-6
研ぎ澄まされた- 梅昆布茶自由詩713-6-6
いつか交わる平行線がある- 北大路京 ...自由詩9*13-6-5
散策迷路- ただのみ ...自由詩19*13-6-5
「花曇り」- 桐ヶ谷忍自由詩29*13-6-5
賞味期限のない女- 草野大悟自由詩313-6-5
モンシロチョウの観察2- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-6-5
スクリーン- もっぷ自由詩413-6-5
アラベスク・・・- tamami自由詩413-6-4
渋谷のあちこちにハチ公- 北大路京 ...自由詩513-6-4
お見合いにチワワ連れてきたのか- 北大路京 ...自由詩713-6-4
基準- かわぐち ...自由詩5*13-6-4
ガーベラ_踊りたくて- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-6-4
絶対零度- 梅昆布茶自由詩513-6-4
抹茶アイスと滝- るるりら自由詩10*13-6-4
孤独な亀- 梅昆布茶自由詩713-6-4
指名手配に似てきた- 北大路京 ...自由詩513-6-3
人魚- 春日線香自由詩413-6-3

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