夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
民俗学者折口信夫が唱えた学説は「折口学」と呼ばれますが、わたしはその折口学の信奉者なのです。
といってもその信奉の歴史はごく浅くて、わたしが折口学と出逢ったのは二年ほど前のことでした。それは折口 ....
水着のまま白いご飯のうえに伽羅蕗
三年前、秋田に帰ることを決めた日にも、父は空に現れた。
辰年生まれの、亡くなったはずの父が、夏の空に浮かぶ、龍の形をした雲になって。
それから三年後の今日も、父は空に現れた。
一度だけ、雷の音が ....
祖父は腕に蚊が止まると
自分の血を暫く吸わせ
ふっと息を吹き掛けて逃がす ....
トッピングのようなもの男女の恋愛なんて
人生の道に咲く包み込むような寛大な 十分に雨宿り踊る
貴方の胸の傘 空が虹で虹が紺碧の紅一点
盲目なんて覚めた醒め方 闇の病み
トッピングに踊らされ ....
真顔でトマトの返り血を浴びる
見えている未来に うんざりし
見えない未来に 不安を覚える
どちらも本当ではないのにね
僻み根性のかけらも持っていない人の
笑顔はほんとに美しい
心まで透き通ってみえるよう
周りの人まで
幸せにしてしまう
あなたは日差しの中に咲く
どんな花にもよく似合う
あなたが少しも ....
いつだったか
お父さんと歩いた砂漠の谷は
どれくらい深くて、どれくらい広かったか
お父さんは、
よるは寒くなるからな、と
谷は水が走ってくるからな、を
ただ繰り返して
私は谷の底 ....
人の住めない土地に季節流れている
果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
薄闇の中に残された
一つの林檎から
向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で
欲深く嗜好を相手に負わせ続けた
二体の異形は言葉を上擦らす
「わたしたちは互 ....
つゆぞらの
車窓にぴしゃり
みずのゆめ
ふいに気がついた
目のあった
エレベーターの鏡に映る
水の目をしたあたし
着替えた綿の白シャツの
まとわりつく
抱擁の感触 ....
さとうとともに
ながしこむ
ひげんじつ
とうぶんは血にまじりあって
あたしを死にちかづける
それでもいい
と影がいう
夜毎夜毎
とうぶんを測ってくれと
さしだす魔女 ....
{画像=140712005301.jpg}
あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた
転がり ....
きのう土砂災害で死んだ少年がグリーン車に乗っていた
ニュースで少年の横顔を見たときそれは短命の容貌ではなかった
だからいまグリーン車に少年を発見しても動揺はなかった
きのう会社に戻っ ....
ひとつ、階段をおりると
まるでこどもにもどったようだ
狂おしいほどに
血をもとめていたことも
海馬の海に ....
こころの透明な日に海がやってくる
あてどもない迷いに逢いにやってくるのだろうか
迎えるすべをしらない私はとおい砂浜で貝を観察したり
でも思い出に似た貝殻をさがしてみる
光沢を失った風景 ....
掃除、片付け
ゴミの分別
始めるまでは厭わしく
いざ取りかかれば簡単で
終わってしまえば、
気持ちがいい
分っちゃいるけど、先延ばし
そうして、かれこれ二 ....
波打ち際
ビー玉大 小ジャリ拾う
口にふくむ
「私 見張り番をしたのよ」
「何の? なぜ?」
「砂泥棒の・・・コロッケを買うお金欲しかったの」
....
私は関西人だけど
納豆が大好きです!
けれど頑固な関西人の旦那は
決して納豆を口にしない
蛸を食べる日本人を見る
欧米人の眼
豚を食べる民族を見る
イスラム教徒の眼
彼にとって ....
ああ、喉が渇いた
湯呑みに水を汲んでこよ
蛇口を捻ると
冷えきった真冬の水が
遠くから来た旅人のように
トングラトングラ
と流れ出し
トングラト ....
カタカナは生きているみたい
ノンビリと誰にも束縛されずに
トコロカマワズ寝てしまう
スヤスヤスヤ
朝になれば何処かでサンポしている
ポツポツポツ
何だか楽しそうなヒ ....
奇数行 長谷川忍
偶数行 鵜飼千代子
時々は嬉しいこともあって
蛇の目に注ぎのぼる酒を見遣ると
それでお酒を呑む
波立つおもてにやがて 習ったよう ....
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり
北川透がいっている、詩的レトリックの本質は違反である
それを引用的に言えば
僕は、現代詩の本質は、日常的な言葉への違反であると思っています。
(そうではないと思っている方も多くいると思いま ....
【水だ】
空が、しだいにコーラルブルーに
かすむ
骨だけになって、鯨は
今日も尾頭付き
水族館の いっかいから
二階にかけて
....
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
5番線、電車が参ります。 ご準備ください。
14番線、窓が開きます。ご用意ください。
23番線、天井が倒れます。ご安心ください。
7番線、特急が通過 ....
嫌われたくないカナリア青い
そらの珊瑚さんのおすすめリスト
(7991)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
滑走路
-
Lucy
自由詩
14*
14-7-16
続・詩のしくみについて_(折口信夫とわたしの因果関係を妄想す ...
-
たま
散文(批評 ...
16*
14-7-16
水着のまま白いご飯のうえに伽羅蕗
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-7-15
メッセージ
-
小川 葉
自由詩
5
14-7-14
蚊の悩み
-
イナエ
自由詩
9*
14-7-14
恋_目次のページに瞳を細め
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
15*
14-7-14
真顔でトマトの返り血を浴びる
-
北大路京 ...
自由詩
6
14-7-14
未来
-
殿上 童
自由詩
25*
14-7-13
窓
-
Lucy
自由詩
16*
14-7-13
砂漠の順路
-
水素
自由詩
2*
14-7-13
人の住めない土地に季節流れている
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-7-13
題名を当ててください
-
Lucy
自由詩
18*
14-7-12
反愛
-
ただのみ ...
自由詩
17*
14-7-12
『水』
-
あおい満 ...
自由詩
5
14-7-12
『懐中時計』
-
あおい満 ...
自由詩
2
14-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて
-
beebee
自由詩
24*
14-7-12
俺は生きてるか
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
14-7-11
ひとひら
-
あおい満 ...
自由詩
6
14-7-11
海
-
梅昆布茶
自由詩
19
14-7-11
部屋掃除
-
まーつん
自由詩
10*
14-7-11
潮(うしお)
-
芦沢 恵
自由詩
23*
14-7-11
【_納豆_】
-
泡沫恋歌
自由詩
17*
14-7-10
トングラトングラ
-
月形半分 ...
自由詩
3
14-7-10
カタカナカナ
-
灰泥軽茶
自由詩
7
14-7-10
交錯詩_「お酒」_____長谷川忍___鵜飼千代子
-
鵜飼千代 ...
自由詩
16*
14-7-9
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり
-
北大路京 ...
自由詩
9
14-7-9
詩の試みー知りすぎている貧しさの中で_mixi日記より_20 ...
-
前田ふむ ...
散文(批評 ...
3*
14-7-9
【水】引き潮
-
るるりら
自由詩
22*
14-7-9
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
-
アンドリ ...
自由詩
29
14-7-9
嫌われたくないカナリア青い
-
北大路京 ...
自由詩
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