濡れたアスファルトに夜が映る
泣いているような夜の顔
ネオンの化粧が滲んで行く

綴った言葉は今朝もまだ濡れていた
光と音/朝のピンで留められたまま
すべての顔が微笑んでいるわけではない
 ....
仕事休む気で夢のつづき見ようとして寝る むしり取られ山積みされた路傍の名も無き草
人は一括りに雑草と呼ぶ けれど 
一本一本取りだし丹念に調べればたいそうな名が有って
いや 持たされて 力芝 車前草 藪枯らし 葛
ああくず 葛餅 葛 ....
等圧線の険しい尾根道を
一気に駆け下りた寒気の精鋭に
容赦なく身体を押えつけられて
また2センチ青空が遠のいた

街路樹の痩せた指先から
次々に零れ落ちた枯葉の巡礼を
容赦なく運動靴 ....
ラジオから
音楽が流れている

朝の光が窓から差し込んで
世界がうんと美しく見える

女らしさや、男らしさが
ちりぢりばらばらに散らばって
混ざり合ったその向こうの
いや何にも混ざり ....
宛名のない手紙を
淋しさと名付けたのは
冬をむかえようとしている
壊れかけた燕の巣でした


遠くで微かに鳴っているピアノを
愛の囁きと名付けたのは
閉じられたばかりの本の静寂でした
 ....
僕はもう死んだことになっている 逃亡できない
嫉妬
現実
リアリティ
そこはかとない絶望
と希望
天秤にかける
事実と
デメリット
メリット
わたしという名のにんげん
並べる
ことばの
破片 ....
枕が変わった 天井の地図も変わった
独り暮らしの寝室から
鼾の合奏する五人相部屋の寝室に変わった

その間に世間の便りは
うねりの激しい潮騒となっていた
看護師の足音に神経を消耗され
ま ....
ちょっと薄汚れて古い街だが愛着もある
あの街へかえろう

鑑別所から卓也もかえってきたし
住むところとこれからの仕事をなんとかしないとならない

さんざん迷惑をかけたその当事者が俺だなんて ....
レールがなくて芝生にころがっている もう、手の届かない
懐かしい季節に
向かうようにーー

クレソンをひとくち
レモンもバニラもお好みで
そんなふうに朝を過ごしたら
天気は良好
青りんごをポケットに入れて
森へ出掛けよ ....
ひとはまっすぐ生きられない
かならず、曲がり角はやってくる
見覚えのない交差点はこわい
視界の閉ざされた曲がり角は、もっとこわい

たとえば
人生がなくても小説は書けるという
それは ....
ボケという素敵な表現力
ケという素敵な表現力
という素敵な表現力
いう素敵な表現力
う素敵な表現力
素敵な表現力
敵な表現力
な表現力
表現力     わたしをバカにし ....
静かな昼下がり、図書室に入ると

カーテンからまいあがる埃が光のなかで渦を巻いていた

私は美しいものになりたくて夢みがちに書棚をめぐりあるく

時々、ひんやりとした背表紙の感触を楽しみな ....
誰かが扉を閉めてしまった
私は夜ごと出口を失くした夢をみる
扉を閉めたのは 私
そのうえ錠前を壊してしまった

壊れた錠前をまず直そうとする人は
人の心を思い遣る人
壊れた花瓶を
片付 ....
オープニングからサライ唄っている おんなが笑っている
高笑いでもなく微笑みでもなく
氷雨に打たれ空を見上げ
おんなが笑っている

おんなの頬を伝うのは
雨粒だろうか涙だろうか
痩せたおんなだった
背の高いおんなだっ ....
プライドや
スキルや
イデオロギーといった
後付けアイテムで体裁を整え
何層にも膜を張って
“ ハッタリ ”という殻で
コーティングしたら
実物より 
やや立派に見えた

だが
 ....
定年退職したから 専門知識を生かせという
世界中の研究者たちと協力して
大所高所からものを言い
人類の平和と繁栄に尽くせという
わるい誘いではないけれど

しかしなあ どうして退職してから ....
NHKのアナウンサーが

各地の日の出の時刻を告げている

金沢6時29分6時29分

大阪6時30分6時30分

広島6時41分広島は6時41分


天体に住むぼくたちを愛おし ....
陽のあたる書棚 憩う一羽の本

タランチュラのような手が二つ

美しい表紙を捕まえると

隙間なく閉じられた頁に太い指が滑り

弛緩した貝 白いはらわたよ

青く刺青された文字は星 ....
何か栄養素が足りないような思考
無意識に生姜湯と書いたメモに従い はちみつ不要で机の上

もう少しで つわりの時期を終える 
猫がしょぼーんと鳴いている ごめん かまってあげられない

ベ ....
忘れようとしていたことを
思い出した

あの人だけに触れたいと思うと
あの人だけには触れられなくなると

あなたが私を失いたくないからついた嘘なのか
わたしなど失ってもかまわないから ....
いつも待っている
誰かを
何かを

右手か
左手で
いつまでも招きながら

黄色い砂埃も

べたべたしたちっちゃな手も

酷い陽射しも

すぐに味がしなくなる憐れみも
 ....
周回遅れで先頭の気分 遠い星までの距離を
なにをもって測ろうか

言葉でそれとも
夜の波の響きで
それともきみの血流の速さで

こころの深さはなにで測るの
ざわめく風のおとでそれとも
過ぎた日の木漏れ日の ....
山と山のそのむこうの谷をも なだらかに結んでいるのは、
空の高さと広さに あかるい ふしまわし 
 
カッコー  ( の声がするたびに わたしのこころに 閉じカッコをつけてみる
カッコー  ....
人間がやっていることはすべてただの苦しみなのか。
人間は、ほかの生き物に 食べられたり殺されたりすることが
あまり無いからなのか  ときより悪魔について考える。 
いやいや 
我々だっ ....
赤は止まれ
青は進め
黄色は注意
生まれて初めて知った
極めて普遍的な社会ルール
それは母が私の手を握りながら
真剣な面持ちで教えてくれた

その日パシフィックノースウエスト地方を吹き ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
週末の欠落- ただのみ ...自由詩17*13-11-16
仕事休む気で夢のつづき見ようとして寝る- 北大路京 ...自由詩713-11-16
名も無き人- イナエ自由詩8*13-11-16
子供は風の子_大人は火の子- nonya自由詩25*13-11-16
朝の光- うめバア自由詩12*13-11-16
散歩人- 月形半分 ...自由詩413-11-16
僕はもう死んだことになっている- 北大路京 ...自由詩413-11-15
探さない夜明け- かんな自由詩5*13-11-15
時の端っこ_(八)- 信天翁自由詩413-11-15
あの街へかえろう- 梅昆布茶自由詩1113-11-14
レールがなくて芝生にころがっている- 北大路京 ...自由詩1013-11-14
散策- 月形半分 ...自由詩613-11-14
曲がり角のひと- たま自由詩25*13-11-14
奈落のクイズマスター- るるりら自由詩18*13-11-14
「変身」- 月形半分 ...自由詩313-11-14
心理テスト_(詩人サークル「群青」十一月の課題「非」より)- Lucy自由詩21*13-11-13
オープニングからサライ唄っている- 北大路京 ...自由詩513-11-13
おんなが笑っている- HAL自由詩7*13-11-13
【_途上の人_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-13
世拗ね人- イナエ自由詩11*13-11-13
自由- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-13
朝の読書- ただのみ ...自由詩21*13-11-12
仕方ないことのてんこ盛り- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-11-12
かさぶたハイロウ- クナリ自由詩313-11-12
招き猫- nonya自由詩18*13-11-12
周回遅れで先頭の気分- 北大路京 ...自由詩913-11-12
distance- 梅昆布茶自由詩26*13-11-11
南国の魔女か人魚か轟きか- るるりら自由詩16*13-11-11
北国の魔法使いか半魚人の_うめき声か- るるりら自由詩11*13-11-11
赤・青・黄色- 夏美かを ...自由詩28*13-11-11

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